更新日:2017.04.14
文/吉田昌宏 写真/リンカーン
昨年のニューヨークオートショーで突如予告なしに発表されたナビゲーターコンセプトは、まさかのガルウイング仕様となっており、ナビゲーターファンをあっと驚かせる最高のコンセプトモデルだった。
とはいえ、あくまでコンセプトモデルということで、「ガルウイングはショー仕様である」とのリンカーン首脳陣からのコメントがあるにはあったが、2014~2016年にかけてはフォードグループとしてさまざまなチャレンジをしていた時だっただけに、アメ車ファンとして「あるんじゃね?」とわずかながらの期待があったのは事実である。
で、今年のニューヨークオートショーに出展された完成型の2018年型リンカーンナビゲーター。ちょっと写真を見たときは思わず「去年と何が変わったの?」とひとりごちた。
残念ながら、昨年との違いがほとんどわからない状態での出展だった。
予告どおり、ガルウイングが廃止され、通常の5ドアフルサイズSUVとしてのデビューである。ボディデザインも、昨年登場のコンセプトモデルとほぼ変わらずのコンチネンタル風なアレンジを受けている。
ということで、これまでのナビゲーターデザインから一新された現行リンカーンブランドを象徴するデザインと風格である。
全席ファーストクラスと謳うそのコンセプトは、ボディ、足回り、インテリアへと導かれ、すべてがモダンなエレガンスで満たされ、ある種独特のムードを奏でている。
搭載されるエンジンは、V6エコブーストツインターボで450hpを発生させると言われている。それに組み合わされるミッションは10速AT。ボディは、骨格のみスチールであるものの、外版はアルミで構成され旧型比で約90kgの減量を果たしているという。
一方インテリアは、リンカーンならではのエレガンスと近未来的な造形を融合させ、さらにレザーで覆われたクールビューティな空間演出が特徴である。
全席ホールド良好なシートやエンターテイメントシステム、さらにリアにはカスタムワードローブといったオリジナルテイストが存分に発揮された収納等、SUVならでのは快適空間と居住性の高さ、さらには独自性あふれる魅力的な仕様となっている。
また安全装備や室内エンターテインメントの充実はこれまで以上であり、ドライバーおよび同乗者を快適かつ安全に送り届ける最高級SUVというふれこみである。
なお、足回りやエンジンスペックの細かい部分に関しては未発表なため、詳細スペックは不明である。
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