更新日:2021.10.11
文/石山英次 写真/US トヨタ
現行型のトヨタタンドラは2007年に登場。そしてそれから7年後の2014年にマイナーチェンジ。その後は若干の変更や安全装備の充実を果たしつつ現在に至る。齢14年のモデルライフである。
2014年以降、世論においてはフルモデルチェンジが期待されていたものの世情と合わず(例えばトランプ大統領就任、コロナ禍等)、2021年4月まではその情報すらなかった。
だが2021年5月18日に一変する。USトヨタが一枚のティーザー写真を公開した。新型トヨタタンドラである。そして4か月後の9月末、ついに新型モデルが正式発表された。
新型モデルのデザインコンセプトは、「テクニカルマッスル」。ピックアップとしてのアウトドアスタイルを維持しながらも、モダンなデザインと機能を組み合わせた最新仕様がウリである。
で、早速公開された写真をみればわかるが、一目で圧倒される。顔の迫力が真っ先に伝わってくるし、最新のトヨタ車であることもわかる。そして何より、一瞬にして現行型タンドラを過去のものと思わせるほど洗練されている。
確かに現行型は14年前の基本構成をリファインしながら現在至るわけだから致し方ない部分もあるだろう。だが、想像以上の変化、特にボディラインとインテリアの変化は圧倒的である。
と同時に、搭載されるエンジンもこれまた激変している。
現行型に搭載されるエンジンは、5.7リッターV8エンジンで381hp、最大トルク401lb−ftを発生させるが、新型では3.5リッターV6ツインターボエンジンに変化している。389hp、最大トルク479lb−ftを発生させるから、ざっと8hp、最大トルク78lb−ftアップしている。
組み合わされるミッションも6速から10速ATに変化しているから、多段化による実用燃費が確実に向上しているだろうし、しかもパワー自体も若干上昇しているわけだから、V8からV6ツインターボに変わったからといって、嘆く必要は全くない。
ちなみに、現行法では直輸入が不可能であるから知る必要もないかもしれないが、実は今回のフルモデルチェンジの最大のトピックスは「i-FORCEMAX」と呼ばれるハイブリッドシステムである。
要するに3.5リッターV6ツインターボエンジンにモーターが追加され、437hp、最大トルク583lb-ftを発生させる。ガソリンエンジン比で、48hp、最大トルク104lb-ftの性能アップ。しかも、583lb-ftの最大トルクを2400rpmという低回転で発生させるのが特徴である。
このハイブリッドモデルにも10速ATが組み合わされ、エンジンの始動、EV駆動、電気アシスト、エネルギー回生等が行われる。
加えて、新型モデルではボディが一段と強固になり、ボックス型スチールラダーフレームも高強度が保たれ、強化アルミニウムベッド、さらにシャシーも改善され、新開発のマルチリンク式のリアサスが採用される等、走行性能が格段に向上している。
一方、インテリアも全面改訂が行われ、全く新しいマルチメディアシステムが搭載される。さらにダブルキャブ、クルーキャブが用意され、グレードは「SR」、「SR5」、「リミテッド」、「プラチナ」、「1794」、「TRD Pro」。
ただし、「TRD Pro」はハイブリッドのみ搭載。その他は3.5リッターV6ツインターボエンジンがベースで、オプションでハイブリッドモデルもセレクト可能ということだ。
正式な発売は、2021年12月とも言われており、現段階では価格等の詳細は発表されていない。
業界では、もうずっと前からトヨタタンドラとダッジチャレンジャーのフルモデルチェンジが叫ばれていた。が、ダッジチャレンジャーのフルモデルチェンジはだいぶ怪しくなってきた感があるが、待ちに待ったタンドラのフルモデルチェンジ。
噂では、「全車ハイブリッドかも」なんて言われていた時期もあり、「フルモデルチェンジしても日本には持ってこれなきゃ意味がない」と思っていたが、否。
「TRD Pro」はハイブリッドのみだから無理だが、それ以外のモデルは十分に日本への導入が可能だから、(待ちに待ったはずの)現行タンドラ乗りの乗り換えが可能になる!
ということで、価格等の詳細が発表され次第、続報をお届けする。余談だが、この顔&ボディをベースにセコイアも登場するはずである!
※以下はTRD Proの写真です
330,000円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋