現行チャレンジャーが登場したのが2008年。その後2011年にモデルチェンジを行い各部のリファインやエンジンの排気量アップ等が行われ、その後も数々のモデルチェンジとラインナップ拡充を図り現在に至る。だが、ここで紹介する個体は2010年。つまり、初期の初期と言われる中古車である。
で、チャレンジャーは、2010年と2011年とでかなり変わっている。なのでそのことを念頭に入れ、納得した上で2010年型をチョイスするのが賢明である。
紹介する個体は2010年型の6.1リッターV8搭載車。翌2011年以降は6.4リッターV8へと変化しているので注意が必要である。すなわち、馬力数にして6.1リッターが425hp、6.4リッターが470hpと、45hp違う。ただし前から何度も言うが、中古車とは程度重視。価格と程度が見合えば、仮に45hp違えども、その差を飲み込んでしまうほど入手後の喜びが違ってくる。
また、チャレンジャーの場合、初期から継続して各種限定モデルや限定カラー等が発売されているため、これまた馬力数をも飲み込んでしまうようなレアモデルの入手も可能である。
ところでクルマの善し悪しって、一体なんだろうか? 現代的基準で造られたクルマに「悪い」なんてほぼあり得ないように思うが、いまだにクルマの善し悪しを語る方もいらっしゃる。だが、個人的には善し悪しというよりは、好き嫌いという風にいつも置き換えて考えるようにしている(性能的に悪い現代的な新車なんてあり得ないし)。特にチャレンジャーの場合は、エンジン以外の基本ベースは初期から今までほぼ何も変わっていないのだから。
個人的な評価の基準は、やっぱり乗ってみての気持ち良さが5割以上は占めるだろうか。自分でステアリングを握って走ってみたときに気持ちよく感じられるならば、それが何よりである。
ただ、これって決してスペックで表されるものではなく、もちろん絶対スピードも関係なし。とにかく心地よくワクワクするような高揚を感じられるならばそれでいい。
で、その気持ちよさ以外の残りは何か? それはおそらく「見た目」である。カッコいいと素直に感じられるデザインはそれだけで存在価値がある。仮に昔の焼き直しだったとしても、それを見たときに「カッコいい」と言える存在ならば、まず間違いはない!
だからチャレンジャーである。正確には、マスタングやカマロもカッコいいに違いないのだが、オリジナルを素直にリデザインしたスタリングがスバ抜けて良く、申し分ない傑作造形になっている。
筆者には70年代チャレンジャーへの憧れという原体験がほとんどないのだが、それでも惹き付けられる魅力が、現代のチャレンジャーにも確実にある。
だから他国のスポーティカーやスポーツカーと比べて走りが勝っているとか、そういった部分にはまったく興味はなく、とにかく目立つこのスタイルがステキだと毎回思う。
この個体のようにB5ブルーという、これまたモパー馴染みの派手なボディカラーで周囲を圧倒し存在感を主張する。ノーマルでそれが出来るのは、チャレンジャーだけだと思うのである。
なお、取材した個体は、2010年型6.1リッターV8エンジン搭載車で、走行が約1万1000キロ。しかもB5ブルーのボディカラー。そしてほぼフルノーマルという。ボディデザインを含め、初期モデルが好みという方には格好の素材だろうと思う。
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