ボディ中央に描かれたレーシングストライプに合わせブラックペイントのオーバーフェンダーをチョイスしたハマーH1。このオーバーフェンダーぎりぎりに収まっている巨大なタイヤ&ホイールは、WELD RACING製である。
オフセットに合うタイヤ探しに苦労したというが、じつはハマーH2のある数字をヒントに探し続け、最終的に現在のタイヤ&ホイールを見つけ出した。
前回までにすでにボディペイントは終了し、おおよそのコンセプトも煮詰まり、今回タイヤ&ホイールを交換したことで、約半年にも及ぶ一連の作業の完成型となったのである。
驚きは、フードやグリル等に配置された自作LED照明&ストロボだった。左右タイヤスペースから光るストロボライトが見えるH1なんて、滅多にお目にかかれないだろう。これはLEDカスタムを得意とする同社が実験的に装着したものだが、「H1にLED?」と思えばかなりの違和感を感じるが、この鮮やかなグリーンボディにペイントされたH1には、逆にお似合いのアイテムだった。
見事完成したH1のインパクトは凄まじい。正直、「少々枯れ気味のH1こそが味」という印象を個人的には持っていただけに、軍用ベースの機能を最優先したデザインボディにイマドキのコーディネートを加えることは、ある種のカケみたいなものだったと思うが、作業後のH1は、まるで別物の雰囲気になった。
これまではハマーH1という強いインパクトを持った1台の乗り物だったが、カスタム後はハマーというより、1台のカスタムトラックという印象がものすごく強くなったのだ。
その証拠にベルエアーに今現在在庫している日米を代表するトラックたちと並べて撮影してみたが、その存在感はかなりのものだった。
2012年型のトヨタタンドラである。ここ最近の円安傾向が影響してか、価格が上昇傾向にあるタンドラ。またそれとともにオーダー数が一気に増えタマ不足を抱えているショップも少なくないという。
それほどの人気モデルということなのだが、その人気の秘訣がトヨタ製であるという安心感と迫力あるボディデザインとの融合である。
ベルエアーのタンドラは、数あるグレードの中からベースグレードをチョイスし、またクルーマックスということもあり、リアシートの居住性がかなり広い仕様となっている。他ショップでは「リミテッド」や「SR5」を優先的に在庫しているために、このタンドラはシンプルなモデルとして他店ではあまりお目にかかれない仕様である。
現在20インチホイールを装着しているが、じつはこの後6インチリフトアップを施しホイールを換える予定であるというから期待したい。シンプルなだけに、自分仕様にカスタマイズするには格好の1台である。
FOOSE 22インチアルミを装着し巻き上げ式のトノカバーを装着しているシルバラード。それ以外はほぼノーマルで、走行距離は4万1000キロ弱。シートやステアリングなどに使用感はまったくなく、驚くほどキレイな車両である。
意外にもトラックらしからぬ高級オーラを発し、外装の質感は高く、ボディパネルのチリも完璧で、アメ車的な角張ったフロントマスクが非常に好感。昔なじみの無骨で男らしい雰囲気とはいかずとも、ちょっとサッパリ系だが、かなり硬質で硬派な印象を醸し出す。
しかもコイツは2ドアのレギュラーキャブという、見た目のバランスが一番いいモデル。グレードがLTなので、インテリア装備がそれほどでもないが、それでも個人的にはベストバランス! と断言したい。しかもオプションの5.3リッターエンジン&6速AT搭載モデルである。
乗るとわかるが、そこはかとなくH1と同じ雰囲気&印象をもたらすから不思議である。個人的にはタンドラよりも好みな1台。
というより、乗り比べるとタンドラとシルバラード&H1の乗り味がまったく違うことに逆に安心した次第。アメリカンな雰囲気に浸りたければ、やっぱりアメリカンメーカーのトラックに乗るべし! である。
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