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現代版マスタングの究極形態

フォード マスタング GT500E エレノア改

エレノアボディにスーパーチャージャー装着

先代型マスタングのひとつ究極形態といえるガレージダイバン製マスタング。エレノアボディにスーパーチャージャー装着で600hp以上の無二の存在となっている。

更新日:2016.08.24

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/ガレージダイバン TEL 0356073344 [ホームページ] [詳細情報]

完成度の高いエレノアボディ

 ここで紹介しているマスタングは、2011年型V8エンジン搭載のGTをベースに現代版エレノアのカスタマイズが施されている。

 具体的には、フロント&リアのバンパースポイラー、フォグランプ付きフロントグリル、リアデッキスポイラー、バルジ付きボンネット、リアクオーターダミーダクト、サイドステップ、左右サイド出しエグゾーストシステム等で構成されている。

 また20インチのアメリカンレーシング製ホイールとTEIN製の車高調整ショックが組み合わされ、ホイール内にはウイルウッドの6ポッドブレーキキットが装着されている。

 この車両、生々しいV8サウンドを奏でる車両で非常に有名な存在だったが、その一因となっていたのがオリジナルエキゾーストと6速MTとの組み合わせだった。ボール型のシフトノブを介したマスタングの6速MTは、ゲートが明確でストロークが短いのが特徴。思っている以上に楽しめるファンなMTであり、濃密なV8サウンドと合わせドライバーを常に刺激するのである。

 一方で、この時代のマスタングとヒストリックカー固有の美しさとがダイナミックな現代的デザインによって新たに作り出された現代版エレノアのスタイルは、エレノアが映画の劇中車だったという過去の逸話さえ知らない人々にも知れわたり、まるで現行マスタングのスペシャルモデルという高みにまで登り詰めた感がある(正式名称はGT500E エレノアという)。

 すなわち、一度入手してしまえばその後手を加える余地さえ残していないトータルな美しさが備わっているのである。

 とはいえ…。こんなに素晴らしいマシンであるにもかかわらず、もしくはこんだけ素晴らしいマシンだからこそ、長く付き合っていると飽きが来る?、もしくは物足りなくなってくる?

 あまりにも贅沢な悩みと言おうか。まあ「人間の欲求は果てしない」と言ってしまえばそれまでだが、どんな名車との付き合いにもそれなりの倦怠期というものがあるのかもしれない。

2011年型V8GTの6速MT車をベースにエレノアボディパーツを装着し、20インチのホイールとTEINの車高調整ショックを装備する。その他大型フロントスプリッターが後付けされている。

ボディにはオリジナルのセンターストライプとサイドラインが入れられているが、ボディカラー等のコンビネーションの良さが際立っている。

こちらの走行写真は、かつてエレノアボディを装着した当時に撮影したものだが、この時からスプリッターが追加され、さらにスーパーチャージャーが装着され、格段の進歩を遂げているが、同時に速さ以外に面白さが増しているので、街中の走行でさえも浸れる官能性の高さがウリになった。

長く乗るためにエンジンに手をいれる

 で、考える。もちろん他車への乗り換えも手段のひとつだが、すべてが嫌いになったわけじゃない。なんかちょっとでも変化してくれたら…。髪型が変わる程度にでも。もしくは劇的に変わってくれるとありがたい。整形手術でもしてくれたら…。

 か、どうかはまったくの不明だが、出した答えがスーパーチャージャーとショートストロークのクイックミッションの装着である。

 今回2011年型マスタングGTV8に装着したスーパーチャージャーは、フォードレーシング。ノーマルGT自体の出力が412hpであり、フォードレーシングのスーパーチャージャー装着による出力アップが212hp。つまり合計624hpのモンスターマシンへと激変するわけである。

 で、装着したのがダイバン千葉工場。ダイバンの工場は、メンテナンスからカスタマイズ(エアロや足回りや電装系まで)までを自社にて作業できるスペシャルショップであり、あのASDNの指定工場にもなっているだけにフォード車にも精通しているからこそ、スーパーチャージャー装着といったメカニカルな作業においても信頼度が高いのである。

 過去にこの車両を取材した経緯があるが、その時点から、外観でいえばフロントスプリッターが追加されており、今回新たにスーパーチャージャーとクイックシフトが加わっている。

 それでも乗り難さはまったくの皆無であった。なによりクラッチの重さがそれほどでもなく、繋がる位置も適切であるからクイックシフトにさえ慣れれば、案外普通に乗りこなせる。

 見た目の車高も低く、偏平タイヤやエアロ装着も行っているから、段差等での下回りが気になるところだが、TEINの車高調との組み合わせがドンピシャであるからか、至って普通に走れるのがうれしい。

 同時に減衰力が16段階で調整できるから、これだけのハードメニューを備えたマスタングにもかかわらず乗り心地が圧倒的に良く、昔の足回りガチガチのハードチューンのマシンが懐かしくも感じるが、技術レベルの進化とともにアメ車業界のチューニングレベルの向上にも驚きと喜びをもたらすのである。

ベースとなっている2011年マスタングGTに搭載される5リッターV8エンジンは412hpを発生させる。このエンジン、ノーマルでも十分なパワーだし、V8サウンドも心地よく、アメ車に乗っている感動値もかなりある。だが、長年乗っていると慣れと飽きもくるとのことで、今回、思い切って激変させるためのパーツを装着したわけである。

そこに今回新たにフォードレーシングのスーパーチャージャーを装着。カタログ値は624hpということで、実質200hp以上の上積みがなされている。

スーパーチャージャーは、今回マスタングにとって一番信頼性の高いフォードレーシングをチョイス。ガレージダイバンにて装着から調整を自社にてすべて行っている。

現代版マスタング、唯一無二の存在へ

 それにしても“爆音”とも言えそうなド派手なエキゾーストサウンドは、一般道を走るだけでも気分を高めてくれる。街中で、しかも2000回転も回していないにもかかわらず、レーシングカーのごとき猛烈なサウンドと、スーパーチャージャーを得た強心臓とのマッチングは抜群で、濃厚なV8サウンドとシャープなレスポンスでドライバーを魅了する。

 くわえてクイックシフトが面白く、普通のHパターンなのだが、2速から3速へのシフトアップが気持ちよく、ノーマルマスタングのシフトもいいが、それを遥かに凌駕する。

 TEINの車高調により締め上げられているにもかかわらずしなやかさを備える足回りで、ノーズの向きがズバズバ変わり、恐るべき速さで曲がっていく様はマスタングの新たな魅力と言えるだろう。

 正直、オーナーではないから、長年乗り慣れた方との印象は異なるかもしれないが、短時間の取材でもノーマルマスタングからの変化は明確であり、スーパーチャージャー装着と足回りの高性能化により段違いの面白さを与えてくれたのは間違いない。

 さすがにフルパワーは試せないが、走る楽しさが前面に出た仕様であり、しかもエレノアボディであるのだから、まさに唯一無二のマスタングと言えるだろう。

 同時に数多くのマスタングを販売し、アフターパーツにも熟知しているガレージダイバンならではの完成度とも言えるだろう。

 長年乗り慣れた愛車との関係改善に、スーパーチャージャーはいかがだろうか?

同時に装着されたのがクイックシフト。ノーマルのMTもなかなかのものだが、クイックシフト装着により一段とレーシーな感覚になった。特に2速から3速へのシフトアップのシフト操作感が短くなり面白い。

スーパーチャージャー装着により3連のサブメーターにて温度管理を行っている。

シェルビーGT500用のシートにカスタマイズされている。

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