現行型ダッジチャレンジャーといえば「2012年モデルまで」、というのが周知の事実だが、実際には2013年モデルもすでに登場している。
過去に生産終了とのアナウンスはあったものの、果たしてどうなんでしょう?
けど、実際に2013年モデルはすでに動いているということは確実なので、ここで紹介する2012年モデルが最終モデルということではないことは最初にお伝えしておく。
この現行チャレンジャーが登場したのが2008年。その後2011年にモデルチェンジを果たし、各部のリファインやエンジンの排気量アップ等が行われ、現行に至る。つまりチャレンジャーは、2010年と2011年とでかなり変わっている。
ただまあ、「クルマってスペックじゃないよな」とはいいつつも、実際には2010年までの6.1リッターと2011年以降の6.4リッターとではかなり違うから注意してほしい。馬力数にして45hp違うのだ(6.1リッター=425hp、6.4リッター=470hp)。これだと吸排気にマフラー換えても簡単には追いつくような数字じゃないだろう。
そう、ここで紹介しているのは、2012年型ダッジチャレンジャーSRT8 392である。バイパー亡き後、ダッジ最高峰マシンとして君臨していたアレである。
SRT8 392に搭載される392キュービックインチ=6.4リッターエンジンは、470hp、最大トルク470lb-ftを発生させ、いかなる回転域においても潤沢なトルクを提供してくれる。そしてアクセル開度に即応した最高のレスポンスをもたらしてくれる。
このエンジンには、オートスティック付き5速ATが標準で装備されるほか、旧バイパーに搭載されていたTremec TR-6060 6速マニュアルが、ヘビーデューティクラッチと共に用意される。ちなみに余談だが、チャージャーにはMTはないが、チャレンジャーにはMTが存在するのである。
取材車輌は5速ATだが、2012年モデルからステアリング裏にパドルシフトが装備されているのが嬉しい。
実際に乗った感覚は、まずはデカい(笑)。ちょっと一瞬慣れるのに時間を要する感じではあるが、しばらく走って慣れれば問題なし(直前に乗っていたクルマとの関係性もある)。走行性能に関しては、新車というこもあり、流す程度の走りだったが、格別のひと言。
まず何よりステアリングのレスポンスが非常に良い。切れば切っただけ、しかもその入力に対する反応が旧モデルとは別物。また、路面からの入力に関しても非常にマイルドになっており、高級車としての資質の高さもうかがえる。
一方で、パドルシフトは流行の超高速変速のモノではないので、ハイレベルなスポーティ走行での操作性はわからぬが、それでも一般的な街中走行からちょっとした高速域まであたりなら十分に役に立つレベルであり、失礼ながら書かせてもらえれば、過去のクライスラー系のレベルとは雲泥の差ではある。それほどの質感と性能は備えている。
また2012年から20インチの鍛造ホイールが純正採用されるなど、足回りが総合的に見直されているだけに、その進化は如実である。
総じて、ある種の特別感を与てくれるから、やはりチャレンジャーは素晴らしい!
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES