12月6日(日)、茨城県筑西市にある下館オフロードコースにて『マウンテンクルーズ in 下館』が開催された。このイベントはジープの販売&カスタマイズの老舗として知られる埼玉県鶴ヶ島市の「タイガーオート」、東京都大田区の「RINEI」などの4WDプロショップが合同で年3回程度開催するオフロードイベント。
2015年最後を締めくくる今回のマウンテンクルーズには、ジープ・ラングラーを中心にグランド・チェロキーやトヨタ・ランドクルーザー70、FJクルーザー、レンジローバーなど数十台が集まった。
マウンテンクルーズのメインイベントとなるのは、雑誌などでも有名なオフロードのエキスパート・卜部敏治(うらべ・としはる)氏が監修したというオフロードコース走行。
モールマウンテンや丸太超え、ブリッジ、シーソーなどのセクションがあるが、基本的には土と泥のセクションが主体ということで、ミスをしても車両に深刻な被害がおよぶことは少ない。初心者でも安心してアタックできるコースとなっている。
とは言え、やはりそこはオフロードコースだけあって、油断していると手痛いしっぺ返しを食らうことになる。
水捌けの良くないコースは歩くことすら覚束ない泥地や深い水溜まりがあり、いくら4WDと言ってもノーマルタイヤでコースに出ることは自殺行為であるし、オフロードを走ることを前提に、アプローチアングルを稼ぐために車体をリフトアップし、足回りを強化してマットテレーンタイヤを履いたカスタマイズされたCCV(クロスカントリー・ヴィークル)でも、アシを取られてスタックしたり、バランスを崩して横転したりとリスクが常に潜んでいるのだ。
タイガーオート代表の山中哲治さんは泥だらけのコースに出て、参加車両の誘導やドライビングを指導していたのだが、それでも深い水溜まりにハマってエンジンの再始動不能になったジープや、激しい走りに車体が傷つき、タイヤが音を上げてパンクしてしまったレンジローバーなど、何台かが仲間の車両にレスキューされ、牽引ロープに繋がれてコースから退場していた(幸いなことに横転した車両はゼロだったが……)。
だが、たとえ愛車がトラブルを起こしたとしても、参加したドライバーの顔は皆明るい。「愛車にもう少し手を加えないと、あそこのセクションはクリアできないな」とか「ちょっとクルマに無理させ過ぎちゃったかぁ〜? でも楽しく走れたから満足しているよ」などと仲間同士でニコやかに話している。
筆者の友人にもジーパーがたくさんいるが、CCVを好んで乗るようなオーナーは、細かいことに頓着しない豪快で男らしい人が多い。車体についたヘコミを指差して「CCVにとっての勲章だよ」と笑い飛ばすような人たちだ。
どうやらこのイベントに参加したみなさんも、そうした明るく豪胆な人たちばかりだったようで、トラブルに直面するようなことがあっても暗い表情を見せる人は皆無だった。個人的には磨きキズひとつに神経をすり減らしているようなカーマニアよりも、こうした人たちと一緒にいるほうが楽しく、人間的にも好ましく思う。
このイベントは家族や友達と一緒に参加する人も多く、昼時になるとオフロード走行を一休みして、家族や友達とバーベキューを楽しむ人、子どもと一緒にボール遊びをする人、連れてきた愛犬と周辺を散策する人など思い思いに楽しんでいた。
今回のイベントであらためてジープの魅力とオフロード走行の楽しさに魅了された筆者は、次にクルマを買い換える時には「ジープもいいな」と本気で考え始めている。その際は、ぜひマウンテンクルーズの参加者の中に加えさせてもらいたい。タイガーオートの山中社長、その時はぜひよろしくお願いいたします!
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