更新日:2022.11.02
文/石山英次 写真/ステランティス
チャージャーと名乗っていても見る角度によっては現行型チャレンジャーのようにも見える「チャージャーデイトナSRTコンセプト」。いわゆる2ドアクーペのBEV(バッテリー式電気自動車)=世界初のEVマッスルカーである。
すでにご存知の方も多いと思うが、2024年で現行型チャレンジャー&チャージャーが生産終了し、その後このコンセプトカーが現実のものとなり発売が開始される予定である。
で、現内燃機関のチャレンジャー&チャージャーオーナーを意識してか、このEVはガソリンエンジン車のような排気音を再現しているという。
それは「Fratzonic Chambered Exhaust」と呼ばれる新機能であり、電気を動力に変換すると空気が排気システムを通り、その生成された音が車両後部のアンプとチューニングチャンバーを通過することで126デシベルの音を発するという。それはヘルキャットと同等レベルの音量を轟かすというから凄い。
一方搭載するパワートレインは、ポルシェタイカン等と同じく800Vの電圧を使用。「パワーショット」と呼ばれる瞬間的に出力を高める機能も備わり、全体的にヘルキャットよりもあらゆる面で優れた性能を発揮するという。
そのため足回りは、AWD+2モーターとなり、マルチスピードトランスミッションと組み合わされる。
というのが、以前発表された内容の概略である。
で、今回セマショーに出展された続報として、ダッジチャージャーデイトナSRTコンセプトのさらなる概略が発表されている。主な内容は、複数のパワートレインの存在とその出力である。
以前発表された時点では800Vの、おそらくトップモデルの存在の発表であったはずだが、今回は下位モデルの存在が発表されている。それが以下のとおり。
<400Vの出力レベル>
・340 キロワット (kW) – ベーストリム (455 hp)
・eStage 1 – 370 kW (495 馬力)
・eStage 2 – 400 kW (535 馬力)
・440 キロワット (kW) – ベーストリム (590 hp)
・eStage 1 – 470 kW (630 馬力)
・eStage 2 – 500 kW (670 馬力)
800Vのトップモデルでは、800馬力を超えると言われているが、今回発表されたモデルは400Vをベースにした6つのモデル。400Vには340KWと440KWが存在し、それぞれにステージ1、ステージ2とパワーアップモデルが存在するというもの。
そして実車は、ストライカーレッドと呼ばれる美しい外装色にペイントされ、軽量カーボンガイバー製ホイールに305ミリのドラッグラジアルが組み合わされている。
また「ステージ2」のバッジが貼られていることから、340か440のどちらかの「ステージ2」モデルであるということだろう。
それにしても、EVとはいえドラッグレースを意識しているというのがEVマッスルカーらしいし、いつの日か日本で乗ることのできる日が来ることを切に願いたい。
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