かりに使わなくても持っていたいもの。300キロ出るスーパーカーって、そんな感じじゃないですか? ハマーH3のオフ性能もそれと同じ。普段使わないけど、持っているだけで優越感に浸れる。まさにオフロード界のスーパーカー。
本領発揮。まるで野に放たれた野生動物のように野山を駆け回るハマーH3。個人的にはH1やH2のオフ性能を知らないだけに(H1には乗ったこともない)、さらにはいままで他のクルマでオフロードを走ったことがないし、興味もなかっただけに、ただただ「凄い」のひと言につきるH3。
木々の中を駆け登るヒルクライムからS字ヘアピンへ、さらにはテクニカルバンクをいとも簡単にこなし、急勾配、カーブ、そしてバンクが組み合わさった急な下り坂セクションへ進む。
下り坂といっても初心者にとっては、まさに断崖絶壁の感覚。で、その坂の手前で一度ブレーキを踏み、ギアを一度ニュートラルにする。そしてセンターコンソールにある四駆の切り替えスイッチを押す。日本仕様に標準装備されているヘビーデューティ仕様のローレンジにシフトすれば、フットブレーキなくしてこの 20度を超える勢いの下り坂をいとも簡単に下ることができるのだ(このローレンジはジープ・ルビコンなど一部の車両しか装備されない)。
ちなみに、施設の方がランクル100にてデモ走行をしてくれたが、同じところを走って見ての感想は、どちらもまったく問題なくこなし、ローレンジが選べる分だけ、H3の方が初心者には易しいクルマに思えた。
下り坂を越えると、大きな穴と小山が連なったモーグルセクションが現れ、そこを越えると岩石走路にたどり着く。
各所撮影のためにいろいろ試してみたが、人間の目で見て「無理だろう」と思われるところでも、難なくこなしてしまう性能は、まさに必要にして十分。「これってきっと300キロ出るスーパーカーと同じ感覚なんでしょうね」と同乗していたタカノが言っていたが、まさに言い得て妙。ホント普段はまったく使わないが、こういう能力を持っているだけでも優越感に浸れるし、そういう力を持っているということを知るだけでも、購入動機につながるんだろうなぁ(私も凄く欲しくなりました)。
じつは当初は、撮影のためにそれらしく走っているところが撮影できればいいよ、なんて思っておりました。カタログとか現地の広報写真なんか見るとオフを走っておりますが、多分それらしくだろうから、われわれもそれで全然OKなんて…。
ところが、同席していただいたウイングオート・O氏は、「インポーター主催のオフロード研修も受けてますし、問題ありません」という。じゃあお願いしますということで、いざコースイン。
それから約2時間は、あまりの衝撃に突如無口になり、早く終わることを祈るのみ…。
それにしてもH3はお世辞抜きに良いクルマである。オフの性能に限って言えば、H2よりも1トン車重が軽いだけに、走りやすさも増しているに違いない。あ〜恐い。もう終わりにしましょう。
330,000円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋