前項にてバッテリーの補充電に関する記事を掲載したが、それに関連した非常に面白い商品があるという。それがバッテリーライブモニター。
文字通り、バッテリーの状態が常に監視できる装置である。そしてそのデータが自身のスマホに通知されてくるから、バッテリーの現状がチクイチ把握できる。
要するに、バッテリーの補充電をするにも、年がら年中するわけにもいかず、かといって本当にヤバイ時期(消費し切ってしまうギリギリのライン)を逃してしまっては補充電をする意味合いが薄れてしまう。そこで、バッテリーライブモニターである。
例えば、ドライブレコーダーを後付けした場合、駐車監視機能が付いていれば、クルマが止まっている間中もずっと電力を使用しているわけだから、バッテリーの電力を使い消耗させている。それでいて頻繁に乗らない場合は、バッテリー上がりを誘発させてしまいかねない。
また、ドライブレコーダーを装着していない場合でも、セカンドカー、サードカーというような、これまた頻繁に乗らない車両をお持ちの場合、バッテリー上がりを起こすことがあり得るはず。
こうした、電力を多く使用する後付けアクセサリーを使用していたり、あまり頻繁に乗らない車両をお持ちの場合に役に立つのがバッテリーライブモニターなのである。
そういったクルマのバッテリーの状態を監視して通知してくれるわけだから、その通知によってクルマを走らせれたりバッテリーチャージャーにて補充電を行えばバッテリー上がりを阻止することが可能になる。
「装着してスマホにアプリをダウンロードすることで、バッテリーの状況を監視し通知してくれるわけですから、タイミング良く走らせたり充電することができます。
特に電力を多く使用するパーツを装着しているクルマにこそ最適ですし、バッテリー上がりという不慮のトラブルを避けることが可能になると思います。
現代車は特にバッテリーへの負担が多いですから、自衛手段としてこのライブモニターを使用することで、充電が必要な状態が認識できますし、実際に充電してバッテリーの消耗自体を抑えること可能になります」
■バッテリーライブモニター:8600円+税 技適マークあり
まず、このバッテリーライブモニターをバッテリーターミナルに取り付ける。そして自身のスマホにアプリをダウンロードして登録すれば、愛車のバッテリーの状態がスマホに送られてくる。
重要なのは、バッテリーにとって異常な状況であるという通知が来るところ。そこで補充電を行えばグッドタイミングと言えるかもしれない。
また、バッテリーの状況をモニターしているということだから、エンジン始動時から直後の充電状況もモニタリングされており、充電に関するあらゆる状況把握が可能になるのも面白い(オルタネーターの不調も見極められる可能性もある)。
すなわち、冬時期や夏場の違いが把握できるだろうし、エアコン使用や駐車時のドライブレコーダーの使用電力等の把握も可能だろう。
商品説明に関する説明書を見て面白かったのが、走行中の充電制御に関するグラフだった。=アイドリングからアクセルONでの加速、アクセルOFFでのクルージングといった走行状態時に「充電されているのか、それとも充電されていないのか、もしくは充電されてはいるけど、マックスでは充電されていない」といった、充電の電圧推移が見られるのが非常に興味深かった。
聞けば、「昔のクルマはアイドリング時から充電されるという認識でしたが、現代の比較的新しいクルマの場合、意外にもそれほど充電されていないという事実がはっきりとわかると思います」
バッテリーライブモニターを使用すれば、まずはバッテリーの状況がわかるわけだから、充電のタイミングが把握しやすく、それによってあまり乗らないクルマのバッテリー上がりの対策になるし、一方で自身の愛車の充電特性の把握ができるわけだから非常に有効であろう。
さらに前項で紹介したNOCOバッテリーチャージャーと組み合わせれば最高のメンテナンスが可能になるだろう。
筆者がこの業界に入った25年以上前の話だが、その当時メンテナンス記事の取材している時分には、「クルマは電気系と燃料系」と習ったことがある。それすなわち、電気系と燃料系をしっかり診て調整&消耗品の交換をしておけば、止まるようなトラブルは回避できる、という教えだった。
その教えは現代でも十分に通用するだろうし、特に電気系というかバッテリーは非常に重要なパーツだけに、あらゆる手を講じて長生きさせるべきと思うわけで、そのためにもこうした便利なツールを使用するのが賢明であると考えるのである。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES