TEST RIDE

[試乗記]

近未来のアメ車的世界遺産となるべき存在

2018 フォード シェルビーGT350

20年後、30年後もきっと光り輝き続けるに違いない

シェルビーGT350のBCD認定中古車を取材した。

更新日:2023.08.26

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

350を入手する最後のチャンスかもしれない

 筆者は未だガラケーを使っているのだが、お盆休みにやってきた親戚の6歳の子には異様な光景にしか見えなかったらしい。

 彼らにとってはスマホが当たり前であり、二つ折り&ボタン操作のガラケーはオモチャにしか見えないみたい(笑)

「これはスマホが流行る前の電話よ」と説明しても「いやまさか(笑)」と全く信じてもらえなかった。

 そしておそらくクルマに関する事象についても、きっと同じことが起こるに違いない。

 すなわち「左ハンドル」「大排気量エンジン」「マニュアルトランスミッション」、そしてそもそも「内燃機関」といったものの存在を説明しても、「いやまさか(笑)」と笑われる日が確実にやってくるはずだ。

▲2016年から2020年まで生産された伝説のマシン。2024年に新世代のマスタングが登場するが、これほど手の込んだモデルの登場はない。

▲レースレッドのボディカラーにホワイトのレーシングストライプがよく似合う。

 だが個人的には、残された時間がわずかだからこそ、そういった失われゆく物を今のうちに、確実かつ濃厚に堪能したいと思っている。

 例えばシェルビーGT350のような大排気量V8かつ専用エンジンかつマニュアルトランスミッションのような。

 そもそもシェルビーGT350は、2016年にデビューし2020年に生産終了となっているからたった4年間のみ存在したスペシャルモデル。

 そしてこの搭載エンジンは専用設計の手組みであり、5.2リッターV8という大排気量V8エンジンにもかかわらずレブリミットが8250rpmという、アメリカンV8の中でも異常なほど高回転型のエンジンなのだ。

 そのスペックは526hp、最大トルク429lb-ftを発生させ、またその音色が独特であり気持ち良く、旧時代のフェラーリとはまた違った荒々しさを兼ね備えたV8エンジンとして名高い。

 V10エンジンといえばバイパーが有名だが、近年最高峰V8と言われれば真っ先にこのエンジンの名が挙がる。それほどのアメリカンV8なのである。

▲搭載される5.2リッターV8NAエンジンは、526hp、最大トルク429lb-ftを発生させる。レブリミットが8250rpmとアメ車としては異例の高回転型パワーユニット。

▲タワーバーがガッチリ組まれている。ボディ先端部分にはカーボンパーツを使用し、高剛性を誇っている。

▲5W-50のワイドレンジのオイルを使用する。オイル管理は慎重に行いたい。

 そしてそれを6速MTで操るわけだから、アメリカ本国には熱狂的なファンがいまなおいて、価値が下がらない代表的な存在となっている。

 しかも限定車。だから数が限られ、価格も当然高く、簡単に買える代物ではない。プラスして「程度良好」なんてなればなおさらである。

 くわえてアメリカでのクルマの使用方法は独特であり、言ってしまえば少々雑なところがあり、だからこそ安易に手が出せる存在では全くない。

 だがBCDは、初期の頃に発売された「シェルビーGT350R」を輸入させたほどGT350には注目しており、2020年に生産終了となって以降も常にアンテナを張り巡らせ良質な個体を探し続けている。

 しかも見つけた個体は、BCDの現地法人により厳重にチェックされ海を渡るから、そう言った意味での信頼性は抜群に高い。

 ちなみにBCDでは、これまでに35台以上のGT350を輸入し販売してきており、そうした経緯からメンテナンス等の情報やノウハウが蓄えられているという点においても他店との違いは明白である。

▲手組みで製作されたエンジンにはエンジニアのネームプレートが貼られている。

▲19インチタイヤとブラックホイールの組み合わせ。

▲ブレンボ製大径ブレーキはもはや当然の装備。

 で、今回撮影している個体だが、2018年型レースレッドのボディカラーにホワイトのレーシングストライプが入ったBCD認定中古車で、走行距離は3.7万キロ。

 もとはアメリカ現地からBCD車両として日本に上陸し、日本で大切に乗られていた個体が再びBCDに戻ってきたということで、その程度はお墨付き。

 今やアメリカ現地で車両を探しても5万キロ未満の車両はほとんどなく、仮にあっても1000万円を優に超える金額ということだから、この個体の価値は高い。

 以前紹介したC6コルベットもそうだが、スーパースポーツ系モデルのアメリカ現地での価値が上がりっぱなしだから、加えて円安相場もあって、そう簡単に入手出来るものではなくなった。

 そういう意味でも、将来的にアメ車的世界遺産となるべき現存する個体と言っても過言ではないのである。

 ちなみに余談だが、ここ20年くらいの間に発売されたアメ車の中で世界遺産的価値を持つ車両としては、V10エンジン搭載のバイパー&ラム、シェルビーGT350、ヘルキャット、コルベットZ06あたりが有力ではないかと思っているし、BCDではこれらすべての販売をしてきた経緯があるから、この先BCD認定中古車として展示ルームに並ぶ可能性はないとは言えないのである。

 ということで、この先の価値までを鑑み、「一生乗る」的な心構えを持って購入する場合があっても十分に元が取れる個体である。

▲インテリア全体の雰囲気は、ノーマルマスタングをベースとしたものだが、ステアリングの持ち手部分がスエードになるなど若干変化が加えられレーシーな雰囲気を発している。

▲大排気量V8NAスペシャルチューンエンジンを6速マニュアルトランスミッションで操る。ミッション自体は、ストロークが短いスポーティなもの。

▲センターコンソールには切り替え式のナビがインストールされている。

 なんせアメ車業界における遺産級のマシンである。今の時代に1970年代のマスタングやチャレンジャーを見て「カッコイイ、欲しい」を連呼するのと同じレベルで、20年後、30年後もきっと光り輝き続ける存在であるだろうし、その頃には多くの方々に「羨ましい」と連呼されているに違いない。

 現行マスタングは来年以降も続き、2024年からはフルモデルチェンジした次期型が登場する。だが、ここまで気合の入った専用スペックを持ったマシンの登場は予定されていない。

 だからこそ、最後の最後に、このようなシェルビーGT350を入手できる方は最高に羨ましいと思う。

▲センターコンソールに配置される油圧、油温メーター。

▲助手席前のコンソールにはシリアルナンバーが貼られている。

▲7500rpmで最大パワーを発揮し、そのままレブリミットの8250rpmまで突き抜けることがタコメーターを見てわかる。

▲ノーマル純正シートのホールド性は良く、乗降性の良さも兼ね備えている。

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