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試乗記 TEST RIDE 2020 ラムレベルTRXヘルキャットの707hpエンジンを搭載したラム

2020 ラムレベルTRX

あのマシンを追撃するデザートレーサーとしてデビュー予定

ラム1500にチャレンジャーヘルキャットと同機を搭載したコンセプトモデル・ラムレベルTRXコンセプトが、実際に発売されようとしている。

更新日:2019.04.04文/椙内洋輔 写真/FCA / motor.1


ラムレベルの骨太なスタイリングは健在。搭載エンジンには707hpのヘルキャットエンジン。打倒ラプター追撃モデルとしてその実力が問われることになる。

待望のハイパフォーマンストラック

 フォードラプターが先陣を切ったピックアップトラックのデザートレーサー。その後に続くモデルたちからも、打倒ラプターとまではいかずも、ラプター風を狙ってそれらしいモデルが次々と登場した。たとえばラムレベル。たとえばトヨタタンドラTRDプロ。

 だが、それらのモデルたちは、それらしい走りを手に入れることはできたが、本物ではなかった。やはりラプターの本気のアシには適わなかったわけである。

 結局のところ、メーカー作のロングトラベルサスやワイドトレッドボディには、小手先のチューニングでは太刀打ちできず、オフロードで勝つための本気のクルマにはまったく歯が立たなかったのである。

 ちなみに、このデザートレーサー風の人気はいまや爆発的なものとなり、ミディアムクラスのピックアップにも波及している。コロラド、レンジャー、タコマetc。

 さて、そうしたフルサイズピックアップモデルが数々登場するなか、ラプターの第二章が始まった。2代目モデルは軽量化を実施し、エンジンは3.5リッターV6エコブーストターボになったが450hp、最大トルク510lb-ftと、初代モデルから大幅向上させている。しかも10速ATの搭載である。

ワイドボディ化され、本格的な足回りがセッティングされている。707hpに対応できるよう、パワートレーンの強化やブレーキ系の強化も抜かりないはずだから、悲願の打倒ラプターを実現してもらいたい。
 パワーやトルクが向上し多段化ATの搭載で効率を上げ、環境にもちょっと優しいラプターが登場したわけである。

 で、こういった状況下で他メーカーはどうしたか? まだまだラプターの独壇場が続くのか? と思われた矢先に登場したコンセプトカーがラムレベルTRXコンセプトだった。

 ラムといえば、旧モデルにバイパーSRT10と同じV10エンジンを搭載した経緯があるだけに、ハイパフォーマンスピックアップトラックを期待していたユーザーも多いのではないかと思うが、ラムブランドとして独立してからは、意外にも大人しいモデルばかりだった。

 数年前にラムレベルが登場した時は、オッと思わせてくれたが、ラプター追撃には及ばず。

 だが、このラムレベルTRXコンセプトには期待できる。まだコンセプトだが、次期ラムの登場が間近とも言われているだけに、現行ラストに限定モデルとして登場するのではないかとも言われているのである。

デザートレーサーとしての登場が期待されているが、個人的には普通のラムに707hpを搭載したピックアップの暴れ馬的な存在の登場にも期待したい。

ヘルキャットの707hpをそのまま搭載予定

 このラムレベルTRXコンセプトに搭載されているエンジンは、なんとヘルキャットと同じ6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジンである。ヘルキャットは707hpだったが、ラムレベルTRXコンセプトではディチューンされ575hp。それにパドルシフト付きの8速ATが組み合わされ、ラプターの450hpを追撃する。

 575hpとは、市販車最高パワーのピックアップとなるわけである。繰り返すがラプターは3.5リッターV6ツインターボである。

 ベースとなるラムレベルの雰囲気は生かしつつ、ワイドボディ化を行いトレッドを広げ、ロングトラベルサスペンションにビルシュタインショック、ボルグワーナー製の強化トランスファーケースを使用し、電子制御のLSDやビードロックホイールに、14インチブレーキローターと6ピストンキャリパー採用等、ハイパフォーマンス化および575hpに耐えうる強化作を積極的に行っているのである。

 一方でデザートレーサーさながらのLEDライトバーやリアの荷台には2本のスペアタイヤをホールドするラックを備え、室内には6点式のハーネスを備えるなど実践向きの装備も忘れていない。

 まあ、話題作りという観点でいえば、ヘルキャットのエンジンを搭載しただけでも十分に元は取れるはずである。にもかかわらず、アシを含めてすべてをリファインしているところに真剣さを感じるし、本気でラプター追撃を考えている証拠でもあろう。長年パフォーマンスピックアップを作ってきた意地もあるのだろう。

今まさに仕上げ途中のラムTRX。上記コンセプトからはスタイリングがだいぶ大人しくなったが、足回りがまさにデザートレーサー。今後確実に発売される。
 こうしたラプター追撃に関しては、GMがまったくアクションを起こしていないことが非常に気になるが(ミディアムクラスのコロラドに集中か)、それでもラムのハイパフォーマンスピックアップはアメ車ファンの憧れであり、実際に登場すれば多くの反響を呼ぶに違いないと思うのであるが。

 そんなラムレベルTRXコンセプトであるが、最新情報では今まさに発売前の仕上げ段階という。搭載されるヘルキャットのエンジンは、コンセプトではディチューンされていたが、発売車は707hpというし、10速ATと組み合わされているというから、超過激なラムが再び登場する可能性が高いのである。発売は2020年秋頃か。

 個人的には、普通のラムに707hpエンジンを搭載してくれればそれでいいのだが(笑)、「打倒ラプター」が今のラムの課題なのだから仕方なし。それにしてもここ最近の期待の車両はずっとFCAからばかりである。だからこのラムにも期待である。

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