更新日:2011.05.09
文/編集部 写真/古閑章郎
SUPER GTとは、すでに10年近い歴史を誇り、ユーザー目線に近い市販車形状を誇ったマシンでのバトルが見られるレースのこと。マシンはGT500クラス、GT300クラスの2クラスに分かれている。GT500クラスはトヨタ、日産、ホンダの3メーカーが巨費を投じてチューニングしたワークスマシンが主体であり、いわば世界でももっとも性能の高いGTカーの競演となる。一方GT300クラスは、プライベートチームも十分に優勝の可能性があるクラスであり、フェラーリ、ランボルギーニやポルシェなど、メーカーのサポートを受けていない車両が多数出場している。今年参加表明をしたシボレー・コルベット Z06は、この300クラスに登場する。
3月11日に起こった三陸沖を震源とする東日本大震災の影響で、東北から関東地方が大きな被害を受けたことから、3月19・20日に行われる予定であった公式テストが中止され、さらに4月2・3日に開催予定だったGT開幕戦(岡山)は5月21・22日に延期された。よってこの4月30日・5月1日に開催された第2戦富士スピードウエイが実質的な開幕戦となった。
レースカー・360 RUNNUP SPORTS CORVETTEのドライバーは、田中篤、岡村和義。4月29日、レース前日に設けられた完熟走行ではGT300クラス、22台中10番手の好結果を記録し、まずまずの感触を掴んだという。翌日の予選でも、タイム1分44秒585で14番手につける(路面ドライ)。だが、決勝当日は朝から小雨混じりの曇天。スタート直前では本降りの悪天候。練習走行では至ることでハイドロが起き、コルベットは100Rで3回転スピン!(何事もなく)。開始直前には雨が止み、コース上に乾いている所も見られるということで、タイヤチョイスが難しい。
スタートドライバーは田中篤。フォーメーションラップが始まったが、またまた雨が強くなったためにセーフティーカーが入る。5周ほど走り、6周目から遂にスタート。と、思ったらコルベットがいない。実はフォーメーションラップ中に後続車にぶつけられリアバンパーとディフューザーが曲がってしまったために急遽ピットイン。応急処置ののちにラップ遅れのスタートとなった。
実際のレースだが、結果は4周遅れの17位フィニッシュ。しっかり完走した上にレースラップ上は6位入賞圏内に入る速さを見せていただけに、非常に残念な結果となった。コルベットの「走りの性能」の高さが見られることを期待して、今後も見守って行きたい。
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