更新日:2023.09.20
文/田中享 写真/ステランティス
2021年モデルとして登場したデュランゴヘルキャットは一年間限定という特異なモデルだった。もちろん日本にも数台だが直輸入されているし、取材もしているからその凄さは体感済み。
いわゆるヘルキャットエンジンを搭載したミッドサイズのデュランゴだけに、当時は世界一パワフルなSUVと言われていたし、アメ車業界においても710hp+3列シートの最速ミディアムSUVとして、本国では特に人気モデルであった。
搭載されるエンジンはヘルキャットと同機の6.2リッターV8スーパーチャージャー。710hp、最大トルク645lb-ftを発生させ、0-60マイル加速を3.5秒でこなす最速SUV。
だが。それは一年間の限定モデルであった。
恐らくだが、通常ラインナップにしてしまえばヘルキャットエンジンが不足する、という不安要素からの一年間限定モデルだったのだろう。
当時のハイパフォーナンス系はいずれもヘルキャットエンジンに頼っていただけに(チャレンジャー、チャージャー、デュランゴ、グランドチェロキー、ラムトラック)、致し方ない部分もあったのだろう。
で、それから2年が経ち、2023年に改めてデュランゴSRTヘルキャットが復活した。
チャレンジャー&チャージャーヘルキャットが2023年いっぱいで生産終了となったことで、ラストモデルとしての記念要素が強いのだろうが、エンジン生産枠に余裕が出たのかもしれない。
とはいえ、それも2023年、いわゆるチャレンジャー&チャージャーラストコールに同調したサービス的措置かと思われた。ラムTRXでさえ最終記念モデルの発売を控えているのだ。
が、デュランゴに関しては2024年もヘルキャットの発売が継続される。
恐らくだが、チャレンジャー&チャージャーに関しては既にEVモデルが発表されている。そしてラムトラックもラムEVが発表されているが、デュランゴ系=SUVのEVモデルは正式に発表されていない。そのための延命措置なのだろうか。
何れにしても稀代のスーパーSUVがまだ来年も買えるというのだから(めちゃ高価ではあるが)、これ以上嬉しいことはない。
12,810円
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