更新日:2022.10.11
文/石山英次 写真/フォードモーター
2021年にライバルたるジープラングラーに登場したラングラールビコン392。ラングラーにV8エンジンを搭載したモンスタージープである。
搭載したV8エンジンは470hpを発生させ、改良された足回りとともに最もファンなラングラーと全米で評価されている。
で、そのルビコン392を視野に入れ、さらにそれを上回る性能を与えられた存在がブロンコラプターである。
ラプターといえば、F150ラプターが有名であり、F150ピックアップをオフロードレーシングマシンに仕上げた存在がF150ラプターであるから、ブロンコをベースにラプター化した存在がどういったレベルのマシンであるか、は想像に難くない。
くわえてブロンコラプターは、欧米で有名な超過酷デザートレースを開催する「ウルトラ4レーシング」に対応するレーシングマシンとして開発されているから、いわゆる乗用車ベースのラングラーにV8を詰め込んだルビコン392を遥かに上回る性能が与えられていると言われている。
▲9.8インチのワイドボディ化と37インチのオールテレンタイヤがもたらすコーナリング。
▲10色のボディカラーからチョイス可能。写真のグリーンは新色。
▲ボックス化された高強度スチールフレームボディとRaptor HOSS 4.0レース対応サスペンションシステム究極の走りをもたらす。
そのベースとなるのがボディと足回り。ボディはガチガチに補強された高強度スチールフレームに格上げし、レース対応の専用サスペンションとそれらパフォーマンスとコーナリング速度をアップするためにトレッドを9.8インチ(約25センチ)広げている。
これらにより見た目の印象が大幅に変わり、特にオーバーフェンダーが目立つ。同時にボディ剛性も向上し、ねじり剛性においてはノーマルブロンコ比で50%以上向上しているというから凄い。
余談だが、ルビコン392は既存のルビコンベースにパワーアップを図っているが、ブロンコはワイドフェンダーを装備することでトレッドを広げている。これによりコーナリング時の踏ん張りが格段に向上しているのだが、それは日本車のジムニーとジムニーシエラの違いと同じような関係性と思って貰えば分かりやすいかもしれない。
くわえてスキッドプレートとバッシュプレートが装備されることでフロントバンパーからエンジン、トランスミッション、トランスファーケースまでをカバーしており、そう言った加飾による風貌はまんまレーシングマシンである。
なお搭載されるエンジンは、3リッターV6ツインターボエンジンで400hp超を発生させ、10速ATが組み合わされる。正直、このエンジンに関しては未だ詳細が明らかにされていないが、確実に400hpは超えているということだから、足回りを含めた「総合力で確実に勝つ」マシンということなのだろう。
一方インテリアはブロンコでお馴染みの水平基調のダッシュを中心に12インチのオートデジタルクラスターを備え、ステアリングには10速ATのパドルシフトが装備。またレース対応のバケットタイプシートが備わり、ベースのブロンコとは一線を画す。
F150ラプターはこれまでに何度も取材し試乗もしているが、いつ何時においても裏切られたことは皆無である。だからブロンコラプターにも相当の期待が持てるが、いかんせん時期が悪い・・・。今の円安の時期では一体いくらになるのやら。
それでもミッドサイズSUVベースのハイパフォーマンスマシンはそのサイズ感においても日本だと使いやすく人気を得る可能性が非常に高いだけに、円安に負けず直輸入されることを期待するのである。
▲ショックはFOX製のハイパフォーマンス用。
▲フェンダーフレアによりノーマルブロンコよりも9.8インチ幅広になっている。
▲インテリアは水平基調のダッシュを中心に12インチのオートデジタルクラスターを備える。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES