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2017年をもって遂に生産終了がアナウンス

ダッジ バイパー (DODGE VIPER Launch Edition)

現行モデルの在庫車を日本でキャッチ

ついに生産終了がアナウンスされたダッジバイパーだが、日本市場で現車を在庫するウイングオートにて取材した。

更新日:2016.06.19

文/椙内洋輔 写真/編集部

取材協力/ウイングオート TEL 052-409-5434 [ホームページ] [詳細情報]

4年という短命に終わる新型バイパー

 アメ車業界における訃報というか悲しいお知らせというか、FCAからバイパーの生産終了が発表された。内容は2017年をもって生産終了。ただし、5種類の限定モデル。すなわちファイナルエディション的なモデルの受注を開始し、それにて生産終了となるとのこと。

 現行バイパーは、2012年に発表され2013年モデルとして発売が開始されている。ただし、それ以前のバイパーにおいては2010年で一度生産終了となり、3年という空白期間を経て2013年に再び復活を果たしている。

 ということで、一度なくなったものが復活し、期待されてはいたものの、復活モデルが市場のニーズとは若干異なっていたからか、4年という短命で生産終了という流れになったということである。

 とはいえ、現行バイパーはそんなに人気薄な悪いクルマなのか? 過去5台の旧バイパーを日本で取材した経験から推測すれば、そんなことがあるはずもなく。ただ、若干思い当たるフシがないわけでもないので、今現在走行1500キロ弱の在庫車を保有するウイングオートに伺ってみた。

2013年型の(Launch Edition。新車並行車で日本に入り走行は1500キロ弱。バイパー自体の完成度はさることながら、個体としての程度の良さもお墨付き。日本に5台はないと言われている現行型。

 ウイングオートに在庫されている車両は、「ローンチエディション」(Launch Edition)という2013年初期ロッドの限定モデルである。この「ローンチエディション」はGTSをベースとした150台限定の特別モデル。クラシックブルーにホワイトのレーシングストライプが描かれており、旧バイパーから続くレーシーなイメージがウリのモデルである。

 ウイングオートの個体には147/150というシリアルナンバーが刻印されており、また「ローンチエディション」はバイパーGTSをベースとしていることから、豪華なインテリアパッケージが装備されていたりとスペシャル感が高いモデルとなっている。しかも新車並行車やってきて日本で1500キロの距離を刻んだ履歴のはっきりした個体である。

 このバイパーに搭載される8.4リッターV10NAエンジンは最高出力640hp、最大トルク600lb-ftを発生させる。2010年までの旧型は、同排気量のV10で600hpを発生させていたから新型は40hpのパフォーマンスアップを果たしている。

 目の前に見る実車であるが、オーラが凄まじい。ボディ自体は旧モデルからそれほど大きくなってはいないが見た目に感じる迫力は確実に高まっていると思う。

 というのも現行は、旧バイパーにおける初代モデルをイメージしてデザインされたと言われているが、一世代前のバイパー(二世代目)よりもボディラインの抑揚が激しいから、今風のスポーツカーとして見ても非常に流麗なデザインとして評価でき、かつ洗練されている。

旧型のインパネにあった縦並びのメーターがスパルタンさを演出していたが、現行型ではそういった演出よりも、すべてにおいて質感向上が図られ、あらゆるオーナーに対する間口を広めた印象が強い。

 さらに旧モデルにあった「ちょっとした安物感」がまったくなくなり、たとえばボディのチリの甘さや内装のプラスチッキー感などなど、超高級車たちと遜色ない質感を示していることに驚きを感じるのである。

 旧モデルでさえも形状としてはスポーツカーらしさ溢れるタイトなインテリアと雰囲気を有していたが(ここは無機質なインテリアのC6コルベットよりも断然勝っていた部分)、新型ではそこに質感がプラスされている(液晶タイプのメーターも素晴らしい)。

 しかも、それは「ただレザーを使いましたよ」というようなものではなく、使用される素材選びから工作精度およびデザイン等あらゆる部分で向上し、さらに親会社のフィアット的(フェラーリ含む)な助言もあったのではと思えるほど、インテリアに華やかさが増しているのである。

 感覚的な話で申し訳ないが、旧型比で「10倍くらいの質感向上」と、内装だけでもまったく違うクルマのイメージに変化(進化)していると言って良い。 だからこそ、旧バイパーのイメージでこの新型に触れるとちょっと拍子抜けする。

 少なくとも見ているだけでは「すげー高級なスーパーカー」といった感じで、「スパルタン」なバイパーはイメージできず、「アメリカンスーパーカー」の世界へ踏み出そうとしている感がある。

 ただ逆に、旧型イメージを持つ(引きずる)ユーザーからすれば「乗り手を選ぶ特殊なスパルタンカー」という領域からはみ出し、高級スーパーカーへとイメチェンを図った現行モデルに食いつきが悪いのもわからないわけではない。あと価格的な上昇もかなりの部分で占めるだろう。

搭載される8.4リッターV10のNAエンジンは640hp、最大トルク600lb-ftを発生させる。それを6速MTで駆動する。7速MTよりも格段に操作しやすい6速MTである。

 ちなみに、現行バイパーにもスパルタンなイメージのACRがラインナップされているが、残念ながら日本では車検法の関係上ナンバーを取得して公道で乗るのは難しい(サーキット専用マシンとして所有するならありかも)。

 個人的には、スーパーカーというのはコンマ何秒というタイムに表れない感動指数みたいなものが極めて大切だと考えるが、この現行バイパーにはそうした人を楽しませる要素が他のアメ車よりも確実に多くあると思うし、海をわたって日本に踏み入れた現行バイパーは5台もないと言われているからそのレア度においてもダントツであり、フェラーリやランボルギーニに肩を並べる存在として非常に価値の高いスーパーカーだと考える。

 しかも軒並みダウンサイジングターボエンジン搭載という昨今のスポーツカー事情において、8.4リッターV10の640hpのNAエンジンをMTで走らせられるのも、世界中でコイツ以外に他はないというのにも確実にそそられるのである。

ついにアナウンスされて生産終了。5種類の限定モデル(下記写真に4種類参照)の受注を開始し、それをもって2017年いっぱいで生産終了となる。

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