更新日:2024.11.14
文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/ステランティス
1967年型プリムスGTX エレクトロモッド コンセプトとは、1967年型プリムスGTXをベースにEVコンバージョンキットを搭載、同時に各部がアップデートされたコンセプトカーである。
目指すは、将来的な愛車のEVコンバージョン。そのキット名を「モパーe-クレート(Mopar e-Crate)」という。
カーボンファイバー製フードの下には、400V・250kWの電動ドライブモジュール (EDM) が搭載され、約335hpのパワーで走行距離は推定250マイル(約402km)。
4つのバッテリーパックには、合計384個のリチウムイオンバッテリーセルが搭載され、そのうちの3つのバッテリーパックは、トランク内に固定された特注のカートリッジスタイルのアルミフレームに収められ、サービスや交換の際に簡単に取り外せるように設計されている。
残り1つのバッテリーパックは、ボンネットの下方のラジエーターセットとグリルの後ろに取り付けられており、重量配分改善に寄与している。これらバッテリーシステム全体の容量は73kWで、各バッテリーの重量は約230ポンド(約100kg)となっている。
これら電動化に合わせGTXの内外装は各部アップデートがなされている。
エクステリアはフロストバイトブルーのボディカラーでペイントされ、グリル、ウインドウトリム、サイドミラー、リアテールパネルは、サテンブラックでペイントされている。同時にカーボン製フロントスポイラーもブラックで統一されている。
ちなみに燃料キャップは、充電ポート用ドアとして機能するようアップデートされている。
サスペンションは、ローダウンの3リンクサスペンションが採用され、18インチのBTGヴィンテージブロンズ鍛造マグネシウムホイールとピレリP-ZERO(PZ4)タイヤとの組み合わせである。
もちろんブレーキも強化されウィルウッドのディスクブレーキが装備されている。
インテリアにも、独自のドライバーインターフェイスシステムが採用され、時速160マイルのアナログスピードメーター、バッテリー充電レベル、瞬間的な駆動モーター電流、バッテリーとモーターの冷却液の温度etcのカスタムゲージが表示される。これらすべてがカスタム設計のクラスターベゼルに収められている。
またオリジナルの3本スポーク丸型ステアリングは、よりモダンなレザー巻きのフラットボトム3本スポークステアリングに変更されている。
今回のコンセプトカーの主題はEVコンバージョンキット「モパーe-クレート(Mopar e-Crate)」を装着した1967年型プリムスGTXである。
この「モパーe-クレート(Mopar e-Crate)」はEボディやBボディのマッスルカーにも対応するというから期待である。
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