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試乗記 TEST RIDE 2017 ダッジ チャージャー デイトナ392マッスルカーたらめるデコレーションに魅力

2017 ダッジ チャージャー デイトナ392

BUBU阪神に展示されている4ドアマッスルカー

日本では確実に少数派となる現行チャージャーだが、そんなチャージャーには刺激的なモデルが多数存在する。

更新日:2019.08.26文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

BUBU阪神
TEL 06-6427-5151 [ホームページ] [詳細情報]

マッスル仕様のチャージャー392

 2017年に登場したダッジチャージャーデイトナは、2018年までの二年間限定モデルだった。だから2019年現在では新車での購入は不可能ということになるのだが、2020年モデルとして再びチャージャーデイトナが復活する。

 正直、「なんなんだ、FCA」と筆者は思ったが、よくよく見れば今度のデイトナはヘルキャットワイドボディをベースにした限定モデル。だから、正直、簡単に手が届くモデルではない。

 というわけで、我々一般サラリーマンが狙うべきデイトナは、2017年から2018年の中古車となる。ということで、その二年間に発売されたモデルは二機種。5.7リッターV8モデルと6.4リッターV8であり、5.7リッターは「デイトナ」、6.4リッターは「デイトナ 392」と表記される。

 もちろん、R/TベースのV8でも性能的になんら問題はないが、これまた個人的志向を言わせてもらえば絶対的に「392」ベースがオススメだ。なぜか。それは6.4リッターV8エンジンの希少性に尽きる。

 しかもチャージャーはセダンである。世界中のあらゆるセダンを見回しても500hp近いパワーのV8、しかも自然吸気エンジンを搭載しているセダンはほとんどない。あっても1000万円を軽く超える。
セダンらしい安楽な着座位置で昔ながらのゆったりしたドライブを可能にする一方で、一瞬にして狼のごき鋭い圧倒的加速感をも発揮させる。
2015年にフルモデルチェンジを受けグリル、ヘッドライト、バンパー、フェンダー、ボンネット、フロントドアといったほとんどのパーツが更新された現行モデル。
旧モデルほどの爆発的人気はなくとも今回のようなマッスルモデル的な硬派仕様が登場すれば瞬殺で売れてしまうと言われている。
今回の「DAYTONA」仕様には、ネーミングソースとなっている1969年型のチャージャーデイトナが装備していた巨大なリアウイングは付いていないものの、現代のチャージャーをワンランクアップさせる魔法のコーディネートによって、4ドアモデルでありながらも生粋のマッスルカーたらしめる。
フード上にはブラックの「HEMI」のグラフィックが描かれている。
「392」は今後、希少価値がどんどん上がっていくに違いない。
20インチのハイパーブラックフォージドホイールが赤いボディによく似合う。

白黒ボディカラー以外だからこそのマッスルカー

 今回取材したチャージャーデイトナ392は、BUBU阪神にあるBCD車両である。2017年型で走行4500キロの直輸入車。

 真夏に日差しに映えるド派手なレッドのボディカラーに、フードやフェンダー部分にはブラックのグラフィックアクセントが入り、同様にルーフにもブラックコーディネートがなされたデイトナモデル。20インチのハイパーブラックフォージドホイールとのコンビネーションもいい具合にキマっている。

 ネーミングソースとなっている1969年型のチャージャーデイトナが装備していた、あの巨大なリアウイングは付いていないものの、現代のチャージャーを4ドアモデルでありながらもマッスルカーたらしめる。

 チャージャーといえば、ボディカラーは白か黒が定番だが、「真っ赤なマッスル仕様の硬派モデルもいいな」と心が揺れる。

 このデイトナモデルなら、ノーマルで乗っても十分迫力があるし、アメリカナイズされた派手さが街中の景色を変えてしまうだろう。くわえて街行くクラウンやメルセデス、BMW、アウディなんかに見向きもせず、唯我独尊のアメ車ライフが可能なはずである。

 目前にあるチャージャーデイトナは、ドアの開閉から「ガチ」っとした硬質な印象を与えてくれ、シフトを「D」レンジに入れた瞬間のギアの入りの精度をも感じさせるし、チャージャー自体の品質感の高さを教えてくれ、近年のダッジの躍進をそのまま感じさせるモデルとなっている。

5000キロにも満たない低走行車両

 組み合わされる6.4リッターV8ヘミエンジンは485hp、最大トルク475lb-ftを発生させ、それを8速ATで駆動する。カタログ的には、上に6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジンが存在しているが、そうはいっても485hpである。

 ひと昔前のアメ車でいえば超がつくほどのハイパフォーマンスモデルであり、最新モデルにおいてすらNAエンジンで500hp近いパフォーマンスを示す車両は数えるほどしかあり得ないのである。

 しかも、6.4リッターV8エンジン+8速AT以外にも、モパーコールドエアインテークやビルシュタインショック、ブレンボ製6ピストンブレーキ、20インチホイール等も装備され、極めつけの「DAYTONA」グラフィックである。

 取材車は、5000キロにも満たない走行距離だから、内外装のクオリティは言わずもがな。慣らしついでに少々走らせてもらったが、印象は素晴らしく良い。そして速い。
チャージャーは本当に運転しやすい。さすが4ドアセダン。だが、それでいてめちゃくちゃ速くて気持ち良い。セダンだからといって、決して煽られないだろうし、笑。
搭載される6.4リッターV8ヘミエンジンは485hp、最大トルク475lb-ftを発生させ、それを8速ATで駆動する。むき出しのエアクリーナーも雰囲気を高めてくれる。
インテリアは基本、ノーマルモデルと同様のデザインを用いているが、部分部分にスチールヘアラインのプレートが貼られているのが特徴。
2015年から新たに搭載されている8速ATは、新時代のアメ車らしく積極的なシフトアップとダウンを実現してくれる。パドルでの操作も可能。
乗るたびに毎度思うが、アメ車全般のシートのレベルは格段に高い。座り心地とホールド性が高いレベルで両立されている。
BCDの拠点は横浜となるが、今年新設されたBCD阪神は、横浜と同様の在庫数や整備内容の充実が図られている。
近年のFCA車両には必需品のワイテック2.0といったテスター類も充実しているから、整備から付き合いを始めるオーナーさんも多いという。

4ドア・マッスルセダンの希少価値も

 しかもチャージャーは、本当に運転しやすい。チャレンジャーのスポーティカー特有の囲まれ感は独特のムードで好きなのだが、「常にそのタイトな感じは好まない」という方にはもってこいだろう。

 ビルシュタインショックが装備される足回りも相当に固められている印象だが、ボディが強固なので微塵もぐらつかず、路面の凹凸も何事もなかったようにいなす。逆にスポーティモデルとしては乗り心地が存外に良く、街乗りカーとして使ってもまったく不満のないレベルだろう。

 で、やっぱり凄かったのが、エンジン。搭載されるエンジン6.4リッターV8は素晴らしい。ヘルキャットもいいが、大排気量NAエンジンならではの醍醐味が味わえ何とも言えないフィールであり、同時にもの凄いパワーで瞬時に高速移動を可能にする。

 しかもNAエンジンだからこその気持ち良さがハンパではない。アメリカンV8のビートと咆哮も特筆もので、ずっと走っていたい衝動に駆られるほど独特なものであった。

 現行モデルのチャージャーは、日本全国のアメ車ショップでの取り扱いは少ないと言われている。だが、BCDでは積極的に現行チャージャーを取り扱っており、結構な勢いで極上レベルの個体が入庫し、実際に売れているという(今回の個体はBUBU阪神だが、BUBU横浜と同様の整備状態を確保しており、近年のFCA車両には必需品のワイテック2.0といった機器も取り揃えているため、整備のみの付き合いも可能)。

 くわえて、今回のデイトナを見れば分かる通り、マッスルカー然としたスタイルやカラーリング、さらにはデコレーションに大いなる魅力を感じるし、2ドアだからとチャレンジャーを諦めている方々には、「是非とも4ドアベースのマッスルカーを」とチャージャーデイトナを推したいのである。

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