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トラックでドリフトをキメる

レーストラックが製作した2台のトラックが、国産車メインのドリフト走行会に出陣。あえて「アウェー」に参加するその意味は? 果たしてどうなった?

更新日:2012.07.11

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 03-5661-3836 [ホームページ]
     MOTY'S JAPAN TEL  [ホームページ]

プロの腕にかかればトラックだってここまで走る!

 アメ車特有の野太いうなり声をあげながら、コーナーに進入する黒いダッジラム。巨体を揺らしながら豪快なドリフトをキメるその姿に、最初は「コイツら何者? あんなんで本気で走るつもりかよ?」と眉唾な視線をくれていた主催者及び他の参加者たちも、さすがに目の色を変えた!

 縦横無尽に、そして小気味よく走り回るダッジラムの姿は、国産ドライバーたちの度肝を抜いた。そしてしばらくすると、疑いの目から称賛へと次第に変わっていった。プロの腕にかかれば、ここまで走るのだ! 逆にプロの腕に叶ったダッジラムが凄いのか?

 この日エビスサーキットでは、高性能オイルメーカー、トライボジャパン主催のドリフト大会が開催されていた。もちろん参加車両は国産車がほとんどなのだが、その中でひときわ異彩を放っていたのが、冒頭のダッジラムと赤いシボレーC1500の2台のアメリカンフルサイズピックアップトラックだった。

 駆るのはドリフト雑誌などでおなじみのレーサー、森久保慎さん。マシンを持ち込んだのは、ピックアップやSUVのチューニングで名高いアメ車のスペシャルショップ、ジャパンレーストラックトレンズだ。ちなみにダッジラムは森久保慎さんの愛車である。そんな彼の相棒は、この日多くのギャラリーの称賛を浴び、一躍ヒーローとなった。

 小柄な国産スポーツカーの中で豪快に姿勢を傾けるピックアップの姿には、まるで軍艦がドリフトしているかのような迫力だった。だがしかし、そもそもなぜフルサイズピックアップでドリフトなのか? 

 レーストラックの高橋氏は言う。「単純に面白そうだし、ピックアップでのドリフトは目立つでしょ。ダッジチャレンジャーでのドリフトもいいけど、トラックだからこそのやり甲斐ってものがあるんですよ。で、今回、ちょうどタイミング良く森久保君とイベントとが繋がって、『マジでやってみようか』となったわけです」

大会を主催するのは、高性能オイル「MOTY‘S」のメーカーであるトライボジャパン。エンジンオイルはもちろん、ギアオイルやATフルード、添加剤などもラインナップし、サーキットなどでも高い評価を得ているブランドだ。

初心者からD1にも顔を出す本気レーサーまで、幅広い参加者でにぎわった今大会。もちろんメインは国産車で、輸入車はレーストラックのアメリカンピックアップを除けば欧州車が1台のみ。ラムとC1500がいかに異彩を放っていたかが分かるだろう。

操作系もドリフト走行に合わせて調整。高橋社長がパーキングブレーキをフリーでコントロールできるよう、ロックを解除している。「アメ車のATはギアを固定してくれなくて、2速に入れてもアクセル次第でシフトアップしちゃうんですよね」というのは森久保さんの弁。そうした部分の調整も、今後の課題のようだ。

ベースは、V8エンジン搭載の2005年型ダッジラム。フロント4、リア6インチのロローダウンにバンプストッパーを換えストロークを調整し、フロントに強化スエーバーを装着して、フロント硬く、リアは柔らかくして暴れさせる仕様という。ショックはノーマル。プロの腕によって重量級トラックが暴れ回る!

人々の期待を裏切る(笑)、記憶に残るパフォーマンス

 アメ車と言っても、マスタングやカマロでドリフトをするのとは訳が違う。車高が高くて、長くて…。たしかに誰もやったことがないかもしれないが、実際にはどうなのか? 巨体を誇るフルサイズピックアップでドリフトと言うのは、相当ハードルが高いのではないだろうか?

「そんなことありませんよ。ピックアップトラックでも、ちゃんとチューニングしてやればドリフトはできますよ。過去にダッジラムバンでもやってるくらいですから、全然問題ないですね(笑)。それに、アメ車のポテンシャルを国産ユーザーさんにも知ってもらいたかった。アメ車=直線番長的な発想の方が、まだいるかもしれないので、驚かせたかった。ただ実際には、今日走った2台にはそれほど極端なカスタムは施していません。森久保君のラムは、現在はストリートでちょっと元気に走れるといったレベルのチューニングだし(前後ショックはノーマルですから〜)、C1500は普段ウチの代車で使っているクルマですからね(笑)」

 実際、サーキットを走った2台のピックアップは、見事なドリフト走行を披露していた。もちろん森久保氏のドラテクもあるのは間違いないが、ブレーキングで前荷重にしてキッカケを作り、ステアリングで姿勢を整え、アクセルワークを絡めて一連の姿勢を維持してコーナーを立ち上がって行くという、その巨体からは想像しがたい走りを何度も実演して魅せてくれた。
 最終的には、プロペラシャフトが折れてしまうというトラブルに見舞われたが、人々から称賛を浴び、記憶に残るパフォーマンスを示したことは間違いない。

 それでも、今回の走りについて、「まだまだ実績作りですね。今回は実際にサーキットを走ったぞ、という段階ですね」と語る高橋氏。実は主催者側から、「もの凄いものを見せてもらった! 次回も絶対に参加してください」とのオファーをもらったということで、次なる挑戦にも注目していきたい。

ラムの走行の様子を元に、次に走るC1500の調整に入る。こちらはオイルの交換をしている風景。ラムでは思っていた以上にエンジンが回っていたので、それを参考にC1500のオイルを交換したのだ。

途中、ラムのプロペラシャフトが破損するというトラブルが発生。ドライとウェットの入り混じった路面状況と、大きく上下する足回りの動きが原因のようで、すでに高橋さんの頭の中では対策が練られている様子だった。

94年型のC1500は、4.3リッターV6エンジン搭載車。日頃は代車としての役割を果たしているというから笑った。今回の走行に備えてLSDを装着。それ以外は基本代車仕様という。車高のバランスからいって、ステアリングのキレ角が甘い可能性があり、果たしてそれがどう出るか?


「単なるケツ出しなら簡単」と言っていたが、その通りだった。


見た感じでは、C1500の方がサーキット周回タイムが早そうです。


最後は結構本気で攻めてましたね。

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