TEST RIDE

[試乗記]

電子デバイス・ワイテック2.0がまた進化

2022年版 最新トラブルシューティング

2021年以降モデル対応へバージョンアップ

上記トップ写真のような整備シーンをよく見かけるが、現代の最新アメ車の整備に関しては、コンピューター診断が欠かせない。特に何かと話題のFCA車両に関しては、「ワイテック2.0」が必需品であるのだが、2021年に再び進化し、新たなるハードウエアが必要になった。

更新日:2022.06.18

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/クワッドドライブ TEL 048-281-5853 [ホームページ] [詳細情報]

電子デバイスも車両の進化に合わせた「進化」が必要になる

 現代のアメ車はアナログ時代の整備とは求められるものが異なっているから、その整備には電子デバイスが絶対に必要になる。だが、その電子デバイス自体にもある種の賞味期限というのがあり、ある時期を境に使えなくなるという事実が存在する。

 というのも、車両は年々進化するわけだから、当然電子デバイスもそれに応じて進化していかなくてはならなず=それを使用し整備しているメカニックにおいてもその進化に対応していかなくてはならない=技術&能力的にも、そして金銭的にも、である。

 今回はそんなお話を含む、最新車両のトラブルシューティングに関して。

 当サイトによく出てくるワード「ワイテック2.0(wiTECH2.0)」。これはFCA車両(今やステランティス)にまつわるECU関連のトラブル時に必要な電子デバイスの名称である。

▲ECUに記録されたトラブル情報(トラブルコード)を確認するためのFCA純正機器が電子デバイス、もしくはテスター、スキャンツール(どれも同じものを指している)=ワイテック2.0(wiTECH2.0)である。

 2000年以降のアメ車は、コンピューター制御がどんどん複雑になっていき、そうした制御が行われている部分にトラブルが起きた場合「どこに、何が起きたか」がコンピューターに記録される。

 で、そのトラブルを解消するために、まずは記録されたそのトラブル情報(トラブルコード)を確認しなければならなず、その情報を読み込み、確認するためのメーカー純正機器が電子デバイス、もしくはテスター、スキャンツール(どれも同じものを指している)=ワイテック2.0(wiTECH2.0)である。

 正式には2017年まではワイテック1.0であり、2018年以降にワイテック2.0に進化。

 このワイテック2.0=電子デバイスは、車両のOBDポートに接続してパソコンと繋げる「インターフェース(デバイス)」=ハード部分と、パソコンにインストールするプログラムやメーカーの専用サイトに接続するための契約といったソフト部分から成り立っている。

<2021年まで>
・ハード=VCI MicroPod2
・ソフト=wiTECH2.0、Tech Authority

 要するに、「MicroPod2」と呼ばれるハードを車両に接続し、車両側の情報を読み込むわけだが、この「MicroPod2」が2021年にモデルチェンジした。

▲2018年にワイテック2.0に進化し、そのインターフェースとして使用されていたのが「MicroPod2」であった。

▲この「MicroPod2」は、車両側のOBDポートに接続して情報を読み込む。

 それがCAN-FD 及び DoIPプロコトル用の「Mopar Diagnostic Pod」=「MDP」である。

<2021年以降>
・ハード=Mopar Diagnostic Pod
・ソフト=wiTECH2.0、Tech Authority

 この「MDP」は、2021年以降のモデルに対応した新型ハード。要するに車両がどんどん進化していく中で、そのスピードや情報量が求められ、それに対応したハードが「MDP」が必要になるということである。

 例えば現在のジープグランドチェロキーやワゴニア、グランドチェロキーといった最新車両はすでに「MDP」でしか作業が適わないのである。

 当然最新モデルに対応した整備工場には必須ということで、確認したところさすがクワッドドライブにはすでに導入されていた(当然ながらこういった電子デバイスは持っていて当然だが、一方で使いこなせなければ持っていないのと同じであるのだが、この話はまた別の機会に!)

 ちなみに、現段階でこの「MDP」を所有しているショップは日本全国でも5軒程度であった。情報量が増えているということだから、当然使用時にはその情報量の分析や解析が行えなくてはならず難易度が上がっており、逆に言えば、使いこなせない方々が手を出すべきものではないとも言えるような金額帯でもあるから、この程度の軒数にまとまっているのだろう。

 ということで、2021年以降モデルにはこの「MDP」がないとワイテック2.0が使用できないということだから、そういった車両をお持ちの方は整備対応時には注意すべきであり、クワッドドライブのような対応可能なショップに任せる必要があるのである。

▲そのインターフェースが2021年にバージョンアップされ「Mopar Diagnostic Pod」=「MDP」となり、2021年モデル以降の車両に対応するようになっている。

▲使用方法は以前と同様で車両側のOBDポートに接続して情報を読み込む。当然2021年アップの車両はこの「MDP」がなければ電子デバイスを使用した整備をすることができないということである。

▲ご覧のようにクワッドドライブではすでに導入され実際に使用されていた。

他機材のバージョンアップも進行中

 上記「MDP」の他に他機材のバージョンアップも進行中である。それがレバーレスのタイヤチェンジャー。

 クワッドドライブは、タイヤを含めた足回り=アライメントにまでこだわっており、まるで足回り専門店ともいえる高性能なアライメントマシンを導入している等、常にベストコンディションで走れる状態が維持できるよう最新システムが整えられている。

 そしてそれら作業時のキーワードが「精度」であり、車両整備から足回り作業に至るまで、常に精度にこだわった精密作業が行われている。

 で、今回、新たなるタイヤチェンジャーが導入されていた。ざっと国産ミニバン一台分くらいの費用がかかる最新のマシンである。

 特徴は、オートマチックチェンジャーで、マシン自体の剛性が高く硬質なランフラットタイヤ等のシビアな作業にも対応。さらに大径のオフタイヤの交換も可能という。

 聞けば、現在のタイヤはサイズが大きくなり、ランフラットタイヤを含め、作業がどんどんシビアになっていっている。特に作業時の人為的なトラブル(傷つけたり、タイヤを切り裂いたり)を避けるためにも導入が望まれたという。

 ちなみに、このタイヤチェンジャーは大手タイヤ専門店等でも使われているということだから、そうした専門店と同等レベルの作業が可能であるということである。

 クワッドドライブは最新設備を備えた修理工場として、自らの技術的能力を高めるだけでなく、機材においても最良を目指し必要なものを惜しみなく導入し、それを使いこなしているのである。

▲新たに導入されたセンターロックシステムを採用した新世代のタイヤチェンジャー。

▲ビードが落ちにくいタイヤでもワンタッチでセットすることが可能であり、またデリケートな作業もミスなく行えるという。

▲タイヤリフト能力は80kgというから、安定かつ安心した作業が可能になる。

▲「メカニックも機材も年々進化していかなくてはならない」という信念を持ち、実際にそれを使いこなし実現しているからこその凄みを、話していると感じるのである。

▲クワッドドライブは修理のみならず、タイヤ交換、バランス取り、そしてアライメント調整といった足回りに関する作業においても熟練のスタッフが「精度」の高い作業を行ってくれる。

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