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古いアメ車ファンにとって、ブレイザーと言えばK5?

シボレー・K5ブレイザー

一世を風靡した歴史的フルサイズSUVを再考証してみた

希少なK5ブレイザーの正規輸入モデルです。最初にK5ブレイザーそのもの解説をし、後に取材車両の紹介をします。しかし、この時代のアメリカンSUVはホントにアメ車らしくて良いですよねー!

更新日:2012.09.26

文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/田中享(Tanaka Susumu)

取材協力/ハーツライジング TEL 096-349-0073 [ホームページ] [詳細情報]

カスタム云々は関係ないと思わせるベース車の魅力

 このK5ブレイザーにはリフトアップが施されている。足回りで約6インチ、タイヤの外径アップ分を合わせれば、全体で約7.5インチ(19cm弱)ほど車高が高くなっている。当然ながら見た目も乗り味もノーマルとは明らかに異なるので、一瞬『カスタムカー・ショーカー』の方で紹介すべきかな?とも思った。でもやっぱり、こちらのオールドカーの方に入れることにした。何故か? それはこのクルマのセールスポイントが足回りではなく、『K5ブレイザー』という車種そのものにあると考えたからだ。重要なのはあくまでベース車両。名車・K5ブレイザーそのものであり、リフトアップはあくまでオマケ。そういう判断をさせていただいた。

 ま、そもそも現在の日本で実動しているK5ブレイザーの大半は大なり小なりカスタムまたはドレスアップされている。とくにこの第2世代に関しては、現役時代は4~6インチのリフトアップが定番だったし、現在の日本でフルノーマルの個体を探す方が難しいだろう。ということで、とりあえずはこの個体を元にK5ブレイザーそのものの魅力をお伝えし、後半の試乗部分で足回りなどのカスタムについても言及してみたいと思う。


車輌の詳細を説明してくれています。

日本では4駆好きの間でも人気があるためか、リフトアップされた車輌が多い。よって、実寸よりも大きく見えるのだが、実際にはショートホイールベースのためか、運転が苦痛になることはほとんどなく、見切りや扱いが非常に良好なのだ。

取材車両はノーマルではない。足回りはリーフとブロックで約6インチほどリフトアップしている。さらに35×12.50のファットタイヤを履いているので、全体でノーマルよりも20cm近く車高が上がっている。

搭載されるエンジンは5.7リッターV8。いわゆる350エンジンである。最高出力は210hpだが、濃密なフィールは健在。このエンジンを4ATで駆動するのである。

初代はフォード・ブロンコのライバルとして登場

 シボレー・ブレイザーは現在に続く『SUV』というカテゴリーの元祖とも言える存在であり、その歴史は古い。初代モデルがデビューしたのは1969年。先行するフォード・ブロンコに対抗するモデルとして登場した。
 『先に市場に投入された同形のライバルに対抗して』という経緯や登場した年代を考えると、フォード・マスタングとシボレー・カマロの関係を連想するが、マスタングとカマロの場合と大きく違うのは開発段階でのアプローチ。専用設計のブロンコに対して、ブレイザーはピックアップトラックのC/K5シリーズのプラットフォームを流用して制作されたのである。要するに初代ブレイザーは、ピックアップトラックの荷台部分にシェルを被せてワゴンに仕立て上げたお手軽仕様だったわけだ。
 しかし、この開発期間の縮小&コストダウンが目的であったであろう手法は、結果的には正解だった。というのも、ピックアップトラック人気が高い北米では、スタイル的にC/Kシリーズと大差ないブレイザーは瞬く間に市場に受け入れられることになり、ライバルであるブロンコを上回る販売を記録することになったからだ。ちなみに、このブレイザーの成功を見たフォードは、2代目ブロンコではシャシーの専用設計を止め、Fシリーズピックアップをベースにしている。

 ところでフルサイズのブレイザーを語る時、頭に『K5』と付けるのは、ベース車両にちなんでのこと。しかし何故ただのブレイザーと呼ばずに頭にわざわざK5と付けるのか? これはフルサイズのブレイザー以外にコンパクトなS-10ブレイザーが存在するから。ただし、S-10ブレイザーの登場は1983年なので、おそらくそれ以前は普通にブレイザーと呼ばれていたのではないかと思う。
 また、C/Kシリーズをベースにしているにも関らず、C5ブレイザーと呼ばないのは何故か? これはおそらく先にデビューしたのがK5ベースの4WD車の方で、1970年になって遅れてデビューしたC5ベースの2WD(後輪駆動)よりも圧倒的に販売台数が多かったからではないかと思う。

1969年型の初代ブレイザー。ベッド部分がラゲッジになっているだけど、全体的なスタイルはC/Kピックアップシリーズと全く同じだ。

1971年型ブレイザー。足回りに軽くリフトアップが施されている。アメリカでも日本でも、K5ブレイザーはリフトアップされることが多いモデルだった。

1983年型の初代S-10ブレイザー。こちらは小型ピックアップトラックのSシリーズをベースに開発されたモデルで、2005年まで生産された。

2代目以降のK5ブレイザーとモデルの消滅

 K5ブレイザーはベースであるC/Kシリーズのモデルチェンジに合わせて1973年に2代目が登場。この2代目は、なんと19年間も生産された超ロングセラーとなった。ちなみにベースであるC/Kピックアップシリーズの方は1988年に新モデルへと移行しているが、人気が高かったブレイザーの方は、旧型のプラットフォームのまま継続生産が続けられた。

 3代目のK5ブレイザーが登場したのは1992年。先にC/Kシリーズに採用されていたGMT400プラットホームを基に開発されたが、この3代目ブレイザーが生産されたのは1994年までで、わずか3年という短命に終った。しかし、これは何も人気が出なかったからではない。1995年からロングホイールベースの4枚ドアを加え、新たに『タホ』という名称に変更されたからだ。タホに改名されてから暫くは『タホ・スポーツ』という名で2ドアも販売されていたが、後に2ドアは廃止され、現在のモデルに続くタホの歴史が形成されていったのである。

 ところで、初代と2代目の解説では一切触れなかったが、K5ブレイザーにはジミーという兄弟車が存在する。ジミーはGMCディビジョンで販売されていたモデルで、エンブレムなどの外見的な小異を除けば、メカニズム的にはブレイザーと同じクルマである。このジミーの方は一足早く、1992年の時点で『ユーコン』という名前に改名されたので、フルサイズのジミーに3代目は存在しない。
 初代のユーコンは3代目K5ブレイザー同様、当初は2ドアモデルのみが生産されていたが、ブレイザーがタホに改名された1995年に4枚ドアが追加された。その後のモデル変遷に関しては、シボレー・タホとGMC・ユーコンは足並みを揃えている。

 余談であるが、ブレイザーやジミーの兄貴分とも言えるサバーバンに関しては、長らくシボレー版もGMC版も同じサバーバンという名称で統一されていた(2000年以降、GMC版はユーコン・デナリLXに改名)。同じC/Kシリーズをベースに開発されたSUVであるにも関らず、一方は同一の名称で、もう一方は別の名称で生産&販売していた経緯は不明。もしご存知の方がいらっしゃったら編集部までご一報いただきたい。

1998年型のタホ・スポーツ。2枚ドアのタホは1999年を最後にラインナップから姿を消した。1969年に登場したフルサイズブレイザーの歴史は実質的にはこれが最後となる。

1985年型GMCジミー。シボレーディビジョンのブレイザーとの違いはグリルやエンブレムなど、外観的なわずかな差異のみ。基本的には全く同じクルマである。

2000年以降、シボレーにもGMCにも2枚ドアのフルサイズSUVは存在しないが、ピックアップトラックの方にはC/K5が存在した。

永遠の定番モデルといえるだろう

 話が随分と逸れたが、改めて整理すると、初代ブレイザーは1969年に誕生。第二世代にモデルチェンジしたのが1973年。この第二世代は1991年まで生産された長寿モデルとなるのだが、今回取材したK5ブレイザーは、1990年型。第二世代末期の角目モデルである。
 
 現在の日本の中古車試乗では比較的珍しいディーラーということで、エクステリアのコンディションも良く、エンジンも絶好調という1台。リフトアップされた足回りは、妙なばたつきや不安定さは微塵も感じさせず、上から見下ろす優越感に浸りながら、ゆったりと走ることが可能である。

 時代を感じさせるレトロな雰囲気のインパネを眺めながら、アメリカンV8らしい350エンジンをコントロールする歓びは、この時代ならではのものだ。ガチっとしたボディのフィーリングも素晴らしい。

 いまだにパーツ入手に苦労することなく、専門ショップが存在しているK5ブレイザーは、シンプルゆえに飽きがこない、永遠の定番モデルといえるだろう。


 

シンプルイズベストなインテリア。時代を感じさせるレトロな雰囲気だが味がある。

フロントシートはふかふかのモケット地で、まさしくアメリカンサイズ。シート自体も大きいが、それ以上に足下と両サイドの広さに驚かされる。

リアウインドーはロックを外してハンドルを回せば開閉できる。これはかなり便利。また、キャノピーはその気になれば取り外しが可能である。

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>> 1977年型 シボレー K5 ブレイザー を見る

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