齢45も過ぎてスピードにそれほど興味がなくなると、クルマの趣味は劇的に変わる。筆者的には、めちゃめちゃ道具的な小さなクルマかコンバーチブルが欲しくてたまらない(できれば2台欲しい)。
とくにコンバーチブルであれば、2シータが気分である。アメ車的には4シーターが得意科目ではあるが、どこかしら特別感のある2シーターに、洒落込んでのんびりと乗りたいところだ。
で、そんな時の選択肢として必ずやあがるのがコルベット。筆者的にはC5推しだ。
C3あたりから強調されてきた鋭角なデザイン的テイストがC4になり少し弱まり、C5になりさらに一段と弱まった。デビュー当時、若干の物足りなさを訴えかけたベットファンは多いというが、一転スポーツカーとしては極めて美しく、流麗なスタイルといっても過言ではない。
当時一世を風靡したホンダNSXよりは圧倒的に優れていたという世界的な評価もあったほどである。
しかも、クーペモデルではなくコンバーチブルである。スポーツカーベースのコンバーチブルだけに、屋根がなくても超一流のスタイリングが味わえる。歴代コルベットの中では穏やかな面を持ったスタイリングだが、その流麗さは世界のスポーツカーたちに伍するのである。
くわえてリトラクタブルヘッドライトを装備する最後のモデル。コルベット好きというよりは、スポーツカー好きにも愛される理由である。
スペック的な話をすれば、搭載されるエンジンは5.7リッターV8で350hpを発生させる。最新のアメ車と比較すれば大パワーとは言えないが、それでもコンバーチブルとして普通に走る上では十分以上なパワーといえるし、とにかく味わい深い「濃さ」があるのが嬉しい。
同時に、組み合わされるオーソドックスな4速ATは、だからこその魅力ともいえるほどV8エンジンとのマッチングが良い。特に最新のアメ車に乗った後に乗るとその良さがよくわかる。いわゆる90年代のアメ車が持っている抜群の低速トルク感とATの組み合わせこそが「これぞアメ車」といわんばかりの魅力を体感させてくれるのである。
ただし、そういう年代の代物だからこそ燃費等には目を瞑る必要があるだろう。
ということで、ここで紹介しているファイヤーボールズのC5コンバーチブルは、走行4万5000キロのディーラー車ベースである。
過去、編集部田中が愛車のC5を14万キロ以上乗っていたことを鑑みれば、まだまだ10万キロは走れるだけの素地が残っている。しかもローダウンされ、ボーラのマフラーにワーク GNOSIS GF4ホイールという一流どころのパーツが散りばめられている。
もちろん好みもあるだろうから、ホイールなんかは購入後に変更したいと思うかもしれないが、まずは車体の程度というのが中古車購入の鉄則である。そういう意味では、C5としての「味」がまだまだ味わえるはずのこの個体は、一見の価値ありだと思うのである。
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