例えば2011年以前のフォードエクスプローラーには、すでに純正パーツの生産終了品が出ており、その部分に故障やトラブルが出たら直せないかもしれない。いや、正確には純正部品にこだわらなければ直せるかもしれないが、純正部品にこだわるならそれは無理という。
例えば2011年以降のエクスプローラーには、パワステ系のトラブルが出ることが稀にあり、それは経年劣化による消耗がもたらす症状だという=その部分はアッセンブリー交換になる。
その他、マスタングの○○が壊れやすいとか、ナビゲーターの○○が弱いとか、いわゆるフォード車の整備情報が飛び交っているのがアベカーズ多摩ガレージである。
アベカーズ多摩ガレージはフォード認定サービスディーラーであるから、今もなおフォード車の整備や修理が集中しており=情報がノウハウとしてたまり、それが整備力としてユーザーへと還元される。
そんなアベカーズは、最新のフォード車を自社で輸入し、それを整備&販売もしているが、それは上記のようなノウハウと最新フォード車に対する整備機材と知識が備わっているからである。
というのも、アベカーズ多摩ガレージと同様のフォード認定サービスディーラーは日本全国各地に存在するが、同じように最新車両を独自輸入し販売しているショップはほとんどない。要するにその部分において能力差が生じているからである。
よって、旧時代のフォード車の整備を行う一方で、最新車両の輸入&販売が行えるわけだが、今回その能力差について話を聞いた。
で、最大のポイントが年々複雑化される車両システムの解析である=専用の電子デバイスを駆使したチェック&理解を行い、それに対応する整備が可能であるかどうか。例えば、最新車両のどこかにシステムにエラーが出た場合、それを認識し、解決できるのか。また本国フォードでリコールが出た場合、その情報を入手し、そしてリコール対応する場合にも専用の電子デバイスが必要になる。
そもそも、最新のフォード車は、例えばミッションオイルを交換する際にもオイルゲージはなく、オイルをボディ下部のオイルドレンから抜き、圧入しなくてはならない。その際には油量や油温を電子デバイスにて管理し作業を行うが、それを正確に行うための知識とツールが必要になる。
特に最新車両の多段化ミッションでは精密機器として正確な作業が求められるため、これまた作業する方の能力が問われることになる=最新フォード車を扱う業者がどんどん少なくなるわけである。余談だったが。
で、今回ブロンコスポーツのヘリテージリミテッドエディションを取材したのだが、アベカーズ多摩ガレージ入庫した際には確実な点検と電子デバイスによるチェック作業が行われており、日本仕様への改善作業を含め、適切な作業が行なわれている。
内外装チェックが行われ、各部点検&チェックが行われ、最後に電子デバイスによるシステムチェック。当然、最新車両に対応した最新電子デバイスであり、それらによる総合チェックが行われたのちに購入者に納車されることになる。当然だが、こうした各種対応がなされないまま納車される車両も、残念ながらあるから、ショップ選びは大変なのだ。
で、この段階での正確なチェックが非常に重要とのことであり、仮にこの段階でエラーが出ているものがあれば適切な対応がなされたのちに納車されるから、そうした対応がなされていない車両と比較すれば、当然トラブルが起こる可能性が断然少なくなるのである。
ということで、最新フォード車を扱うためには、最新デバイスによる適切な診断と作業が必要になるのである。
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