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どちらも現代のスーパーカーだが…

ディアブロには華がある、バイパーには毒がある

DODGE VIPER SRT-10

街中で目にする機会、日本での販売台数など、いわゆる珍しさにおいても随一のダッジ・バイパー。そのスーパーカー度は、王者ランボルギーニさえ相手にしないほど高い指数を誇る。

更新日:2011.04.14

文/編集部 写真/ジャパンレーストラックトレンズ

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 03-5661-3836 [ホームページ]

毒気においてもランボを確実に上回る

 スーパーカーと言ってイメージするのはヨーロッパ。そしてイタリア。イタリアといえば、ランボルギーニ。自他問わずスーパーカーの代表的なメーカーである。レーシングカーではなく、スポーツカーでもなく、スーパーカーといえばランボルギーニ。カウンタックにディアブロである。イタリアには、もちろんフェラーリもあるが、スーパーカーと言われれば、間違いなくランボルギーニだ。この認識は、30代から50代の年齢の方々には、至極当然のことである。
 では、スーパーカー=イタリア車だけか、と聞かれれば、果たしてどうか? 答えはノーだ。アメリカにも同等のポテンシャルと迫力、存在感を示すスーパーカーがあるからである。それがダッジバイパーだ。路上でフェラーリと並んでも、路上駐車で隣にフェラーリがいたとしても、みな毒蛇に目を奪われる…。フェラーリやポルシェを街中で見かけるのは今や当たり前の光景。だが、毒蛇はそう簡単には見つけられない。その注目度はまさしくスーパーカーである。
 シャシー、フレームはディアブロと同じ設計者。V10エンジン、500hpオーバー、サスペンションはKONIのコイルオーバー。フレーム、サスペンションを見ると、レイアウトや景色が非常に似通っている。それはディアブロとバイパーの設計者が同じだからだろうか…。
 一般使用では、あまりにも不要なパワーが凝縮している。真夏の炎天下の渋滞では、ディアブロと同じく苦痛極まりない。さらにドライブサポートシステムは少なく、このポテンシャルでトラクションコントロールさえ、ついていない。07年からABSがついただけでもバイパーの大変な歩み寄りに感じるが、ベースがサーキットに近い造りをしているために、素人では危険なクルマですらあるだろう。まさしくスーパーだ。
 ぶっちゃけ、乗り降りはしづらい。ドアが小さく、シートのホールド性が高いためだ。8.4リッターV10エンジンを搭載したロングノーズのおかげで、見切りも良くない…。だが、ひと踏みすれば景色が変わる。大排気量特有の感覚丸出しで後ろから追突されたような超加速。トルクと多気筒レスポンスで一気にスピードメーターが上がっていく。まるでタコメーターのような勢いで。ひと言で言ったら超暴力的加速。それはジェットコースターのそれに近い。だが大きく違うのは、その加速を操っているのは人間である。しかもディアブロと違い、リアの軽いFR駆動での操作だ。後輪とシッカリ対話してその超加速を操る技量が求められるのである。
 最新のフェラーリは、いまやゴルフバッグを積んで鼻歌まじりにワインディングを攻めることができ、炎天下の渋滞も何らストレスなく走り切ることができる。しかし! それをもってスーパーカーとは言わない。GTカーであっても、価格がスーパーだとしても、決してそれをスーパーカーとは呼ばない。
 ドライブする以外の、オーナーの使い勝手をも考えずに、ひたすら走りを磨いた、デザインを磨いた、いわゆる実用性レスのクルマこそ、現代のスーパーカーである。そういう意味でバイパーは、アメリカが作った歴史に残るマッスル・スーパーカーなのである。

ワンオフのGTウイングとバイパーチャレンジ用のフロントスプリッター&スカートとサイドスプリッターを装着することで、レーシングマシンのようなエクステリアを実現している。

07年型バイパーがベースとなっている。各種チューニングにより走ればディアブロを抜き去ることが可能になったという。

足回りにKWのコイルオーバーと強化スタビライザーがセッティングされ、マフラーをリア出しのワンオフ制作、サイレンサーをコルサ、USCレーシングへダースと組み合わせることで、抜群のサウンドとエンジンレスポンスを可能にしている。

旧モデル8リッターV10エンジン搭載をベースに、ル・マン24時間レースに出場したレーシング・バイパーさながらのマシンも作れる。100hp以上アップしているというから凄い。

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