更新日:2022.01.07
文/田中享 写真/ゼネラルモータース
今現在、アメリカ製EVの中心選手といえばテスラであることに間違いない。が、この評価も2022年いっぱいではないか、という予測が出ている。
それは、先日フォードが「EV市場ナンバーワンを狙う」と公言したからである。
フォードはマスタングマッハEを皮切りにF150ライトニングを発表し、着々とEVモデルの開発&発売を行っているのだが、そのマッハEの市場での評判がかなりいい。
「テスラよりも質感を含め満足感が高い」という評価が出来上がりつつあるのだ。
そうした勢いを含めフォードが俄然優位に立っているビッグ3のEV開発であるが、そんな中シボレーがついにフルサイズピックアップトラックのEVを発表した。シルバラードEVである。
▲2023年春から発売予定のシルバラードEV。
▲「RST」「WT」のラインナップ。ともに航続可能距離は400マイルだから現状では最長モデル。
▲懐かしきシボレーアバランチ。
▲2012年を最後に生産終了となった。今回EVモデルのデザインベースがアバランチであったという明確な証左はないが、似ているのは確か。
発売予定は「WT」が2023年春からということで(「RST」は秋から)、ちょうど1年半後くらいからだが、まずはそのスタイルを見て驚いた。まるでシボレーアバランチかと思うようなデザインだからである。
もちろんフェイスは現行シルバラードを連想させるものだが、シルエットがほぼほぼアバランチなのだから興味深い。
ここからはまさに素人発想だが、EVというのはデザインの自由度がかなり高いような気がするし、重さの中心となるバッテリーパックを車体中央下部に配置することを前提にすれば、エンジンルームが必要ないわけだからフロント&リアともに居住性は最大限確保できて、車体の前後重量配分等の走行性能に関わる部分もコントロールしやすくなり、ゆえに故障の原因となる部分が格段に減る。すなわち良いこと尽くめか。
ただし、ガソリンエンジン約140年の歴史を全くの亡き者にしてしまうわけではあるが。
▲「WT」はワークトラックの略。ベースモデルであるが、400マイルの航続距離が得られる。
▲「WT」は商用で使われることが想定されているが、一般使用でも十分な性能が与えられている。
さて、このシボレーシルバラードEVであるが、3つのバリエーションで発売が開始される予定という。「RST」「ファーストエディション」「WT」である。
ファーストエディションとは、要するにデビュー時のみの記念モデルというだけであって、実際の発売は「RST」「WT」であり、「WT」とはベースモデルとなるワークトラックであり、いわゆる商用モデル的存在。
それでも400マイル(643.738km)の航続距離を示し、510hp(380kW)、最大トルク615lb-ftを発生させるというから不足を感じることも少ないのではないか。
なお「RST」も1回の充電で400マイルの航続距離を可能とし、最大664hp、最大トルク780lb−ftを発生させ、4.5秒以内に時速60マイルに達するという。
また最大350kWのDC急速充電機能を備えており、10分で約100マイルの範囲が追加可能となるという(RST、WTともに)。
ちなみにバッテリーはハマーEVにも使用されているGMの最新技術「アルティウム」(Ultium)バッテリー」であり、航続距離においては、テスラ等の市販EVの中ではどのEVよりも長い(今後発売されるであろうモデルたちにもこのバッテリーが使用されていくのだろう)。
余談だが、ハマーEVは3モーター仕様で1000hp、最大トルク1万1500lb-ftで0-60mph加速が約3秒というが、シルバラードEVは2モーターの664hで約4.5秒ということである(それでも十分であろう)。
我々日本人の感覚なら、SUVとかセダンとか、もしくは小型ハッチバックモデルとか、EVにするならそうした売れ筋&実用性が伴った車両からと考えるわけだが、それがアメリカだとピックアップになるのか。
逆に言えば、米国ビッグ3の一角が本気でEVモデルに舵を切ってきたとも言えるのだろう。
▲フロントにもトランクルームが設置される。
▲大きなモニターが目立つインテリア。
▲ピックアップ伝統?のコラムシフトも健在。
▲先日生産が開始されたハマーEV。初期モデルは完売ということで大人気の予感。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES