2020年以降のシボレー車を日本で見かけることが非常に少ないのが残念で仕方ないのだが、デザインがとにかくカッコイイ。シボレータホZ71、シボレーコロラドZR2、そして2024年モデルのシボレートラバース・・・・etc
そのどれもが細目シボレーテイストの攻撃的マスクが特徴的である。だから最初にこのトレイルブレイザーを見たときは「オゥー」と唸ってしまった。
と同時に、「こういうクルマこそ、シボレーディーラーで正規輸入すべきだよな」と悲しくなった。とはいえ、「これぞ並行輸入の魅力」とも言えるから、販売しているアベカーズ多摩ガレージには感謝である。
それにしても「いい!」。特にニトロイエローメタリックが似合っている。本国でもこのイエローの人気は高く、コロラドZR2とニトロイエローメタリックのカッコ良さといったら・・・、確実に三菱トライトンを圧倒する。
トレイルブレイザーに話しを戻す。トレイルブレイザーと言えば弊社にあるミッドサイズSUV+直6エンジン搭載モデルを思い浮かべるが、それは初代のみであり、2代目モデルからアジアンカーに生まれ変わった。そして生産終了となり、2021年に再び復活。それが今回紹介の3代目である。
3代目は、シボレーのデザインテイストとなるアグレッシブスタイルを基調としたクロスオーバーSUVとなり、ボディサイズは全長×全幅×全高=4420×1810×1670ミリ。感覚的なサイズとしては、ジープコンパスに近いサイズである。
が、乗ってみると驚く。そのサイズ感でありながらも大人4人乗車を、しかも後席の大人も結構楽に座らせる居住性の良さ。「これって某4ドアセダンよりも確実に後席楽ですよ(笑)」と。
走りも堅実である。確かにマッスルカーのような唸るエンジンサウンドは一切ないが、それでも超堅実なエコテック1.3リッター直3ターボエンジンが、これまた超高剛性ボディを卒なく走らせる。
ちなみにスペックであるが、1.3リッター直3ターボで155hp、最大トルク236Nmを発生させる。それを9速ATで駆動する。
くわえてボディ四隅の感覚が手に取るようにわかるから、街中から細い道に至るまで走る道路を選ばないし、左ハンドルだから外車感覚に浸れるのもいい。今や正規輸入される外車たちのほとんどが右ハンドルである。貴重な存在と言えるだろう。
気になる質感も、2020年以降のシボレーのそれであるから、昔のシボレー車のようなプラスチックの塊といった風情は全くない。走らせれば驚くほどのボディ剛性が感じられる。
取材の最後に、アベカーズメカニックの法霊崎氏に話しを聞いた。日本であまり見かけることのない今回のような個体は整備的に問題ないのでしょうかと。
「まずアベカーズ多摩ガレージにはGMの最新車両のチェックが可能な電子デバイスが備わっていますし、パーツに関してはACデルコや阿部商会の存在があるので全く問題ありません。また現車のチェックをしましたが、メカニカル部分に関しては他メーカーの車両と同じようなものですから、基本に則った整備で問題ないですし、何かあった場合にも弊社で対応可能です」
取材個体は2023年型RS AWD。2100キロ走行。価格は368万円(支払総額:388万円)でボディカラーはニトロイエローメタリックである。筆者はこの型の現車は初めて見たが、非常にいい。マジでいい。しかもめちゃ安く感じる。
近年、ブロンコスポーツでも1.5リッター直3エンジンを搭載していたからか、トレイルブレイザーの1.3リッター直3ターボと聞いても何ら違和感を感じない。逆に、デザインや乗り味が良ければ小さい方がいいのではないかとすら思う。
その点、このトレイルブレイザーには、他のシボレーモデルたちに通じるデザインやインテリア&質感があるから、そしてニトロイエローメタリックのボディカラーがあるからイマドキのシボレーがめちゃめちゃ感じられて、断然オススメと言えるのである。
動画で解説も行ってます。初代モデルとの比較もあります。ご覧下さい。
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