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2020年車以降の最新トラブルシューティング

あらゆる高度化が招く難解な整備について

一般公道にてC8コルベットが走っている姿を見る等、2020年アップのアメ車を見る機会が増えてきた。その一方で、そういった車両を扱えるショップもどんどん限られてきた。それは、車両が進化していく上で整備するための技術的進化が同時に求められるからである。そんな最新アメ車の修理事情とカーボンニュートラルを目指すことで訪れるであろう新時代のアメ車修理についてプロの修理専門集団・クワッドドライブに聞いてみた。

更新日:2021.08.05

文/田中享 写真/古閑章郎

取材協力/クワッドドライブ TEL 048-281-5853 [ホームページ] [詳細情報]

年々複雑化しているアメ車

 2000年代以前の車両と違い、エンジンルーム内が完全にブラックボックスと化した近年のアメ車の整備を行うにはメーカー純正の電子デバイスが必要不可欠であるということは周知の事実。

 だから各種電子デバイスを完備していない昔ながらの整備工場では、もはや現行モデル等を整備するのは不可能に近い。

 だが一方で、そういった設備が整っていれば、最新モデル特有の電子制御トラブルはすべて解決できるという認識も間違いである。

 というのも、クルマ側の情報を取り込み「現状」を診断するのみの電子デバイスは、あくまでトラブルコードという「ヒント」を与えてくれるに過ぎず、メカニックはそのヒントを頼りに原因を絞り込みながら、トラブルを特定していかなければならないからである。

 すなわち、電子デバイスから得た情報を分析する能力に長けた、メカニックとしてのスキルが必要になる。

 加えて、こうしたスキルは常に有効であるという認識も間違いであり、年々複雑化している車両側の制御に合わせて、スキルも同時にバージョンアップさせていかなければならない。

 要するに、2015年型のエスカレードのトラブルが解消できたからといって、2021年型の最新エスカレードのトラブルが解決できるとは限らないのである。

すでに直輸入によって日本の公道を走っている最新エスカレード。またGMCやC8コルベット等も走っているが、そうした2020年アップの車両は、同時に高度化されたメンテナンス技術が求められるために、扱うショップが限られている。

写真に写っている書面は、ある車種のCAN通信のネットワーク図であり、車両に搭載されたCPUの多さを知ることができる。さらにそうしたCPUひとつのデーター容量が多くなっているから情報量が多岐にわたり、それらを分析する能力が求められる=難解。

だからメカニックのスキルの向上が求められる

 その理由は、すべてにおいて年々「高度化」されているから。もちろん、そう言った高度化によりアメ車全体が進化していることは間違いなのだが、そうした進化の状況が生み出すトラブルは、これまで以上に原因追及までの道のりが険しくなる。

 「分かりやすく言うと、車両に搭載される制御系のCP(コンピューター)が数多く、またそのCP一つあたりのデーター容量が多いので、電子デバイスをあてた時に出てくる診断情報も多岐に渡り、これまで以上に分析する能力が求められるようになっているんです」と林氏。

 例えば、2005年程度の年式のアメ車に制御系のCPが10個搭載されていたとする。しかもそのCP一つの情報量が10個程度のデータ量であったなら、2020年以降のアメ車には制御系のCPが30個は搭載され、そのCP一つの情報量が100〜150個に及ぶデータ量を含むという具合に、どんどん制御が複雑化されている。

 だから、この部分に何かしらの不具合が起きた場合、そのトラブルを修復するにはこれまで以上の対応能力が必要になる。

 ということで、この業界の一部の方々に多い、アップデート作戦は全く通用しない(笑)

 アップデート作戦とは、制御的な不具合と特定されている場合を除き、原因が特定できずに困った時に「とりあえずアップデートすれば治る」と考えている方々の必殺ワザのようなものらしい。

今やこうした電子デバイスは所有していて当然ではあるが、持っているからといって確実な整備診断ができるとは限らないのが難しいところ。だから当然、使いこなせるか否かの「差」が生まれる。

さらに年式が新しくなると車両制御が高度化しているから、それに対応するメカニックとしてのスキルの高度化も求められる。もちろん、そうした年式の新しいアメ車を整備するための最新の機材導入も求められる。

「目に見えないものを見えるかのごとく」

 だが、いくらアップデートしたところで何の根拠もなく、またトラブルの原因が特定されていなければ治るはずもなく、そうした行為がさらなる人為的なトラブルを生み出す可能性があるだけに、闇雲ににやってはいけない行為の一つなのだ(それを2020年アップの車両にやってしまうというから驚きである)。

 「確かに2020年以降の車両は高度化されていますから、複雑なのは間違いありません。ですが、過去これまでに経験した診断内容の積み重ねで、解明不可能なトラブルはまずありません。必ず原因があり、トラブル箇所を特定しそこを治療すれば必ず治ります。それができない方は、正確な原因特定ができていないからです。

 電子デバイスを利用した修理は、目には見えないものを見えるかのごとく修理しないとなりません。ですから、理論的な根拠を積み上げ、時にオシロスコープを使いほんの少しの波形の異常を読み取るのも、そうした目には見えないものを見るために必要だからです」

 筆者は毎月様々なショップを回るが、同じような故障診断業務において彼らを越える存在(能力&姿勢)にいまだ出会ったことがない。どんな事例にも全力で、そして常に100%を目指すショップ。

 おそらく、他のメカニックも同じように100%を目指している方々はたくさんいるだろう。だが、レベルがまったく違う。こなした処理の数や難易度、そしてその後の習熟レベルが圧倒的に異なる。

 だから、応用も利くし、そうした能力が求められる未知なる存在(2020年以降の新型車両)が現れたとしても、「順を追って解釈していけば自ずと答えにたどり着ける」ということも知っている。だから、どんな車両においても完璧が目指せるのである=作業レベルが常に安定かつ上昇しているから、自然と修理依頼が集まることにも繋がっている。

 「個人的には、どんどん複雑化してどんどん難解になって欲しいです。逆に我々はそうした車両のトラブルをどんどん解決していきたい。そうすることで、修理専門でやってきている我々のレベルを常に上昇させ続けていくことができると考えています(もちろん、トラブルは起きない方がいいに決まっているという前提での話です)

複雑化する車両の故障診断に関して必要なのは、「正確な原因の特定であり、それを可能にするには基本的なスキルと適切な分析力である」と語る林氏。「それができれば解明不可能なトラブルはありません」と断言する。

電子デバイスは、「ヒント」はくれるが正しい「回答」はくれない。その回答を導くのがメカニックの使命である。そのために、必要があればオシロスコープ等を使用してわずかな波形の変化を見逃すことなく対応している。

こうした正確な対処法を確立することにより、最新の未知なる車両が入庫しても対応が可能であり、常に完璧な故障診断とトラブル解消が可能になっているのである。

EV時代を見据える準備対応を開始

 クワッドドライブでは、すでに2020年以降のGMCやキャデラックエスカレード等の診断を複数行っており、そうした高度化の情報収集やトラブルシューティングを実際に行っている。そういう意味では、彼らがいるからこそ、2021年以降のアメ車も心置きなく楽しめると言えるのである。

 さて、こうした修理における時代の流れを見ていくと、EV(電気自動車)系の車両が中心となる時代が今後間違いなくやってくる。だから、林氏は自らテスラのサイバートラックを予約する等してそうした時代を見据えた準備も始めている。

 だがその一方で、まだまだ未知数な時代の到来に不安も隠せない。というのは、現段階でEV、PHV(ハイブリッド)のアメリカからの直輸入車が認められていないから、いくら次世代対応したところで、対応すべき車両の入荷がなければ、アメリカ製のEV&PHV車両に整備を施すことは不可能だから。

 また仮に輸入が認められ対応が可能となった場合でも、EV車の整備はメカニカルな部分と制御を司るシステム系とに分かれるから、メカニックの触れられる部分の減少が予測できる。

 システムはシステムエンジニアが触るのが常だろうから、メカニックはサスペンション&ブレーキといった旧時代のメカニカルサポートのみになる可能性が否めない。となると、林氏の信条である「技術の習得&向上」がそれ以上進まなくなる恐れもある。

 「内容次第では非常に厄介な時代の到来ですよね。メカニックよりもシステムエンジニアの方が『修理の中心』という時代がやってくるかもしれないのですから」

プロの整備集団として、常に高みを目指しているからこそ、最新のトラブルにも対応できるよう、準備は欠かさない。プラスして、常に先を見据え、今やEV時代の到来に対応すべく準備を行っている。

 確かにそんな時代もやってくるのかもしれない。が、直近の情報では「2035年前後」というのが、そうした時代の到来のキーワードとなっている。要するに今から14年後。早ければ2030年からそうした動きが加速する可能性もあるから、そうなればあと8年半後。

 で、あれば、それ以前から現在規制されているものが緩和されている可能性もある=現段階で結論の出る話ではないのだが、こうした将来的なことを今から考えながら前進している林氏の知的探究心の強さには感心するばかり。と同時にこうした探究心こそが、常に100%を目指す修理技術の向上にも繋がっているのだろう。

 いずれにしても、時代とともに常に進化しているクワッドドライブの修理技術は不滅であり、複雑化した最新車両であれEVであれ、どんな状況が訪れても日本一の修理専門ショップとしてアメ車ユーザーを満足させてくれに違いなのである。

クワッドドライブでは、正確な故障診断の他、精緻なアライメント作業の人気も高く、多くの作業依頼を受けている。もはやアライメント業界でも第一人者として認知されている。

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