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[試乗記]

10年以上前の中古車が醸し出すヤレ感が全くない

2015 シボレーカマロ コメモラティブエディション

アメリカ的バタ臭さとカッコ良さを兼ね備えたカマロ

すでに10年以上前のカマロの中古車である。だが、この2015年型5代目カマロには中古車としてのヤレがほとんど見られない。しかもコメモラティブエディションという国内30台の限定車。その秘密を探る。

更新日:2026.02.20

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU光岡グループ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU MITSUOKA つくばショールーム TEL 029-846-6600 [ホームページ] [詳細情報]

GMサービスセンターが販売する10年以上前の個体

 2007年程度から2015年くらいの5thカマロの中古車を購入する場合、特別パフォーマンスの高いモデルを狙うなら別だが、いわゆる普通のカマロを狙うなら安全性が一番高いと言われている。それは国内正規ディーラー車が存在していたからであり、並行モデルがほとんど存在しないからである。

 ZL1とかZ28といったパフォーマンスモデルになると逆に並行モデルしかないが、V6&V8モデルを狙うのであれば、中古車となっても正規ディーラー車として国内PDIを受けた個体がほとんどであるから、中古車としての減り、ヤレが圧倒的に少ない(もちろん個体にもよるが)。

 そして、比較的距離数の少ないミントコンディションモデルがまだ存在するのも5thカマロの特徴である。そんな正規ディーラー車ベースの5thカマロ、2015年型コメモラティブエディションの走行約3.1万キロの個体である。

▲2015年に登場した国内30台の限定車・コメモラティブエディション。その中古車。

▲走行約3.1万キロのディーラー車。コメモラティブエディション自体がレアだが、その走行距離の短さにも注目。

 ちなみに、ディーラー車ベースではあるが、いわゆる正規ディーラー車の「認定中古車」ではない。認定中古車には<5年以内の個体>という規定があるからである。

 だが、取材したBUBUつくばショールームはGMサービスセンターであり、認定中古車の規定を越えてしまった古い年式の車両も積極的に扱っているから、それでいて他のGM車整備と同様のメカニックがしっかり整備しているから、年式が古くなるとはいえ非常に高いメリットがある。

 実は、この年代のカマロは当時、不人気デザインと言われたモデルである。2010年に復活した5thカマロ。その後期モデルとして2014年にマイナーチェンジが施され2015年まで続き、翌2016年に6thカマロへ進化する。

 2010年に復活した5thカマロは当時非常に好評だったが、2014年にマイナーチェンジを行う。が、これがかなりの悪評だった。が、しかし、それは2013年までと比較して、という意味であり、車両の能力が落ちて評価が下がったわけでは全くない。

▲搭載されるエンジンは3.6リッターV6で、327ps/6800rpm、最大トルク38.4kg-m/4800rpmを発生させる。

▲コメモラティブエディションはアメリカ国内で発表された限定車。シルバーにレッドが縁取られた専用ストライプが非常に効いている。

▲ZL1と同様のフロントリップとリアスポイラーが装備されている。

 だから、2023年に生産終了したカマロ全体を振り返った場合、そしてあくまで優良中古車という括りで見た場合、2014&2015年モデルを外す必要は全くないし、その年代のカマロを今見ると、当時の悪評が意味不明だとわかる。

 というか、普通にカッコイイ。カマロらしいアクの強さと硬派な雰囲気を感じさせるデザイン、そして個性的なインテリア造形(メーター周りやセンターコンソールのデザインが個性的)、さらに走行3.1万キロ走行という距離の短さに、GMサービスセンターが導くコンディション etc

 この個体に搭載されるエンジンは、3.6リッターV6DOHCで、327ps/6800rpm、最大トルク38.4kg-m/4800rpmを発生させ、6速ATと組み合わされる。

 そしてステアリングは剛性の塊で、ブレーキフィールもガッチリしていて、ミッションの変速を含め、もうびっくりするほどガッチリ&シッカリしているという印象。くわえてディーラー車という素性の良さも嬉しい。

▲20インチの専用ホイールも特別装備。

▲レッドレザーのインサートが入ったメーター周り。インパネ自体の質感も非常に高い。

▲組み合わされる6速AT。

 そしてこの個体が持つコメモラティブエディションというレアさ。コメモラティブエディションは5thカマロ誕生5周年を祝した限定モデル。日本にはV6モデルが30台限定で発売されている=日本国内には30台しか存在しない。

 ポイントはエアロ&ホイールとストライプと赤いインテリア。ホイールは20インチでエアロは当時のZL1と同型の物。で、実車を見ればわかるが、シルバーとレッドの縁取りを施したストライプが非常に効果的。一瞬サードカマロにも似た雰囲気を感じたほど似合っている。

 正直、この限定車が発売された現役当時には何とも思わなかった。が、それから10年以上経って出会ってみたら非常に魅力的に見える。近年のアメ車たちは洗練という名のもとにスマートになり過ぎたようにも思うから、この5thカマロの洗練され過ぎないバタ臭さが心地よい。

 もちろん、性能的には6thカマロがいいに決まっている。同時に取材したコンバーチブルは洗練の極み、最高だった。

 だが、5thも欲しい。個性的で魅力的。古臭くもあるが、今なら逆に輝いて見える。特にコメモラティブエディションは素敵である。アメ車の場合、あまりないが、こういう変わり物中古車との出会いがたまにある。それも中古車の魅力である。

▲ステアリング裏にパドルシフトが装着されている。

▲センターコンソールに設置されたサブメーターが非常に魅力的。

▲メーターデザインや使用されるフォント&カラー等のセンスが抜群に高い。中古車になっても人気がある理由の一つ。

 個体の走行距離は約3.1万キロだが、実車はそれすら感じさせないほどのクリーンさ。すでに11年前の個体であるが、ボディに貼られたストライプに瑕疵は全くないし、ボディエクステリアにも10年以上前の中古車が醸し出すヤレ感が全くない。

 室内のインテリア、アドレナリンレッドとブラックのコンビレザーシートに同色のインパネインサート、そして全体的にレッドのステッチが効いたレザーインテリアにもヤレがなく、ホワイトのボディカラーとレッドのインテリアの組み合わせが抜群に効果的。

 5thカマロの特徴でもあるメーターデザインも魅力的で、全体的な印象は非常にオシャレなクーペ。それでいて走らせればV6エンジンが味わい深く、若干重めに感じる油圧パワーステアリングに懐かしさを感じ、10年以上前の中古車であることを認識する。

 だが、これだけの状態と程度を伴った5thカマロを探すのは非常に難しいのではないか。アメリカ的バタ臭さとカッコ良さを兼ね備えたアメ車が欲しければ、このカマロコメモラティブエディションは最高の一台になるかもしれない。

▲レッドレザーとブラックのツートーンカラーのシート。コンディションも非常に良い。

▲ご覧の通り。抜群のカッコよさ。現代の最新車両では味わえないアメ車らしさを備えている。

▲販売しているBUBUつくばショールームはGMサービスセンターであるから、GM系列の中古車を購入する場合は非常に心強い。

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