SPECIAL ARTICLES

[特集]

「冷風が出ない=ガスチャージ」はトラブルのもと?

知っておくべき エアコン に関するあれこれ vol.1

たった一度の過ちがエアコン地獄を招くことも…

梅雨だというのに連日30℃越え。今年は節電が予想されることから、家でのエアコン使用は控えつつも、一気に真夏を迎え、クルマのエアコン依存度は上がるはず。いざというためにも、今から準備をしておきましょう。ということで、エアコン・トラブルに関するお話です。ちなみに、対象は90年代以前のアメ車から2000年前後まで。それ以降は劇的な改善のもと、トラブルが格段に減っている。

更新日:2011.07.01

文/編集部 写真/編集部

エアコン・トラブルって人的災害?

※注)今回のエアコン・トラブル解説では、風は出るけど「冷えない」ということを前提にしている。「風がまったく出ない」と「風は出るけど冷たくない」とでは診断方法が異なり、「風がまったく出ない」場合は、エアコン・システム以外のトラブルも考えられるからである。室内のエアコン・スイッチの接触不良や断線とかである。話が広範囲に及んでしまうため、今回は「冷えない」ことに関する考察である。ご了承ください。

 トラブルを直して欲しいと願い、修理を依頼しているにもかかわらず、実際は直らずに逆に壊されてしまうケースがある……。普通なら絶対にあり得ないことだが、こと『エアコン』に関してだけは例外である。
 いきなりだが、実は日本車(ヨーロッパ車も)も、昔はアメ車と同じエアコン・システムを使用していた。ところが、前者は時代とともに進化し、システム自体に変更が加えられていった。詳しくいえば、レシーバータンクの配置がアメ車のシステムとは異なり、確認用の「窓」が付くようになった。

 ちなみにアメリカ人も、日本製のシステムの良さ(確認用の「窓」の便利さ)を十分把握しているという。だが、彼らは日本車と同じ道を進まない。それはなぜか。目安にしかならない「窓を」設けるよりも、ガス漏れ等で不調を感じたら、一度すべてのガスを抜き、システム全体をチェックすべき、というしっかりした考え(もしくはプライド)を持っているからである。

 アメ車全般と同様に、日本製のエアコンにもガスが抜け、冷風が出ない(弱まる)というトラブルは起こる。だが、日本車はその状況を、「窓」を通してある程度確認することができる。一方、アメ車にはその窓がない。つまり、状況を把握することができないのだ。これこそが非常に大きな違いであり、決定的な要因である。

<エアコン・システムが壊れてしまう主な要因は以下の4つである>

 その1・エアコンガスの漏れに伴うガスの入れ過ぎ。
 その2・コンプレッサーの異常、故障。
 その3・全般的なシステム内の詰まり。
 その4・リアエアコンによる被害。


 上記は代表的なトラブル要因だが、困ったことにこれらトラブルは人的災害とも言えるから注意が必要である。後述するが、アメ車に必要なエアコン・メンテナンスができない、もしくは知識がないために適切な処置ができないことでトラブルが起こり、さらにそのトラブルにより二次的、三時的な問題が次々と起こっている現実がある。
 以下4つの要因の解説を読み、愛車に適切な処置を施して欲しい。

冷風が出なくなったからガス不足だ、と自ら判断し、ガソリンスタンドなどで安易にガスチャージをしてはいけない。ガス不足の場合は、一度すべてを空にし、決まった容量のガスとコンプレッサーオイルを正しい方法で注入する必要がある。注入はフル負荷をかけて行なう(写真はイメージ)。

エアコンガスの注入は、約40度のお湯で湯煎し、上向きで入れるのが正しいやり方(GMのマニュアルにも記載されている)。理由は温度差があった方がガスが気化しやすいからだ。ところが、この方法だとガスを入れ終わるまでに結構な時間がかかる。強制的に入れ込むチャージングマシンがあれば、時間的にも早いが、チャージングマシンを持っているところは少ない。

ということで、時間短縮のためにガス缶を逆さまにしたり、缶を振って逆さまに入れたりしている業者もある(この方が早く入る)。これらの方法では、ガスは完全に気化されず、ガスと液体が混ざった状態で入ることになり、長い目で見ると、コンプレッサーを壊すことになる。要注意だ。

ガスの漏れに伴うガスの入れ過ぎとは?

 その1の検証。エアコンガスの入れ過ぎで、一番の問題となるのがレシーバータンクに確認「窓」がないことである。日本車のエアコン・システムには窓があり、ガスの状況を確認することができる。さらに、ガスを補充する際に、多く入れ過ぎてもその窓で把握できるため、その段階で二次的トラブルを防ぐことができるのである。
 一方、アメ車にはそういった窓がない。だから、ガス抜けが起こりガスを補充する場合、システム内のガスを一度すべて抜き、真空引きをしてから、規定量(エバポレーターのケースにラベルが貼られている)のガスを新たに注入しなければならない。

 でもなぜ、日本車と違いこんなに面倒な手順を追わなければならないのか?

 アメ車でも日本車でもガスを入れ過ぎるとコンプレッサーが確実に壊れてしまう。だが、しつこいが日本車には窓があり、事前に多く入れたことを確認できる。ところが、アメ車にはそれが不可能だ。だから、安易にガスを補充した場合、規定量を超えてしまう危険があり(確認できないから)、コンプレッサーを壊してしまうという二次的トラブルを引き起こすのである。

 アメ車のエアコン・システムを把握していない(もしくは日本製のシステムに慣れきってしまっている)業者やガソリンスタンドでは、「冷風が出ない」というとすぐに「ガスを補充しましょう」というかもしれない。だが、こういった浅はかな判断が、二次的トラブルを招き、アメ車オーナーを窮地に追い込んでしまいかねない(あらゆるトラブルの要素を確認してからガスを正しく注入する必要がある)。
 実際のところ、簡単にガスを補充してしまっているアメ車オーナーは非常に多いと聞く。エアコン・トラブルの原因のひとつに「ガスの入れ過ぎ」がリストアップされているのもこういった理由からである。
 ちなみに、正しいエアコンガス補充をすれば、当然ながらそれなりの費用(工賃も)がかかる。だが、ガス補充と決めてかかり、安易な方法でガスを補充すれば、それなりに安価で済むかもしれない。あえてリスクを承知で安価で済ませようとするオーナーがいるならば、オーナー側にも意識改善が必要かもしれない。



アメ車の代表的なレシーバータンク。アメ車全般的にレシーバータンクにガス量を確認できる窓穴はない。レシーバータンクは消耗品であり、定期交換の必要があるから注意すべし。

写真は某トヨタ車のもの。ご覧のように窓穴があり、そこからガスの有無、もしくは量の多少を確認できる。アメ車にもこの窓があれば…。

ガスの注入は、真空引きをしてから充填するのが正しいやり方。その際、注入すべきガスの量は決まっている。入れ過ぎは禁物。ちなみに、リアエアコン付きは、付いていないクルマよりも量は多い。また、注入時に入れるコンプレッサーのオイル量も決まっている。エバポレーターのケースに張られたラベルに規定量が記載されている(赤線)。

RELATED

[関連記事]

2020 シボレーカマロSS vol.1

TEST RIDE

BUBU / ミツオカ

2016 キャデラックエスカレード vol.1

TEST RIDE

ブルート

2013 シボレーカマロ LTRS vol.1

TEST RIDE

BUBU光岡グループ

BUBU宇都宮ショールーム vol.1

TEST RIDE

BUBU / ミツオカ

SHOP

[同店舗記事]

ARCHIVES

[アーカイブス]

2008 クライスラーPTクルーザー

TEST RIDE

ガレージダイバン

2020 フォード シェルビーGT500

SPECIAL ARTICLES

フォード マスタング GT500E エレノア (FORD MUSTANG GT500E ELEANOR)

REGULAR ARTICLES

ASDN公式ホームページ

1977年型シボレー K10 (CHEVROLET K10)

REGULAR ARTICLES

ハーツライジング

シボレーカマロ (CHEVROLET CAMARO) vol.3

SPECIAL ARTICLES

エイブル

NEWS & INFORMATION

[ニュース&お知らせ]

TEST RIDE

[試乗記]

CAR

[新着アメ車]

シボレーK1500
シボレーK1500

198万円

年式:1993年

走行距離:14,679km

ガレージダイバン

シボレーカマロSS RS
シボレーカマロSS RS

398万円

年式:2010年

走行距離:65,070km

ガレージダイバン

シボレータホLSリフトアップ新車並行
シボレータホLSリフトアップ新車並行

258万円

年式:1997年

走行距離:53,990km

ガレージダイバン

フォードF-150フレアサイド
フォードF-150フレアサイド

258万円

年式:1995年

走行距離:

ガレージダイバン

PARTS

[新着パーツ]

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,404

PERFORMANCE

6DEGREES

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,998

PERFORMANCE

6DEGREES

MOPAR ATF+4 オートマチックトランスミッションフルード 946mL
MOPAR ATF+4 オートマチックトランスミッションフルード 946mL

3,480

MAINTENANCE

GDファクトリー千葉店

シボレー・アストロ (ルーフレール付き) CHEVROLET ASTRO ルーフラック 『車種別セット』THULE Base carriers (スーリーベースキャリア)ウイングバーEVO キャリア
シボレー・アストロ (ルーフレール付き) CHEVROLET ASTRO ルーフラック 『車種別セット』THULE Base carriers (スーリーベースキャリア)ウイングバーEVO キャリア

48,070

EXTERIOR

6DEGREES

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA

CAR

[新着アメ車]

シボレーK1500
シボレーK1500

198万円
支払総額225万円

年式:1993年

走行距離:14,679km

ガレージダイバン

シボレーカマロSS RS
シボレーカマロSS RS

398万円
支払総額427万円

年式:2010年

走行距離:65,070km

ガレージダイバン

PARTS

[新着パーツ]

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,404

PERFORMANCE

6DEGREES

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,998

PERFORMANCE

6DEGREES

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA

ページトップ