2015年型として登場する新型キャデラック・エスカレードのプレオーダーキャンペーンが発表されたが、同時に現行モデルのラストチャンスキャンペーンも開始された。0.99%の特別低金利ローンが採用されるこのお得なキャンペーンは、今年いっぱい、12月31日までとなっている。
特別低金利を利用して完成度の高い3代目の最終モデルをゲットするか? それとも少し待って本国でデビューしたばかりの4代目を予約するか? デザイン的な好みがはっきりしている人はともかく、中身(性能など)を重要視するタイプのファンにのってはなかなか難しい選択と言えるだろう。ということで、アメ車ワールド編集部では、現行モデルの中身を再確認するために、2014年型キャデラック・エスカレードの新車を取材してきた。
エスカレードとしては3代目となる現行モデルが登場したのは、今から約8年前となる2006年(2007年モデルとして登場)。当時、日本に初上陸したばかりの並行輸入車に試乗した際には「2代目とは別物。究極のラグジュアリィSUVだな」と感じた。また、その感想は2012年にGMジャパンの正規輸入モデルの広報車に試乗した際にもそう大きくは変わらなかった。
そして、最後に広報車を取材してから約2年が経った現在。つい先日、日本に輸入されたばかりの新型エスカレードの現車を確認したばかりの筆者の目に、3代目の最終モデルはどう写ったのか? 忌憚なく書いてみたいと思う。
現行エスカレードを改めて取材して感じた、筆者の主観的な感想を書く前に、まずは客観的に現行モデルと新型の違いを検証してみたいと思う。
0.99%という特別低金利ローンが利用できる2014年型キャデラック・エスカレードのディーラー車だが、そもそもの車両本体価格はどうなのか? また、来年から発売される新型とどのくらい違うのか?を比較してみると下記の通りとなる。
※価格はいずれも消費税8%込みの車両本体価格となる。
プレミアム(ベースモデル) プラチナム(上級モデル)
2014年型(現行) ¥ 8,730,000 ¥10,180,000
2015年型(新型) ¥10,990,000 ¥11,990,000
価格差 ¥2,260,000 ¥1,810,000
正規ディーラー車の場合、現行モデルと新型ではグレード名が違う。しかし、ベースグレードと上級グレードの2グレード構成である事に違いはないので、車両本体価格に関して両車を単純比較しても問題ないだろう。
また、新旧ともに上級モデルを『プラチナム(Platinum)と呼称しているが、このプラチナムはいずれも本国における同名称のグレードとは内容が異なる日本独自のものとなる。ただし、今回の企画は正規輸入車に限定して解説するので、グレード名は日本名のままで進行したいと思う。
上記の通り、現行モデルと新型では、ベースモデルで226万円、プラチナムで181万円の価格差がある。しかも、これはカタログ上の車両本体価格を単純比較しただけであり、発表されたばかりで販売時の値引きがほとんど期待できない新型と、現時点で実質的に型遅れとなっている現行モデルとでは、実際に購入する際の金額にはもっと大きな差が出ることが予測出来る。
1000万円クラスの輸入車を正規ディーラーで新車で購入するような人たちにとって、200万円前後という価格差はもしかしたら大した問題ではないのかもしれない。しかし、筆者のような立場の人間からすると、シボレー・ソニックの新車が1台買えるほどの金額は決して小さくはないと思うし、こと価格という面に限定して考えれば、現行モデルのアドバンテージは圧倒的に高いと言えるだろう。
もっとも、これはあくまでも車両本体価格に限定した話であり、もし中身が大きく違えば金額が違うのも当然。つまり、最終的に重要なのは、価格差に見合うだけの違いがあるのか?ということになる。
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