更新日:2014.04.20
文/ 写真/フォード / GM
シボレーカマロの本気仕様「Z28」がニュルで7分37秒台のタイムを記録したかと思えば、新型マスタングの走り仕様「GT350R」がすかさずその記録を5秒以上も更新した。一方で、キャデラックのAMGイーターとも言える存在「V」シリーズも、その存在の善し悪しはさておき、欧州のトップパフォーマーたちに引けを取らない超スペシャルなマシンとして、今まさに公道に解き放たれようとしている…。
彼らの特徴、それは大パワーをバランスよく支える硬質なボディとシャシーに「レカロシート」である。
そう、ドイツ製のあのシート。世界最高峰と自他共に認める超一流品。人間の身体構造や生理的特徴、そして体の動きなど、「座る」ことに関するあらゆる知識が導入されたシート専門のスペシャリストが製作しただけに、世界中のパフォーマンスモデル御用達アイテムと化している。
だが、これまでのアメ車にはそういうシートが必要というわけではなかった。直線をダッシュするのにホールド性を気にする必要はなかったからである。アメリカ本国だけでの物の考え方を遂行している間は、そういったスペシャルなシートというよりは、ソファーのようなフカフカなシートこそ最良と、まったくもって必要としていなかったのである(シート=ソファー(笑)もまたアメ車の魅力だが…)。
しかし、ワールドワイドなパフォーマンスを狙い、実際にそれを手に入れた近年のハイパフォーマンスマシンにとって、ハードコーナリングを支えるシートの重要性が高まったのはいわずもがな。その矛先がレカロに向いたのは自然の成行きだったに違いない。
すなわち、レカロが付いてるアメ車とは、自らの性能を誇示しているのであって、自信の現れでもあるのだろう。
ちなみにレカロはハードコーナリング時のホールド性にこだわっただけのシートではない。ホールド性はもちろんのこと、長距離運転をしても疲れにくく、デザイン的な特徴にも秀でているなど、スポーツ走行以外にも重要視できるポイントがたくさんある。
そう言う意味では近年、SUVやジープのシートにレカロを装着するカスタマイズ・ユーザーが多数出てきているという事実にも頷けるのである。
330,000円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋