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販売店スタッフに聞く2014年

フォード車の魅力 vol.2

そしてフォード中古車2015年の展望とは?

フォード認定中古車の2014年と今年2015年の展望を、実際に現場に立つ販売スタッフに聞いてみた。

更新日:2015.02.18

文/石山英次 写真/古閑章郎 / フォード

フォードといえばやっぱり「アメリカン」だった!?

 本日はお集まりいただきありがとうございます。実際に中古車販売の現場に立たれている方々の生の声をお聞かせください。

 まず2014年は、フィエスタやエコスポーツ等スモールクラスの新型モデルが続々と登場しましたが、そういう流れを汲んでやっぱり販売の中心となったのは、フォーカスやクーガを含んだミディアムクラス以下たちのモデルだったのでしょうか? もしくは一世代前の旧型エクスプローラーとか。

「いや~、2014年は圧倒的にマスタングにエクスプローラーでした。エクスプローラーは現行モデルですね。昨年の前半までは価格の安さもあり旧型の動きが活発でしたが、中盤以降はメディアでの露出の影響もあってか、もしくは『エコブースト』の浸透か、現行モデルの動きが良かったですね。圧倒的に直4エコブーストモデルの問い合わせが多かったです。

 ただ、そうはいっても需要に対して中古車の供給が追いつかなかった感はあったと思います。しっかりしたベース車が認定中古車の強みなんですが、新車の下取りがベースとなっているだけに「新車販売+その後の乗り換え」でおりてくる認定のタマ数としては、若干需要に追いつかなかったような気がしましたね。

 とはいえ、その中でもエクスプローラーとマスタングの独壇場だったと言えると思います。エクスプローラーに関して言えば、アメ車ワールドさんの中でも掲載されてましたが、マイナーチェンジ版の情報を見て「買って1年ちょいでモデルチェンジじゃね~」とあえて現行モデルの中古車を選ぶ方がいました。フルモデルチェンジじゃなく、あくまでマイナーチェンジなんですけどね。気にされる方は非常に多いようです」

現場スタッフとしては、エクスプローラーは今後より一層需要が増え、それに対する供給のバランスが整うと考えている。今年は2011年以降に販売された車両が車検を迎える等の大きな動きが予測できること、さらに将来的なマイナーチェンジ版の導入により、乗り換え等も考えられるため、これからの2、3年で中古車市場の動きが非常に活発になると踏んでいる。

本国LAオートショーで発表されたエクスプローラーのマイナーチェンジ版は、現行モデルのデビューから5年目で登場。グリルやヘッドライト周り、バンパー等が見直され、リアはテールライトが一新されている。搭載エンジンにも変更があり、直4モデルは2.3リッターへと排気量を拡大させている。

インテリアのデザインも変更され、センターコンソールに配置された各種タッチパネルのインフォテインシステムは、スイッチ式に改められている。

本国では2016年型と発表されているが、日本への導入はまだ未定である。だが、時期は未定も導入されることは間違いないだろう。

新型マスタングの2015年モデルは直4エコブーストターボ

 ちなみに、先のLAオートショーで発表された新エクスプローラーは、現行モデルのデビューから5年目でのマイナーチェンジ版であり、グリルやヘッドライト周り、バンパー等が見直され、リアはテールライトが一新されている。

 また搭載されるエンジンは、2.0リッター直列4気筒ターボエコブーストから排気量が拡大され2.3リッターとするとともに、270hp、最大トルク300lb-ftを発生させるという。

 日本でも爆発的に売れていたエクスプローラーの新型となれば、気になる方も非常に多いだろう。だが、この新型は期待のエコブーストエンジンの排気量が上がっているから日本の場合自動車税の区分がワンランク上がってしまう。といっても3万9500円が4万5000円になる程度だが。なお、センターコンソールに配置された各種タッチパネルのインフォテインシステムは、スイッチ式に改められている。

 一方マスタングに関しても同じく新型車発表による旧型需要の高まりであるという。

「特にV8モデルに関して言えば、2016年登場予定の「V8+右ハンドル」となることがすでに発表されていることもあって、旧型ボディデザインが好きという方も含めて認定中古車の需要が増えているんです。しかも、エクスプローラーと違い、今後認定中古車のタマ数が増える保証もない(希少性を感じて手放さない可能性が高い)ですから、見つけた出物を迷わず購入する方が多いんだと思います。実際に現V8オーナーの新型直4マスタングへの乗り換えがあまり期待できないという実感が、現場からの声としてあがっていると聞いています」

 新型マスタングの2015年モデルは、マスタング生誕50周年を記念した特別仕様車「50 YEARS EDITION」として「直4エコブーストターボ+左ハンドル」仕様で限定350台での販売が決定しており、すでに予約受付も行われている。

 搭載される2.3リッター直4エコブーストターボエンジンは、6速ATと組み合わされ314psを発生させる。で、来年2016年中にはV8モデルの発売も開始されると同時にコンバーチブルも導入される予定である。だがそれらはすべて右ハンドル仕様となるという。

先代型とは全く変わってしまったスタイルだが、流麗なファストバックボディは美しい。ワイドトレッドとなり、さらにリアサスペンションが現代的な4輪独立懸架となったことで、コーナリングの踏ん張りは圧倒的に高くなっている。しかも直4モデルならではのノーズ軽さが伴ったドライブフィールが新鮮。

搭載されるエンジンは、2.3リッター直4エコブーストターボ。6速ATと組み合わされて314psを発生させる。極太低速トルクで悠々走るというよりは、回転の上昇に応じて盛り上がるパワーを楽しむスポーティカーというのが相応しい。

インテリアの変化も圧倒的だ。とにかく華やかになり、手に触れる部分の質感の違いが明白である。

旧型マスタングの人気が高まる予感

「販売店スタッフの実際の印象としては、新型モデルは、既存のマスタングファンというよりは、新たなユーザー層獲得のアピールモデルとして認知されつつあるようですね。現場としては、来年登場するV8にかなり期待しているんですが、右ハンドル仕様ということで、それがどうでるか興味津々といったところですね。

 ただ、認定中古車としては正直、今年は『マスタングの年になるのでは』と非常に期待しております。これから新型が発売されて街に出て、『やっぱり旧型の方がいいや』と感じる方が必ずいるはずなんで。そのためにも我々としては供給を増やせる努力を続けていかなくてはいけないと思っていります。

 ちなみに余談ですけど、たとえばフィエスタってハイオク指定なんですが、それを言うと驚く方が結構いらっしゃるんですが、『マスタングはレギュラーです』と言えば、これまた驚くんですが、それはいい意味での裏切りというか逆の驚きで、購入への後押しになるんですね。『2014年は午年ですからマスタングでしょ』というよりも、よっぽど販売に結びつきましたね(笑)」


 日本フォードの屋台骨を支えると言っても過言ではないマスタングにエクスプローラー。2015年は、昨年以上の販売台数増が見込めるだけに、良質な中古車を求める方々の強い味方になってくれるに違いない。特に良質なV8マスタングをお探しになっている方は、認定中古車の検索サイトをチェックしてみることをオススメする。リアルタイムな情報が随時掲載されているだけに、早め早めのアプローチが可能だからである。

2006年から2014年までの先代マスタング、中でもV8モデルは今後希少性が高まって中古車価格が高騰する可能性が非常に高い。現代のクルマでは珍しいほど濃密なフィーリングを味わわせてくれるから、すでにお乗りの方は大切にした方がいいだろう。

現状でもマスタングのV8は「右から左」っていうほど動きは活発です。今後は価格的にも高騰する可能性がありますから、早めのアプローチが必要だと思います。

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