更新日:2020.01.08
文/石山英次 写真/ゼネラルモーターズ
すでに前エントリーで2020年に登場する予定の車両をざっと紹介したが、このタホ&サバーバンには触れていなかった。というのも、これらモデルは2019年末に発表されていたから。
ということで、今更ながらだが、ざっとおさらいしたい。今回モデルチェンジしたタホ&サバーバンは、モデルチェンジではあるが、個人的にはフルモデルに近い変更と捉えている。というのも、デザイン以外にシャシーの変更やホイールベースの延長により、走りの性能や居住性が大幅にアップしているから。
まずデザインだが、これまた昨年末に紹介したシボレーブレイザー風な細めヘッドライトに大型グリルを組み合わせた、今風というか、最近のGM系トレンドデザインにならったもの。
ボディは、サバーバンで全長が1.3インチ、ホイールベースが4.1インチ、タホで全長が6.7インチ、ホイールベースが4.9インチ、それぞれ延長されている関係上、大きくなっており、それと同時に室内二列目シートに前後スライド機能が装備される等、他車に先んじられていた装備が今回のモデルチェンジで加えられることで、一気にワールドワイドな性能へとブラッシュアップしているのである。
具体的には、タホベースでいえば、3列目シート足元スペースが約254ミリ拡大し、それでいて3列目以降の荷室スペースが60%以上増えていることになる。
また足回りでは、リアサスペンションが独立懸架となり、乗り心地を含めた制御が圧倒的に進化、さらにエアスプリングを使用することで走行状況に応じた4輪の車高調整が可能になっている。すなわち、巨大なロールを抑えることが可能になっているのである。
さて、これらに搭載されるエンジンは、3種類。5.3リッターV8、6.2リッターV8、3リッター直6ディーゼルターボ。それらに10速ATが組み合わされる。
■5.3リッターV8OHV:355hp、最大トルク383lb-ft
■6.2リッターV8OHV:420hp、最大トルク460lb-ft
■3リッター直6ディーゼルターボDOHC:277hp、最大トルク460lb-ft
各種のポイントをまとめると、まずタホの居住性をアップさせ、さらにモデル全体での乗り心地を含めたハンドリング性能の向上により、これまで以上に乗用車的な快適性をSUVにもたらしたということが言えるのである。
なお、各種グレードが存在し、「LS」、「LT」、「RST」、「Z71」、「プレミア」、「ハイカントリー」と、右に行くほど豪華になり、「ハイカントリー」のみ6.2リッターV8エンジンが標準となり、その他は5.3リッターV8となる。3リッター直6ディーゼルターボは、「Z71」を除く各グレードにオプションとして存在している。
これまでのGM系SUVは、他国SUVに対して若干の遅れをとっていたが、今回のモデルチェンジにより名実ともに世界基準の性能と装備を手に入れたと言っていい。
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