更新日:2017.10.23
文/編集部 写真/編集部
2006年にコンセプトカーが発表され、2008年にデビューしたダッジチャレンジャー。その後、数度のマイナーチェンジとバリエーション増を経て、2017年を終えようとしている。
このままいけば2018年は通常通り販売されるだろうから、ざっと10年。現行型チャレンジャーもデビュー10周年を迎えるわけである。
だが。この現行型チャレンジャーは、デビュー当初から短命といわれたり、生産中止といわれたり…etc。とにかく先が見えない存在だったのだが、2014年にクライスラーがFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)の完全子会社化となった時点から一気に展開が変わっていった。「売れるものは売り続けろ」じゃないが、とにかくバリエーションが一気に増えていったのである。
で、次なる展開がモデルチェンジ。さすがに2018年はないだろうが、本国メディアによる予想は2020年。ただし、デザインがまったく読めない、というのが正直なところ。
というのも、現行チャレンジャーのベースとなった往年のチャレンジャーに歴史的な長さがないからである。
2000年位から世界中でブームになった復刻デザイン。過去の歴史上のデザインを現代版として復刻するという流れ。アメ車でいえば、マスタングにチャレンジャーがそうで、デザイン復刻はなくとも、昔の名前を使用したモデルの登場例は枚挙にいとまがない。他国でいえば、ミニやビートル、フィアット500etc。
だが、チャレンジャーのベースとなる往年のチャレンジャーは1970年~1974年という短命のヒーロー。しかも最後の2年は凋落の一途をたどる歴史を持つ。すなわち、1970年と1971年という二年間のみの伝説のヒーローの復刻に世界中のファンが心ときめかせたわけである。
そんなヒーローのモデルチェンジだからみなが期待してしまうのは仕方がないが、歴史上に、次に復刻させるベースがないのである。「チャレンジャーといえばこれだよな」と購入動機を与えたデザインがまるっきり変わってしまったら……。あなたはそれをチャレンジャーと認めますか? そして買いますか?
だからモデルチェンジができない=生産中止、というのが現行型デビュー当時からの危惧だったのだが、今に至るまでに全米かつ世界中で売れてしまっているが故に(予想以上に)、モデルチェンジが頭痛の種となっているわけである。
で、長い前置きだったが、今現在報道されているリニューアル内容をまとめると、本来なら2018年では四気筒ターボエンジンの登場がアナウンスされているはずだった。このエンジンは新ジープラングラーに搭載される四気筒エンジンであるといわれ、高出力&低燃費に寄与する。
そしてその後2020年に登場する次期チャレンジャーは、アルファロメオジュリアとプラットフォームを共有し、コンバーチブルの予定もあるという。一部ではチャレンジャーを生産中止にし、CUDA(クーダ)を復活させるという話もあるし、チャレンジャーはそのままに、コンバーチブルだけクーダというネーミングにするという話もある(今後も歴史的遺産を使用する可能性が高いが、もしそうなら、クライスラー&ダッジ、プリムスの歴史的遺産はかなり多いだろう)。
いずれにしても、現行型チャレンジャーのデザインはじきにいじられることになる。果たしてどうなるか? まったく読めないが、その前に現行型チャレンジャーを新車で購入し、生涯の伴侶とするのが、今のところは安全策だと思うのだが…。
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