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2010 SALEEN 435S ASDN SPECIAL

2010 サリーン435S (SALEEN 435S ASDN SPECIAL)

フォード・マスタングGTベースのサリーン製コンプリートカー

2009年当時、スティーブ・サリーンが去った後の新生SALEENが最初にリリースしたコンプリートカーが435Sです。この車両は、日本に新車で並行輸入された435Sの中古車をASDNがリファインしたもので、最新のキャリブレーションによりエンジンマネージメントをリセッティング。さらにはHREの最新ホイールをインストールするなど、現代のレベルで見ても一線級の実力と言えるだけの走行性能を実現しています。

更新日:2016.11.29

文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/益田和久(Masuda Kazuhisa)

取材協力/ASDN事務局 TEL 052-408-0620 [ホームページ] [詳細情報]
     ウイングオート TEL 052-409-5434 [ホームページ] [詳細情報]

マスタングGTがベースだが中身は別もの

 チューニングカー・ファクトリーの域を超え、ハイパフォーマンス・スポーツカー・メーカーにまで成長を遂げたSALEENが、2009年に発表したのが『2010年型サリーン435S』だ。

 ベースとなっているのは、2010年型フォード・マスタングGTだが、搭載されるフォード製4.6リッターV8 SOHCユニットには、サリーン製シリーズ6ツインスクリュー型スーパーチャージャーと2ステージ・インタークラーを搭載しており、最高出力はモデル名通りの435HPにまでパワーアップされている。
 現行フォード・マスタングGTに搭載されるエンジンが、5リッターV8・DOHCで426HPを発揮している事を考えると、過給器付で435HPという最高出力は一見物足りなく感じるかもしれない。しかし、ノーマルの2010年型フォード・マスタングGTの最高出力が315HPであった事を考えれば、発表当時の435Sがいかにハイパフォーマンスだったかが分かるだだろう。

 435Sはサリーン製のコンプリートカーだけに、エンジン以外にも独自のチューンが施されている。
 エクステリアは専用のフロントスポイラーとトランクスポイラー、さらにリアガーニッシュが備わり、ボンネットとボディサイドにはSALEENのロゴが入ったデカール、そしてサイドエンブレムが装備される。
 足回りはレースクラフト・パフォーマンス・サスペンションや専用スタビで固められており、フロントに14インチのスロテッド・ローターを採用するなど、ブレーキも十分に強化されている。

ヘッドレストにSALEENのロゴが刺繍されているが、ステアリングなどインテリアについてはベースのマスタングGTと大差ない。

まるで大排気量NAユニットのような扱い易さ

 スタイル的にもノーマルのマスタングとは異なる雰囲気を醸し出している435Sだが、実際の走りはスタイル以上にノーマルのGTからは掛け離れている。
 今回、この435Sには一般道と高速道路の両方で試乗させていただいたのだが、試乗した際に驚かされたのは、先ずはその『速さ』。そして『スムーズさ』だった。
 ノーマルから100HP以上もパワーが上がっている上に、足回りなども強化されているのだから、速いのはある意味当然なのだが、まるで大排気量NAユニット搭載車かと思わされるほどのナチュラルなトルク特性は完全に予想外。過給器付きの大出力V8エンジンに3.73対1のファイナルギアという組合せのイメージからは、到底想像できないほどジェントルなフィーリングは、イマドキの台詞で言うならば「予想の斜め上を行く』ものだった。
 筆者はこれまで純正、カスタム(チューニング)カーを問わず、10指に余る種類のV8+スーパーチャージャー仕様のアメ車に試乗してきたが、こと「運転のし易さ」という観点で言えば、今回試乗した435Sが間違いなく一番。それこそメーカー純正のシェルビーGT500などと比べても、今回の435Sの方が明らかに乗り易いと感じたほどだった。

 もっとも、今回の取材車両に関しては、ヘネシーパフォーマンス社の正規販売店であるウイングオートの手によってエンジンマネージメントのキャリブレーションが見直されており、さらにはホイールが軽量&高強度を誇るHREの『Flow Form FF01 Satin Black』に交換されているなど、オリジナルの435Sとは少なからず仕様が違っていたので、SALEEN純正の435Sが取材車両と同様のパフォーマンスを発揮するか否かは不明。
 出来ればストックの435Sと乗り比べてみたいところだが、元々が稀少車で、日本にはほとんど輸入されていないと思われるので、確認できる機会はなさそうだが…

 ASDNという団体は、基本的にはアメリカン・ハイパフォーマンスカーの『新車』を販売するディーラーネットワークであるが、この435Sのように旧サリーン・ジャパンが販売した車両の修理やメンテナンス、また、SMSやシェルビー・アメリカンといった少数販売車両のオーダー販売やリセッティングにも対応してくれるので、興味のある方は同団体の加盟店に相談してみるといいだろう。

搭載されるエンジンは同年式のマスタングGTと同じ4.6リッターV8 3バルブSOHCだが、サリーン製シリーズ6ツインスクリュー型スーパーチャージャーと2ステージ・インタークラーを搭載。最高出力はモデル名と同じ435HPとベースユニットから100HP以上もアップしている。

ホイールはSALEEN純正の18インチからHREの最新作である『Flow Form FF01 Satin Black』20インチ。タイヤはNITTO NT555で、サイズはF:が245/40R20、R:275/35R20。

SALEENについての補足説明

※SALEEN(サリーン)は、レーシング・ドライバーであったスティーブ・サリーンが1983年に創業。2000年にはアメリカン・スーパーカーと言われた『S7』を発表。その他にもフォードGTやダッジ・バイパーといったビッグネームの開発に協力するなど、現代のアメリカを代表するチューニングカー・ファクトリーのひとつであり、主にハイパフォーマンスなコンプリート・カー(完成したチューニング・カー)を発売している。
 今回紹介した435Sは、創業者のスティーブ・サリーンが同社を離れてから最初にリリースされた車両であり、SALEENという名称は冠していても、スティーブ・サリーンは開発には直接は関っていない。ちなみに、同社を離れたスティーブ・サリーンは、一時SMSを立ち上げてコンプリートカーの制作を行っていたが、現在は再びSALEENに戻っている。

アメリカでも珍しい435Sなので、日本に現存する個体はほとんどないと思われる。SALEENのコンプリートカーにはシリアルナンバーが刻印されているのだが、取材車両には製造10台目を表す【10-0010】のプレートが装着されていた。

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