最近良く耳にするFJクルーザーに関する話。アメ車情報を発信するわが編集部にさえFJの情報が毎週のように入って来るわけだから、一般的な自動車ニュースとしては、もう耳にタコぐらいの割合で盛り上がっているのだろうか?
入って来る話題を精査すると以下のようになる。「久々のヒット作! カスタムカーを作ろうと思っている」、「乗ってみるとがっかり、普通のトヨタ車じゃん」など。つまり賛否両論ということ。クルマ業界としては、久々のヒット車の予感。トヨタとしては、「エコだ、環境だ」とプリウスやヴィッツを大々的に宣伝しているために、この2トン近い4リッター級のSUVに関して、大掛かりなコマーシャルは、社会的な影響を考えると打てるわけがない。だが、発売開始から売れまくり、いまでは納車待ちもかなりのもん。そして裏では、トヨタディーラー絡みのカスタムパーツやデモカーが多数製作され、盛り上げの中心的な存在として、トヨタは裏努力を欠かしていない。表向き「エコ」だが、腹の底ではこのFJのヒットをかなり喜んでいるに違いない。というか願っているはずだ。
ちなみにアメ車業界では、トヨタの納車待ちに待ち切れず、左ハンドルの逆輸入車を購入するユーザーが増えているという。というのも、正規並行問わず同じ日野自動車の羽村工場で生産されているSUV。かたや左ハンドル車は北米へ。右ハンドル車は日本のディーラーへ送られることを考えると、信頼性や耐久性は折り紙付き。逆輸入車を毛嫌いする必要は全くないのだ。というか、日本での正規販売が一段落すれば、必ずや逆輸入車がもてはやされるはずだ。
こうした盛り上がりに対し、大御所自動車評論家の車両インプレッションは、かなり厳しいものとなっている。「乗り味やハンドリングに現代的な洗練性はない」、「いかにもトヨタ的」、「RAV4チック」などなど。だが、こうしたインプレッションとは裏腹にショップでのFJカスタム率はかなりの勢いで増えており、その最たるものが今年のオートサロン2011であった。トヨタブースに展示してあったノーマルのFJを除いても20台近いFJが展示されていた。その半分近くがトヨタ系ディーラーが製作したデモカーだった。もしくはチューニング系メーカーがパーツを供給していた。トミーカイラのマフラーが装着されたFJには、さすがに驚きを隠せなかった。ということで、最新のカスタマイズFJをご覧ください。
ちなみに、すでに乗っている方の多くは逆輸入のFJである場合がほとんどだと思われるが、そうした車両にも、ここで取り扱われている国産FJのカスタムパーツを取り付けることが可能である。聞けば、右ハンドルとの差別化はほとんどなく、日本仕様として道路交通法に必要な灯火類の違いなどがあるだけで、基本性能に即した部分は同一であるという。ただし、最新の右ハンドルにはフレームに若干の変更が出ているため、古めの北米モデルで履けたホイールを履くと干渉してしまうという、わずかな違いはあるというが、逆輸入FJには関係ない話である。
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