更新日:2012.10.19
文/石山英次 写真/ゼネラルモーターズ
ここ最近アメリカンスポーツカーおよびスポーティカーを取材することがかなり多く(つまり売れているんです)、また取材対象も最上級グレードだったりして、パワフルで派手なものが多いために、アメ車はやっぱり「V8」だなとか、「500ps超」だなとか、ちょっと感覚が狂ってしまうことが多かったような気がする。
まあ言うだけなら簡単なんでそれでいいのだが、実際の現場(ここでは販売店)の方々にお話を伺うと、現実的にはちょっと違うという。実際には、上級グレードを見には来るが、いざ買うとなると下位グレードだったりすることが多いというし、またあえて下位グレードを買うことで予算を余らせ、積極的にカスタムするという方々もいるという。というか、そういう方々が8割を越えていると。
で、残り2割の方がほとんど値段を気にせずに、最上級グレードをフルオプションで買われて行くと!(まぁここではその2割の方々はあえて無視させていただきます)
つまり、マスタングやカマロやチャージャーなんかもそうなんだが、例えばV8とV6が同一グレードに存在した場合、意外にも(あまりこだわりがないのか?)積極的にV6をチョイスする方々が多いということだ。もちろん、中には「絶対V8」という方々もいるだろうし、「V8が欲しいけど、V6で我慢…」的な方々もいるのは重々承知だが…、でも実際にはV6が売れている。
だがあえて言うなら、今の時代は、特に現代のアメリカンスポーティカーにおいては、積極的にV6を選ぼう! という意見があっても決して間違いじゃない。というのも答えは簡単で、単純にもの凄く良く出来ているから!
例えばカマロの場合、V6は3.6リッターの排気量で327ps、最大トルク38.4kg-mを発生させる。この数値は2012年の最新モデルの数値なので、中古車の場合は2011年までが308ps、最大トルク37.7kg-mなのだが、それでも優に300ps越えですからね〜。
ひと昔前のカマロ、例えばサードあたりならV8で245ps、フォースで275psとか288psで、最大トルクが44.6kg-mなんで、単純にパワーだけなら、歴代V8カマロを抜いている!
そして、ありきたりだが、V8モデルが存在するV6グレードは、めちゃめちゃ長持ちする!
カマロの場合もそうだがボディの強さの基準はV8である。405psを発生させるV8パワーを支えるだけの頑丈なベースがあって、さらにサスペンションなどの基本もV8ベース! ということで、そこにV6が搭載されれば、いわゆるオーバースペックということになり、それらすべてが余剰マージンとなる!
特にカマロの場合はボディ剛性がもの凄い高いので(カマロの試乗記をご覧ください)、それが抜群に効く。
そしてまたまた当たり前だが、値段が安い! 新車価格は当然だが、中古車価格も同様に安い。さらにカマロの場合、まだ3年から4年モノが多く、痛んでいるものが非常に少ない。値段的には200万円後半くらいで手に入るものすらある。
ただし、そうはいっても所詮V6エンジン。V8ほどのトルク感はないし、サウンドもどうなのだろう? というか、ここが一番重要な気がするが…。
ということで、カマロV6でいろいろ試してみて、アメ車的な濃密なフィーリングを得ることは可能なのかどうか? ホイールマッチングテスト? サスペンションテスト?、吸排気系チューニング? などなど様々なテストをしてみたいと考えます。
なんで、目下、企画書作成中です…。
<関連記事>
>> シボレー カマロ コンバーチブル vol.1試乗 を見る
>> シボレー カマロ コンバーチブル vol.2試乗 を見る
330,000円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋