ミニバンでサーキットを攻めるマシン

トヨタシエナ Rチューンドコンセプト

カマロSSにラップタイムで勝利

トヨタシエナをベースにサーキット走行を可能としたRチューンモデルを紹介する。

日本のユーザーを刺激する

　ミニバンでサーキットを走る。その昔、アストロが大ブームだった頃、アストロでサーキットを疾走した経験を持つが、まさか今の時代にミニバンでサーキットを走るなんて。しかも大メーカー、トヨタがそんな発想をするなんて。

　日本でも一大ブームを築いたトヨタシエナをベースに製作されたRチューン。トヨタは、このRチューンをサーキットに持ち込み、カマロSSとラップタイム競争をさせている。

　ノーマル状態では７秒近くの差をつけられたシエナだったが、ボディ内装を取り外し、ロールバーを入れ、サスペンションやシートを変更するなどして、仕上がったRチューンは見事カマロSSに勝ったのだ。

　詳細を説明すると、ベースはSE。カーボンフードを装備し、ホイールはエンケイの18インチRPF1ホイールにニットーNT-01タイヤの組み合わせ。またメッシュグリルにサイドスカート等のエアロを若干の変更。加えて内装取り外しにバケットシート、ロールケージにTRDシフターを装備している。

　搭載されるエンジンは3.5リッターV6。コールドエアインテークにキャタバックエキゾーストシステムを装備し、6速ATを介してパワーを伝達する。

　一方足回りは、調整機能付きのコイルオーバーサスペンションにレーシングコイルスプリングの組み合わせ。プラスしてアッパーキャンバープレートとリアハイト調整機能をつけ、LSD、レーシングビッグブレーキ、ライトウエイトバッテリー等、まさにサーキットを走るためのコンプリートマシンと化している。

　最近、北米トヨタではシエナベースのコンセプトマシンを次々に発表している。彼の地でもミニバンブームがやって来ているのであろうか？