2015年に日本デビューを果たした旧リンカーンナビゲーターは、エクステリア、インテリアのデザインを刷新するとともに、3.5リッターV6エコブーストツインターボエンジンを新たに搭載。また、足回りに可変コントロールダンピングサスペンションを採用するなど、フォードの最新のテクノロジーを搭載することで、より力強く、より美しく生まれ変わった(ちなみに2018年でさらなるフルモデルチェンジを果たす)。
エクステリアは最新のリンカーンモデルの象徴である「スプリットウインググリル」が採用され、よりリンカーンらしい風情を感じさせながらも、力強いスタイリングに仕上っている。
もうすでに数回、実車を眺めているが、ボディデザインの迫力は、歴代モデルの中で随一。ブラックボディが醸し出す印象は、まさに黒船来襲といった感じである。
全長×全幅×全高=5268×2002×1984ミリというサイズは、たとえば全幅のみでいえば、エクスプローラーと同じであり、全長で20センチ、全高も20センチ弱長くて高い。並べてみると数値以上にボリュームが違う。
とはいえ、運転席から感じる大きさはそれほどでもないために、フルサイズのアメリカンSUVといえど、大げさではなく日常的に使える範囲と言っても過言ではない。
搭載される3.5リッターV6エコブーストツインターボエンジンは、それまでの5.4リッターV8エンジンから大幅なダウンサイジングを図りながらも、最高出力で385ps/5250rpm、最大トルク63.6kg-m/2750rpmを発生させる。
1700rpmからピークトルクの90%を発生し、どの速度域からでも力強い加速を実現するこのユニットは、旧V8モデルと比較してもその差は歴然であり、圧倒的に速い。
改めて旧V8比で馬力にして約70ps、トルク12kg-mの増強は、強烈な走行性能を実現しており、リッターあたり100ps以上を実現したツインターボエンジンは、これまでのアメリカンV8とはまた異なる世界へと導いてくれる。
と同時にライバルたるキャデラックエスカレードとはまったく違う「路線」へと舵をきったことになる。すなわち、「Modern American Luxury」の登場である。
このエンジンに組み合わされるミッションは、セレクトシフト付き6速ATであり、マニュアルモードでの運転が可能となっている。
一方足回りには走行中の車両を1000分の2秒毎にモニターし、サスペンションの設定を最適化する、可変コントロールダンピングサスペンションを採用することでハンドリング性能と快適性を向上を両立させている。
駆動システムは、従来と同様にコントロールトラック4WDシステムを採用しながら、新型では滑りやすい急勾配を下る時に有効なヒルディセントコントロールを装備し、SUVとしての走破性も向上させている。
実際、ボディから走行シーンに至るまで、すべてにおいて驚きの剛性感であり、ボディの張りの強さがドライバーに伝わってくるほどシッカリしている。ステアリングは軽いが正確かつガッチリしており、以前までのナビゲーターにあった鷹揚なアメリカンといった風情は微塵もない。
だから大型SUVとして、走りも同時に求めるならば、その満足感は圧倒的に高いはずである。
ちなみに、フォードディーラーで売られていた日本仕様には、日本仕様専用のオーバーフェンダーが装着されている。このオーバーフェンダー、日本仕様のみの装備とはいえ、後付け感がないほど自然に収まっているのがセールスポイント。
またボディカラーは白黒の2色であったし、ナビゲーションも標準装備されている。
一方インテリアは、伝統的なシンメトリカルの美しいデザインとレイアウトはそのままに、当時先進のドライバーコネクトテクノロジー「MyLincoln TouchTM(マイ・リンカーン・タッチ)」とナビゲーションシステムが標準装備され、より快適で、スマートなドライビング空間が提供されていた。
もちろん、そこにはリンカーンならではのラグジュアリーな世界観が投影されたインテリアが有され、ドライバーを魅了する。先代までのちょっと古い印象のなかに漂っていた濃厚なリンカーンテイストは軽減したが、上質なプレミアムレザーやウォールナット・ウッドパネルを採用し、細部にまでこだわった優雅で上質な空間を作りあげているのである。
くわえてシートアレンジの多彩さ、室内空間の広さ、利便性は旧モデル以上の完成度と充実度であり、走りと安楽さを兼ね備えたまさしく世界基準のSUVとなっているのである。
そんなナビゲーターの2016年モデルである。言わずもがなだが、日本フォードが撤退してしまう間際の登場だっただけに、この型のナビゲーターの数は極めて少ない。
そんなディーラー車の程度良好車だが、その最大のオススメポイントは、販売しているベルエアーがフォード撤退後の後処理を任されているPCIフォードの一員であるということ。千葉県千葉市中央区にあったフォード浜野店のアフターサービス全般を引き継いでいるのである。
だからこそ、ディーラー整備をそのまま引き継いでいるだけにメンテナンスやパーツ等で困ることは皆無であり、ディーラー車のディーラー整備ができる販売店の中古車としてオススメなのである。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES