更新日:2021.12.13
文/田中享 写真/FCA
FCAジャパンは、ジープのフラッグシップSUV「グランドチェロキー」を10年ぶりにフルモデルチェンジしたことを発表した。
新しいグランドチェロキーは、3列シートを備えた「グランドチェロキーL」とし、「Limited(リミテッド)」と「Summit Reserve(サミット リザーブ)の2グレード構成で発売が開始される。
4代目となる新型グランドチェロキーLは、ジープの卓越した悪路走破性と、長距離のオンロードも快適に移動できるグランドツアラーの特性が1台に凝縮されたプレミアムSUV。
新型は同モデル初の3列シートを備えたモデルであり、乗車定員はリミテッドが7名、サミット リザーブが6名となる。パワートレインには、いずれも3.6リッターV型6気筒エンジンに、8速オートマチックトランスミッションが組み合わされる。
新型グランドチェロキーLのエクステリアは、1963年に誕生したワゴニアにインスピレーションを得ており、ロングノーズプロポーションや広々としたキャビン、ならびに特徴的な逆スラントノーズを受け継ぎ、最新のデザインアプローチにより、モダンでスタイリッシュなプロポーションに仕上げられている。
フロントエアインテークにはパワートレインの冷却状況に応じて開口部のフラップを自動制御するアクティブグリルシャッターを新たに採用し、実用燃費の向上を図っていいる。また、フルサイズSUVでありながら、アプローチアングルをはじめとする対地障害角を十分に確保し、ラグジュアリーSUVの佇まいと優れたオフロード走破性を両立している。
一方インテリアはグランドチェロキーLならではの世界観を創り上げるため一から作り上げられている。
インパネは、水平基調で横方向の広がりが強調されると共に、厳選された上質なマテリアルが使用されている。中央部には10.1インチのデジタルタッチスクリーンが配置され使い勝手に優れたインターフェイスを実現。
インフォテインメントシステムには、第5世代のUコネクトオーディオシステムを採用。全車アイシン製ナビゲーションシステムを搭載し、Apple CarPlayならびにAndroid Autoに対応するほか、予め登録した最多5名分のユーザープロファイルが登録可能という。
またオートマチックのコントローラーには、ジープ初となるロータリーシフトが採用される。回転式の金属製シフトコントローラーにより操作性が向上しており、ギアが切り替わったことが指先に伝わるフィードバック機能により、直感的な操作を可能としている。
またロータリーシフトの両脇には、路面状況に合わせて車両設定を切り替えられるセレクテレイン、ならびに車高調整機能といった走行性能に関わる機能が集約されている。
運転支援機能には、車両周辺の障害物をモニター上で確認できるサラウンドビューカメラ、ヘッドアップディスプレイ、後席の乗員や荷物の有無に関わらず後方視界を確保できるデジタルリアビュールームミラー(サミット リザーブ)、車線中央を維持した走行をサポートするアクティブドライビングアシスト(サミット リザーブ)、インターセクションコリジョンアシスト(交差点衝突回避支援機能/リミテッド)といった、初採用の機能を数多くの含む先進装備によりサポートされる。
ボディカラーは、ダイアモンドブラッククリスタルP/C、ヴェルヴェットレッドP/C、バルティックグレーメタリックC/C、ブライトホワイトC/Cの4色を設定。サミット リザーブのみ、バルティックグレーメタリックC/Cを選択した場合、ルーフがブラック仕上げになる。
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