現代版ネオマッスルカーの良い点は、モデルサイクルが長いこと。まあそれはアメ車全般にも言えることなのだが、とにかく買って長く楽しめる。そしてまた次に乗り換えても長く飽きずにいられるわけだから、国産車やドイツ車のように買った翌年にリファインされちゃうモデルとは違う楽しみ方があるわけである。
そんな中で、2015年モデルにおいてダッジチャレンジャーにもビッグマイナーチェンジが行われ、ボディデザインを中心に比較的大きめなリファインが加わった。現行チャレンジャーのデビューが2008年だからデビュー7年後のビッグマイナー。実際にはそれまでにも内装がリファインされたり、搭載エンジンの排気量が6.1Lから6.4Lに変わったり、ちょこちょこと変化はあったのだが、正直、当時はそれを理由に買い替えを検討する必要性はあまり感じない、そんなモデルチェンジだったと記憶する。
だが、今回はかなりの激震である。見かけの変化はあまり感じないかもしれないが、搭載ATが8速に進化したり、インテリアが上質になったり…etc、まさに初期モデルに乗る方々の買い替え時期こそ「今でしょ」と叫びたくなるほどのリファインである。
と同時に、これまで待ちわびていた購入希望者にとっても、まさ旬の時期であり、2015、2016年モデルあたりを買って長く乗ればまさに最高のチャレンジャーライフが送れるに違いない。ちなみに、2017、2018年あたりは「消滅か次期モデル登場か」の狭間で揺れるであろう時期であるからご注意ください。
ここで紹介するモデルは、そんな2015年モデルのV6 SXTモデル。しかもBCDがプロデュースする新たなパッケージ装着車。その名も「T.I Pack」。
「T.I Pack」とは、「Track Icon Package=トラックアイコンパッケージ)の略称であり、スタイルと走行性能を両立するモデルである。すなわち、チャレンジャーの雰囲気に合わせた走りの風格を漂わせるライトチューニングである。
聞けば、これまでのチャレンジャーユーザーにおける購入後のカスタマイズを調査した結果、足回り、ホイール、マフラーといった比較的ライトチューンで済ませているユーザーが大半であり、逆にチャレンジャーの場合は、「それだけでも十分」ともいえるわけで。
またそうしたパッケージ的なオプションがアメリカ本国では少ないということもあり(あってもチョイスの選択肢が限られ日本のユーザーに向かない場合もある)、「まるでノーマルのような上品さを伴った、しかしそれでいて十分に満足できるカスタマイズスタイルの提唱」という理念のもと「T.I Pack」は誕生している。
「T.I Pack」の中身となるパーツは、SRTタイプフロントスポイラー、TSW 20インチホイール、アイバッハローダウンサスである。これらパーツは、BCDで購入するチャレンジャーのすべてのモデルに装着可能であり、たとえばV8 R/Tとか今回のV6 SXTというような比較的ライト装備なモデルにこそ似合うのである。
ベースとなる2015年モデルのV6 SXTには、3.6リッターV6ペンタスターエンジンが搭載され、305hp、最大トルク268lb-ftを発生させる。そしてそれを8速ATで駆動するわけだが、V6モデルの場合は、まず他モデルにある6速MTが存在せず、8速ATも他モデルにはパドルシフトが装備されるが、V6にはそれがない。
■ペンタスター3.6リッターV6DOHC:305hp/268lb-ft
■HEMI 5.7リッターV8:372hp/400lb-ft
■HEMI 6.4リッターV8:485hp/475lb-ft
■HEMI 6.2リッターV8スーパーチャージャー:707hp/650lb-ft
だが、それら以外は基本V8同様の装備内容を誇っており、305hpを8速ATで走らせる楽しさで満たされる。
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>> 2015 ダッジチャレンジャーSXT T.I Pack (DODGE CHALLENGER SXT T.I Pack) vol.2 を見る
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