今現在、2台のモデルXを所有し、モデルYを日常の足としている林氏。今年8月、アメリカロサンゼルスに赴き現地にてテスラのFSD(フルセルフドライブ)を体験してきたというのでその話を聞いた。
FSDとは、日本ではまだ認可されていない自動運転技術のこと。
正確には、完全なる手放し運転ではなく、ステアリングに定期的に手を添える必要があり、ドライバーが状況を監視する必要があるが、それでも目的地を入力しスタートすればテスラ車主体で移動してくれるのだから、日本人にしてみれば驚き以外の何物でもないだろう。
ちなみにロスでのFSD体験(2024年8月時点)では完全なハンズオフはできなかったが、10月以降からハンズオフのニューバージョンの配布がスタートしている。
車内に備え付けられているカメラでドライバーの視線や顔の向きを監視しながらハンズオフでの走行が可能になっているのである。
で、林氏はロスのレンタカー店で、FSD付きのモデル3スタンダード(ハードウエア3搭載)を5日間借りた。その前に、空港からレンタカー店までウーバーを手配し、そこでもテスラを選択。ドライバーはFSDを使用して自動運転でやってきたという(笑)
早速FSDを体感。目的地を入力しスタート。出だしから感嘆の連続だったという。スルスルっと動き出し、ロスのクルマの流れに入り込む。そしてハイウエイに。しばらくして遅い車両を勝手に抜いていく、まるで人間が運転しているかのように(笑)。下記動画はそのFSD体験の一部。左折し、一時停止を行っている。
考えれば、滅多に運転することのない右側通行道路。なので、日本人が右折時に一瞬どこを走れば良いのかわからなくなることがあるとよく聞くが、そんな時テスラのFSDは非常に便利。
もちろん、完璧な自動運転ではないが、カメラとAIを駆使して、さほど違和感なく街中からハイウエイを走り切れるのだから素晴らしい。
しばらくして、街中を見渡す余裕もできる。するとロスの街中には5台に1台くらいの割合でテスラ車が走っていることに気づく。自動運転を使って飲食しながら走っている人もいれば、背もたれを後ろに倒し、だらんとした格好で運転している人も!
ある意味カルチャーショックの連続だったという、「こんなにもテスラで埋まっているのか」と。その他、グーグルの無人自動運転ウェイモも走っていたという。
ウェイモは、自動運転の国際的なレベル「1(運転支援)」~「5(完全自動運転)」のうちレベル4に該当する自動運転車両。ちなみにテスラのFSDはレベル2に該当する。
ただし、レベル4のウェイモはグーグルマップのない地域では使えず、現時点でカリフォルニア州サンフランシスコ、ロサンゼルス、アリゾナ州フェニックスに限られている。
一方で、テスラのFSDは米国とカナダのどこでも利用可能という違いがある。そんなテスラ車が日本では考えられない割合でロスの公道を走っているのだから、街中の風景からして違う。
のちに買い出しに行き、スーパーの駐車場で「オートパーク」を体験する。いわゆる自動駐車機能である。スーパーの駐車場に入るとセンターモニターに駐車場の区画が映し出され、駐車したい箇所をタップすると自動で駐車してくれる。当然、一発駐車である(下記動画参照)。
また、スーパーのエントランスで待つと駐車スペースから自動で動きスロープに駆けつけてくれるASS(Actually Smart Summon)機能もあるというからまるでマンガで見た世界のようだ。
そんな様々な経験をしてきた林氏曰く「この世界(EV)ではもはや勝てないなという印象です。考え方がまるで違うんです。ロス近郊ではテスラを使いこなしていましたし、人を運ぶウーバーでさえも自動運転を使用しているのだから・・・、日本人的価値観の物差しでは計れない世界ですよね」
林氏が日本で乗っているモデルY等のテスラ車にもロスを走っているテスラ車と同じシステムやメカニズムを搭載している。にもかかわらず日本では使えない。
「残念の一言ですよね」
ただ、アメリカロサンゼルスにてテスラの持てる能力を体感してきた林氏のテスラ趣味はまだまだ続く。
「最新のモデル3の出物があれば一台モデルXを売却して手に入れようかと思っています。また、サイバートラックの国内販売が始まればこちらも手に入れたいですね」
何度も言うが、テスラ車は、興味を持った人間に新たな価値観と刺激を常に与えてくれる存在なのだ。
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