4thカマロが2002年で生産終了。だが生産終了のまま7年が過ぎ、2009年に登場したのが5代目カマロだった。
だから7年間、まるまる一世代分の空白期間があったわけだが、実際に登場した5代目カマロは、まさしく二世代分の進化を果たし、車格も価格も上昇していたのである。
そういう意味では4代目カマロまで見え隠れしていたひ弱さは微塵も感じさせず、その当時では別格の品質感をもって多くの人々に驚きを与え、かつ認められたわけである。
そんな5代目カマロの最大の魅力は、ガッチリとしたステアリング(支持剛性の高い)とボディ骨格、さらにかなりのレベルまで追い込まないと破綻を見せないシャシーの存在。
すなわち、タイヤ、ショックやブレーキ等の消耗品のヤレは避けられないが、中古車となってもクルマの骨格となる骨太さはまったく失われず、その魅力を理解する方にはもってこいの1台になるに違いない。さらにV6エンジン搭載車なら、V8よりも消耗度は確実に低い。それに2016年から登場する6代目カマロにはV8と直4にラインナップが変わってしまっているから、今となってはレア度も増す。
ということで、2013年型のV6カマロ、約3.7万キロ走行のD車を取材した。
取材個体は2013年に限定で発売されたディーラー車「ホットウィール エディション」。当時日本国内10台限定ということだったから、かなり数が少ない。
このホットウィール エディションは、前年の本国セマショーにて公開されており、米国のミニカーブランド「ホットウィール」とコラボレート作。ホットウィールのラインナップにあったモデルを実際のクルマとして仕上げたということである。
ボディカラーは、当時のラインナップにはないキネティックブルーメタリックを採用し、ブラックペイントの20インチホイール、ホットウィール専用デカールストライプ、専用リアスポイラーを装備。エンジンカバーもブラックペイントとなっている。
一方、インテリアではホットウィールの刺繍が入ったフロントレザーシートがポイント。
搭載エンジンは、当時のLT RSと同じV6DOHC3.6リッターで、327ps/6800rpm、最大トルク38.4kg-m/4800rpmを発生させる。ちなみに、当時の6.2リッターV8エンジンが405psを発生させていたから78psの差となる。
さて、取材個体であるが、ひと目みて美しいブルーのボディカラーに目が奪われる。個人的にはホットウィールとのコラボ、というのはどうでも良くて(笑)。それよりも今流行りのボディのブルーカラーに5代目カマロのV6モデルという部分に大いに興味を持っていたから、とにかく乗ってみ見たかった。
3.7万キロ走行車ということだったが、想像以上にシッカリしているというのが第一印象。ステアリングも剛性の塊だし、ブレーキフィールもシッカリしている。もちろんミッションの変速もそうだし、思った通り、5代目カマロは中古車として非常に価値が高いと思えた。
これまでにも過去、数度5代目カマロの中古車を取材してきたが、そのどれもが同じような感じだった。ちなみにどれもディーラー車だったことを付け加えておこう。
あくまで個人的な意見だが、2009年デビュー当時からカマロの作りは別格だった。それはマスタングやチャレンジャーと比較してもかなり際立つくらいだし、2016年に登場した6代目カマロは一段と優れている。
もちろん、好き嫌いがあるだろうし、ボディの作りや骨格の強さだけがクルマの魅力ではないから、それをもってカマロがナンバーワンだと言うつもりはない。が、乗れば確実に伝わってしまうボディの強さは品質感にも繋がるし、経年劣化の少なさにも繋がる。
だから、昔からオススメの中古車として5代目カマロを挙げていたが、久しぶりに5代目カマロのV6に乗って、改めてこの個体の品質の良さと5代目カマロの中古車としての魅力を認識したのである。
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