最近またハマーH2の人気が上昇傾向にある。とくに人気が高いのは三井が正規輸入したディーラー車で、次が新車並行輸入された車両。あまり人気がないのが中古並行輸入された車両となる。そして、当然ながらカスタムされた車両よりもノーマルに近い車両の方が人気が高い傾向にある。
購入希望者の志向がはっきりしているだけに、現在の日本の中古車市場では、同じハマーH2の中古車でも値段の差が非常に大きい。結果、購入希望のユーザーはかなり頭を悩ませることになる。極論すれば、値段を取るか?、安心感を取るか?という二択だ。
ハマーH2のデビューは2002年。そしてハマーブランドの消滅にともなう販売終了が2010年。生産終了から既に丸5年以上経過しており、初期に日本に輸入されたH2に至っては生産から10年以上経過した車両もある。
生産から時間が経てば経つほど、経年劣化によって車両の各部に不具合が出るのは当然。また、現時点ではまだ明確な不具合は出ていなくとも、耐用年数ギリギリといったレベルの消耗部品を装着している車両も少なくない。イメージ的にも実質的にも頑健なハマーといえど、クルマである以上は定期的な点検やメンテナンスは必要不可欠だし、メンテナンスを怠っていた車両ほど問題を抱えることになる。そしてこれはディーラー車でも並行輸入車でも変らない。
ということで、BUBUフリーウェイ/キャデラック・シボレー葛西に隣接するサービスセンターで話を聞いた。
ご協力いただいたメカニック氏いわく「H2は丈夫なSUVなので、メカニズム的にはこれといった弱点というのはほとんどありません。あっても些細なものゆえ、致命的なトラブルというのはほとんどありません」とのこと。
さらには「H2は見た目こそ兄貴分であるH1やその元になった軍用車のハンヴィーに似ていますが、中身(基本的なメカニズム)はシボレータホやGMCユーコンと同じです。したがってメンテナンスのポイントもGMのC/Kシリーズと大きくは変りません。つまり、ハマーだからといって何ら特別なことはありません」
なお、題材として取り上げたのは05年型ハマーH2。並行輸入車ながら走行距離はまだ2万5200キロで、足回りが少しローダウンされている以外、内外装ともに大きな変更点のないノーマルに近い車両だった。
しかし、同メカニックいわく「低走行の新車並行輸入車や正規輸入車で、走行距離もそれほど多くないノーマルに近い個体と違い、26インチ以上の大径ホイール&タイヤを装着していたり、大幅なローダウンやリフトアップをしていたり、あるいはスーパーチャージャーなどの過給器を装着するなど、見た目だけでなくメカニズムにも影響する様なカスタム&チューニングが施された車両に関しては、ノーマル車では気にならないような部分に大きな負担がかかって故障寸前になっていることも考えられますので、注意が必要です」とのこと。
ちなみにこれは筆者の個人的な見解なのだが、購入時や購入後にかかる修理やメンテナンスの費用を抑えられる事を加味すれば、車両本体価格が多少高くなったとしても、最初から程度の良いノーマル車を探す方が結果的にお得になる可能性が高いのではないか?と思う。
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