ボディケアというワードは、アメ車業界ではあまり耳にしない。そもそも、アメ車オーナー自身にも「洗車」というイメージはあっても、あのデカいボディを「磨く」という意識は存在しないのか、ユーザーインタビューを行ってもほとんど聞いたことがない。
あるオーナーさんは、「ボディはほとんど気にしないですね。そもそも買った時から塗装面はざらざらし(笑)、あと、磨きは高いしね」。「バンだから厳しいですね、見えるところくらいは洗いますが、ルーフはほとんど触れたことがないです」etcとか。
まあ、たしかにわからんでもない。そもそもこの業界に20年以上いるが、ショーに出展するような車両以外で、正直ボディをピカピカにしているアメ車ユーザーにはほとんど出会ったことがない。それに、ヤレた雰囲気が魅力を加速させる、といった風潮がアメ車にあるのは確かだが…。それでも限度があるはずなのだが。
だからショップ陣に伺っても、「コーティングを用意はしているが、そういったコーティングを求めるユーザーさんは、ほぼ十中八九、欧州車乗りだった方がアメ車に乗った場合が多いですね」という。
なるほど、たしかに環八沿いの欧州車ディーラーで車両を購入するような、世田谷在住のお金持ちさんたちには、コーティングはある種当たり前ように思われているフシがあり、意外にもそれは例えばミニクーパーのような小型車両にも当てはまるらしい(笑)。
一方でアメ車の場合は、そこまでの感覚の持ち主はほとんどいないという。まずは車両を入手するだけでも精一杯ということか…。
でも個人的にはいつも思う、「あのデカいボディだからこそ、一度コーティングしてしまい、洗車を楽にした方がいいんじゃないか」と。あと「中古車だからこそ、一度はキレイにした状態で乗りたい」と。
という風な話をまとめている時に、クレイジーカラーズでマスタングのコーティングとフィルムによるレーシングストライプ加工をするというので話を聞かせていただいた。
じつはクレイジーカラーズでも、ユーザーの大半が欧州車オーナーという。聞けば、最近では最新のベントレーベンタイガやフェラーリ488、テスラモデルX、メルセデスG etc といった超がつくほどの高級車ユーザーが顧客に名を連ねているという。
だからアメ車ユーザーは全体の10%にも満たないというが、それでもそういう世界に飛び込んだアメ車がどう変化するのか? それを直接見たく話を聞いた。
取材車両は、シルバーの一世代前のマスタング。今回はボディコーティングを施術し、同時にレーシングストライプを入れるという。
今回入れるストライプは、ターコイズブルーメタリックのラッピングフィルム。このフィルムは3年以上の耐久性を持つものであり、フィルムで入れる最大の利点はキレイな状態で剥がすことが可能であること。
もともとメーカー出荷時に装着されているマスタング純正のストライプは、シール状のものであり(剥がれないようにべったべた。しかも経年変化でヤレる)、ヤレた時に剥がし再生することが非常に難しいという。下手すれば塗装にキズをつけたり塗装面を剥がしてしまったり。
だが、今回入れるフィルムであれば、豊富なカラーからストライプのチョイスが可能であり、剥がす時には難なく剥がせる。
しかも同時に行うコーティングはグレア。グレアは紫外線に対して非常に効果的なため、紫外線からのダメージ(塗装の色あせやひび割れ等)を防ぐ保護効果をたらしてくれる(UVカット効果がなんと98%)から、ボディのストライプ部分とそうでない部分との日焼けによる差が起きにくい。
そのため数年後、ストライプを剥がした場合でも塗装面とストライプの日焼け跡を限りなく最小限に抑えることができる。
クレイジーカラーズがラッピングやデカールとの組み合わせにこのコーティングを選定している最大の理由はまさにここにあるという。
またグレアとは、グレアの製品に含まれている主成分・グラスプレキシンが、ボディのキズに入り込み塗装と化学結合することでキズ等を目立たなくする最新のコーティング。
このグレアの最大の特徴は、他のコーティングでは必ず行われる下地処理、コンパウンドを使用しキズを消す処理(=ボディ塗装面を削る作業)を行うことなくボディをなめらかにしツヤ感を出すため、ボディケアに一家言持つ超高級車オーナーから絶大なる支持を得ており、また同時にボディ塗装面を気にかける旧車ユーザーたちからも信頼を得ているのである。
話はちょっとそれるが、ストライプを車両に入れる場合、カマロの場合はDIYで加工することが可能であるが、マスタングの場合はほぼ無理であるという。やはり車両のセンター出しが難しく、その部分の処理がショップ独自で差があるらしく、他店で入れたストライプで若干ずれているものが数多く見られるという。
だが、クレイジーカラーズではアメ車以外にもポルシェやフェラーリ、ミニ等にもストライプを入れる関係上、全車両に対して車両のセンター出しが行える加工技術を導入しており、今回のマスタングにも使用することで、車両のセンター出し&ストライプの1ミリのズレもなく施工終了となっている。
個人的にも大好きで、自分で過去所有した2台の車両がシルバーだったが、このマスタングにもシルバーの深みのある輝きが宿っている。またブルーメタリックのフィルムとも最高のマッチングを示し、コーティングの効果だけでなく、1台の車両としての魅力が断然高まっている。
今やコーティングといえば、ガソリンスタンドでも行われ、大手車両販売ディーラーでは内製で行われていたりするが、個人的にはどうしても中途半端な感じが否めない。その場しのぎの施工に思えて仕方ないのだ(その場の輝きで納得させ納車してしまえばOKのような。だってコンパウンド使用でめちゃめちゃボディを削っているにもかかわらずですよ)。
だから、やっぱり餅は餅屋じゃないかと思うのである。車両販売は販売店、メンテナンスは工場で、カスタマイズは専門店、そしてボディケアはボディケア店で。それぞれには絶対的な持論やこだわりがあるわけで。その部分こそがユーザーには非常に重要だと思うのである(しかも取材して話を聞くのが楽しい)。
アメ車ではまだまだ未開の地となるボディケア。だが、もしその世界に興味を持つようならクレイジーカラーズのようなケア専門店がオススメである。
なんせクレイジーカラーズは、基本クチコミユーザーからの依頼が大部分を占めている。世にはびこる雑誌関係等には一切広告等をうたず、自社HPでのCMである。依頼したショップやユーザーさんが結果を見て「また依頼する」「友人を紹介する」を繰り返し、結果が顧客を増やしている。だからこそ信頼に値すると思うのである。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
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6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
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