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生粋のアメ車乗りがモデルYに乗り換えた理由とは

2022 テスラ モデルY パフォーマンス

「今まで所有したアメ車たちよりも質感が高くて断然速いです」

かつて300Cユーザーだった頃に取材したことがあり、それから約9年後に再び取材。今度はなんとテスラオーナーになっていた。その理由とは一体?

更新日:2023.02.13

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/クワッドドライブ TEL http://www.quaddrive [ホームページ] [詳細情報]

単純に「その時乗りたかったからです」by 林伸浩

 林さんとはかつて取材時にお会いしたことがあった。今から約9年前の話である。

 その時の林さんの愛車は300C SRT8。ボディに黄色いレーシングストライプが入り、リアには巨大なGTウイングが装着されていたから、最初にテスラユーザーとして名前を聞いた時点で「あー、あの林さんか」、と即座に思い出した。と同時にめちゃくちゃ興味をそそられた。

 というのも、EVのオーナー像とは、アメ車好きとか欧州車好きとか、そう言った既存のクルマ好きとはあまり関係がなく、スマホやパソコン等に詳しい、いわゆるガジェット好きな方みたいなことがよく言われているから。だから「林さん=300C SRT8」からの乗り換え理由に、非常に興味が湧いたのだ。

 「以前取材時に乗っていた300Cの次にコルベットC6に乗り換えています。その後はマスタングV8を新車で購入。それぞれのクルマでイベントや集まりに参加したりサーキットを走ったり、アメ車を堪能していました。で、これらすべての車両の整備をクワッドドライブにお願いしていたということです」

 さらに聞けば、もともとはダッジラムトラックからアメ車の世界に入り、300C、コルベットと続いていったそうだが、マスタングV8を新車で購入されたあたりから、事態がちょっとずつ変わったという。

▲昨年6月11日から日本での受注が開始されたテスラモデルY。ラインナップは「RWD」と「パフォーマンス」の二種類であり、林さんがチョイスした「パフォーマンス」は公称で0−100km/h加速は3.7秒、最高速が250km/hという。

▲ボディサイズはいわゆるミッドサイズであり、背の高いSUVスタイルが人気となっている。

 「ここ2、3年コロナ禍でアメ車のイベントや集まりが全くなくなりましたよね。それでほとんど乗らなくなりました。実は、もう一台、ホンダN-VANを所有しているので、ちょっとした移動は全てそれで賄えてしまいます。なのでマスタングに関しては2年間くらいの所有で6000キロちょいしか乗っていません」

 いわゆる趣味車として購入されたアメ車たち。だがコロナによってその趣味が果たせなくなった。と同時に単なる足なら国産ワゴンで事足りる・・・。

 で、そうした事情を鑑みてマスタング売却を検討する。それが昨年の春くらい。数軒のショップを周り、最終的にはマスタングを購入したアメ車ショップにて高額買取がなされ、ホンダN-VANのみの生活が始まった。

 そんな中で、林さんはクワッドドライブにてテスラモデルXを見かけてしまう。我々のサイトでも昨年3月から4月にかけてクワッドドライブに導入されたモデルXを数回に渡り取材していたが、ちょうどその頃林さんも同じようにクワッドドライブにてモデルXを見て、ふと「テスラもいいな」と思ったという。

 そしてそこからテスラに関するいろいろな情報を集めていった。ベースにしたのはYouTubeで、それ以外の様々な情報を独自に精査。その頃からおぼろげに「購入」を検討し始め、クワッドドライブにも相談。「今ならモデル3かモデルYか」。プラスしてテスラに関する様々な意見等、もちろん良い意見も悪い意見(罵詈雑言関連)にも全て目を通し、昨年7月に出たてのモデルYを注文することになった。

▲オーナーの林伸浩さんによれば、これまでの愛車のボディカラーは「青」が多く、モデルYも青で決めようと考えたが、モデルYの青はどちらかというと紺に近く、そのため今回はあえて赤をチョイス。くわえて白いレザーインテリアを選んだが、どちらもエクストラコストのかかるオプション扱いだった(笑)

▲シンプル極まりないインテリアだが、驚くことに全体の質感は非常に良い。過去これまでアメ車的プラスチッキーなインテリアを体感してきただけに、余計にそう感じるという。

▲テスラ特有のワンペダルドライビングも慣れてしまえば全然問題ないという。逆にブレーキペダルを踏むことがほとんどなく、ブレンボブレーキの減りやホイールの汚れを気にすることもない。

▲センターコンソールに配置される15インチのタッチスクリーン。このタッチスクリーンに全ての操作が集約されている。購入されて約3か月になるが、まだまだ機能的に使いこなせてないものが多くあるという。

 というか率直に、EV、特に初めてのEVを購入することに不安はなかったのだろうか?

 「いや、もちろんありましたよ(笑)。でも、それって漠然とした『不安』であって、『じゃあ何が不安?』と聞かれれば、答えることができないのです。うまく言葉にできない。

 『例えば、EVは航続距離が短いから遠出ができない』と言われます。でも、自分はもともとクルマで遠出はあまりしませんし、遠くに行くなら飛行機や新幹線を使います。もっぱら趣味のクルマですから、多少の難には対応可能ですし。世の中にはEVに関する様々な意見があるのは知ってます。で、購入前にはそうした意見の悪いものばかりに目がいきます。

 なので、『何か悪いものでも購入する』みたいな感覚に苛まれることがあるのも事実です。が、よくよく考えてみると、『自分のクルマの使い方においてはさほどネガティブ要素はないな』というのが結論でした。

 ですから今回は誰かに何かを言われて購入するのではなく、自分で全て決めたことなので何があっても後悔はありません」

 ちなみに、林さんは昨年7月に契約書にサインし、その後自宅のガレージを改装、さらに自宅にソーラーパネルと蓄電池を設置したというから、モデルYパフォーマンスの購入資金とともに、大奮発したと言ってもいいだろう。

 購入に関しては、テスラはネットを通じて購入可能だが、林さんは実車の確認とその他もろもろを確認したく板橋にあるテスラサービスセンターを訪れ、その場にてアドバイザーに色々質問しながらネットを通じてオーダーしている。

 そして昨年11月に晴れて納車されたモデルYパフォーマンスは、ちょっと深みがかった赤いボディに白いレザーのインテリアが美しい、非常に洒落た1台となっていた。ちなみに、この赤いボディカラーも白いインテリアも、どちらもオプション的な扱いの別料金というから恐ろしい(笑)

▲純白のレザーシート。ボディカラー等を含めた全体のコーディネートが素晴らしく魅力的。恐らく汚れるだろうが、でも最高にオシャレである。

▲テスラの醍醐味の一つであるスマホ操作による各種コントロール類。寒い時期は走る前にバッテリーを事前に温める等スマホによる遠隔操作が可能である。

▲林さんは自宅にソーラーパネルを設置していることから、日中の発電状況を確認しながら、同時にモデルYへの充電をスマホ操作による遠隔操作にておこなっているという。

 実際に所有してみてどうですか?

 「実物を目にするとめちゃくちゃいいです。これまで所有してきたどのアメ車よりも質感が高いし(笑)、めちゃくちゃ速い。あえて難を言えば、すべての操作がセンターコンソールのタッチッパネルに集約されているので、慣れるまで大変。そのくらいです。

 速さも、これまで所有してきたどのアメ車よりも速いです。それでいてEVですから静かだし、ゆっくり走ればちょっとした高級車のような感じにもなりますし、非常に満足しています」

 筆者も間近で見て、赤いボディカラーと白いインテリア、さらには黒いホイール等々のバランスがうまくまとまっていて、とにかくオシャレだなと思うし品があるし、洗練すら感じさせてくれるから、非常に羨ましいと思った。くわえて速さに関しては何度も味わっているだけに、サーキット走行を繰り返し体験してきた林さんを納得させるだけのものがあることも理解できる。

 ちなみに、誰もが気にするであろう充電に関して。ここ最近の日本全国的な電気代の高騰もあるかと思いますが、いかがでしょう?

 「日中、自宅のソーラーパネルの発電状況を見ながら、平日仕事中にもスマホを見てモデルYに充電を促したりしています。ですから、モデルYへの充電による電気代はほぼほぼなしの状態で済んでいます」

 要するに、自宅に車両の充電設備は整えているものの、それを使うことなく、ソーラーパネルの発電から家の蓄電池とモデルYへの充電を賄っているとのことであり、すなわちソーラーシステムのアプリとテスラのアプリを見ながら調整しつつ充電しているというから、モデルYへの充電による電気代高騰は全くないということだ。素晴らしい!

▲「これまで乗っていたV8エンジンのビート感は全くありませんが、ハンドリングや足回りのシャープな乗り心地は好みですし、EVと言うより普通の自動車として個性的な存在と言えると思います」

▲もとは、これまで乗ってきた300Cやコルベット、マスタングといったアメ車たちの整備でお世話になっていたというが、昨年夏以降はテスラに関する情報収集の場としてクワッドを訪れている林さん。今回の取材の場としてもクワッドドライブを選び、テスラユーザー同士の会話に花を咲かせていた。

 最後に。モデルYに乗って次なるEVとかを検討したりするのでしょうか?

 「いや。全くしません。正直、たまたまあの時点で『今乗りたいのがモデルY』だっただけで、今後ずっとEVに乗り続けるというような信念は今はないです(笑)。もしかしたら、次はC8買ってるかもしれませんし」

 なるほど。その気持ちよくわかります! ガソリンエンジンとかEVとか関係なく単純に候補の1台だったに過ぎない。だから3年後にはまたガソリンエンジン車に乗っているかもしれないという。

 世の中には、ガソリンエンジン車とEVをもって、「こっちの世界、あっちの世界」と区分けしたがる方が多いが、普通に候補の1台として選べばいい。

 というか、そのくらいの気持ち=「単なる1台のクルマ」で接すればいいのではないか。逆に、そのくらいの気持ちで購入しても満足できてしまうのがテスラであるとも言えるのである。

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