TEST RIDE

[試乗記]

2000年代の名車候補たち / 番外編

シボレーカマロ Z28

2014年から2015年の2年間のみ存在した7リッターV8搭載の最強マッスルカー

年代が若干新しくなり過ぎるが、どうしても外せない名車候補。その名もカマロZ28である。

更新日:2023.09.13

文/田中享 写真/ゼネラルモーターズ

現代版カマロの伝説的マシン

 2002年に4代目カマロが生産終了し、その後8年の歳月を経て登場した5代目カマロ。5代目カマロは2010年に復活を果たし、あらゆる部分を刷新。

 その結果、全ての部分において現代化され、パフォーマンスも一流の仲間入りを果たした。そしてマイナーチェンジを行い、2014年に登場したのがZ28である。

 このZ28、当時の現代版マッスルカー代表と言われていたシェルビーGT500とは趣の異なる、サーキットスペシャルとして誕生した。

 よって搭載エンジンはスーパーチャージャーではなく、生粋のNAエンジンであり、当時のC6コルベットZ06に搭載されていたビッグブロックエンジン・427cuin=7リッターV8(LS7)エンジンを搭載、505hp、最大トルク481lb-ftを発生させたのである。

 もちろんミッションは6速MTのみ。

▲フロントノーズには、カーボン製大型リップスポイラーが装備されるが、その他はそれほど仰々しい装備品は装着されないので、Z28だとわからないかもしれない。まさに羊の皮をかぶった狼的マシン。

▲リアにはリアスポイラーのみ、Z28を表現するアイテムとして装備される。

▲C6コルベットZ06に搭載されていたビッグブロックエンジン・427cuin=7リッターV8LS7エンジンを搭載。このエンジンはドライサンプ式で高回転型のエンジン。505hp、最大トルク481lb-ftを発生させ6速MTで駆動する。

 で、その当時、アメリカ国内のサーキットにて同じくその当時のポルシェ911GT3とのラップタイム競争が行われ、破れはしたものの世界最高峰スポーツカーに引けを取らないタイムを叩き出したことが評価され、全米での人気が一層高まった。

 くわえて、後にフォードが同じくサーキットスペシャルのシェルビーGT350を発表したのは有名な話である(当然、Z28をライバル視して)。
 
 筆者は、過去C6コルベットZ06には何度か乗っているし、お台場周辺で2速フル加速を何度も試したこともある。で、カマロZ28には一度だけ実車の取材をして動かしたことがあるが、体感的な凄みはコルベットを超えていた。

 もちろん、両者を走らせればコルベットが速いに決まっているが、でも体感ではボディやサスペンションの剛性はカマロの方が上なのではと思うことがしばしばあった。

 それだけカマロの現代版マッスルカーとしての資質は高いと思うし、その傾向は現在のカマロにも通じている。

▲ブレンボの大径ブレーキにカーボンセラミックの穴あきローターを装備。タイヤは前後ともにP305/30/ZR19インチを装備し、ピレリPZero Trofeo Rが装着されている。

▲スポイラー類は全てエアロダイナミクスを追求した装備で、それぞれに明確な役割がありレーシーで、それがまたカッコイイ。

▲当時、車重差300kgあったポルシェ911GT3とのラップタイム競争において敗れはしたが、その差がわずかだったことがZ28の評価を俄然高めた。

▲当然、国内レースのベースカーにも使用され大活躍を果たす。

 正式な数は不明だが、認識している限りでカマロZ28の日本上陸数は4台。だから「今から買おう」と思っても簡単に入手出来るものではない(既報のクライスラークロスファイアよりも入手が難しいだろう)。

 が、少なくともダッジチャレンジャーヘルキャットと同様の価値は備えているし、インパクトはそれを確実に上回るだろう。

 ちなみにカマロは2016年にモデルチェンジを行い、デザインの変更が行なわれている。よってZ28も2015年までとなり、結果、2年間のみの存在となった。よってしばらくの間、「Z28の中古車相場は青天井」とも言われたのである。

 日本に実在する数があまりにも少な過ぎて名車候補とするには気が引ける部分はなきにしもあらずだが、モノは間違いなくいいし、恐らく実際に速いだろうし、ましてやカッコイイし。

 ということで、いま現在所有している方がいるなら、絶対に手放さない方がいい。

▲ステアリングやシフトノブなど、手に触れる部分は滑りにくいアルカンターラに替えられている。

▲最近では当たり前と化しているアメ車+バケットシート。レカロ社との共同開発品だけに性能は折り紙つき。

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