TEST RIDE

[試乗記]

パワートレインを刷新した新生クーガ

フォード クーガ (FORD KUGA)

1.6リッターエコブーストにダウンサイジング

コンパクトSUVとして名高いフォードクーガが今年9月、フルモデルチェンジを行い発売にいたった。編集部では早速試乗させてもらい、改めてフォードの車輌作りの実力を再認識するにいたったのである。

更新日:2013.10.07

文/椙内洋輔 写真/椙内洋輔

取材協力/フォード新滋賀 TEL 0749281149 [ホームページ] [詳細情報]

トレンド」と「タイタニアム」の2種類のグレード

 全世界で同一モデルを販売するという「ワンフォード」戦略。この戦略のもと発売が開始されているフォードフォーカスに続き、新たにクーガがモデルチェンジした。

 このモデルチェンジによって大きく変わった点が2つ。そのひとつがボディデザイン。前モデルにも採用されていたキネティックデザインは、より一層進化し、抑揚あるデザインはよりモダンなイメージを強調している。

 ボディサイズは、前モデルから95ミリ長く伸びやかになる一方で、幅は10ミリ狭く、そして10ミリ低くなり、ギュッと凝縮されたスポーティなスタイリングに仕上げられている。

 これらボディデザインの変更により、インテリアの空間や荷室の大きさ等にも良い意味での変化がもたらされ、とくにインテリアの質感は大幅に向上したと言っていい。光沢感のあるブラックパネルやシートのステッチ等の洗練性も高く、所有する満足感もかなりのレベルで満たされる。

 ちなみに、クーガには「トレンド」と「タイタニアム」の2種類のグレードがあり、今回取材したのは「トレンド」。違いは主に装備に関してであり、「トレンド」にはファブリックとレザーのコンビシートが装備されるが、「タイタニアム」にはオールレザーのシートやハンズフリーパワーリフトゲートetcが装備される。

新たに搭載されるエンジンは、1.6リッター直列4気筒直噴ターボ。いわゆるエコブーストエンジンと呼ばれるもの。燃費と性能に定評のあるエンジンである。

新たにデザインされたインテリアは、質感が大幅に向上し、各部の洗練度も高くなっている。ステアリングは太めのガッチリしたもで、各種操作系のフィーリングも骨太なもの。ちなみにグレードは2種類。主に装備の違いである。

ダウンサイジングしたパワートレイン

 新生クーガのポイントは、こういったデザインの進化や装備の違いだけでなく、じつは搭載されるパワートレインの刷新にある。

 前モデルには直列5気筒2.5リッターターボエンジンに5速ATが組み合わされていたが、今回のニューモデルには、あえてダウンサイジングした1.6リッター直列4気筒直噴ターボと6速ATが搭載されている。

 このエンジンは、いわゆるエコブーストエンジンであり、燃費と性能の良さには定評がある。実際に新型クーガでは燃費面では前モデルと比較して20%以上の向上が図られているというから凄い。さらに先に登場しているフォーカスには、2リッター直4直噴NAエンジンが搭載されているが、それと比較して排気量が小さくなっているにもかかわらず、パワー&トルク数値で上回っているのである。

 また駆動システムでは、新設計のインテリジェントAWDが採用され、それは25種類のセンサーから速度、スロットル開度、ステアリング舵角、路面状況等を読み取り、リアルタイムで最適なトルクを自動配分するハイテクシステムであり、そのおかげもあってか、まるでSUVとは思えないほどのコーナリングを実現する。

1.6リッターエコブーストエンジンに組み合わされるミッションは、6速AT。前モデルまでの5速から進化したもの。ちなみにフォーカスには6速DCTが装備されるが、クーガにはトルコンATとなる。

左がタコメーター、右がスピードメーターとなる。視認性が良く、質感も高い。

リアの居住空間は、レッグルーム、ヘッドクリアランスが拡大されており、余裕を持って座れるし快適である。まさにアメリカ製大型SUVに引けを取らないものだった。

Smart Utility Vehicleの代表

 日本仕様は右ハンドルとなるが、着座位置やペダル類に違和感はまったくなく、さらに各部の質感も高く、運転席に座っただけでも、この新生クーガの良さが伝わってくる。メーター内の視認性も良く、センターコンソールの使い勝手も悪くない。さらにシフトレバーの位置も絶妙な高さにあり、非常に優れた人間工学的配慮がなされていることがわかる。

 走り出してもその印象はまったく変わらない。SUVとはいいつつも、走り出した瞬間から背の高さによる不安定さは微塵も感じさせず、さらに抜群のボディ剛性の高さにより、ステアリングやブレーキフィーリングがまるでスポーツカーのような骨太さで満たされている。
 しかも搭載されるエコブーストエンジンは、1.6リッターという小排気量にもかかわらず、圧倒的な低速トルクを発生させるため、まるで高級なドイツ車に乗っているかのごときフィーリングを発するのである。しかもそれでいて燃費も圧倒的に良い。

 すべての撮影と試乗を終え、あえて後席に座ったが、そこでの快適性はアメリカ製大型SUVに引けを取らないものだった。レッグルーム、ヘッドクリアランスが拡大されており、余裕を持って座れるし快適である。

 新生クーガは、引き締まったボディにダウンサイジングしたパワートレインを装備する等、一瞬こじんまりした印象を与えがちだが、実際には、パワフルかつ実用域でのトルクは豊富にあり、また室内空間は1.6リッタークラスにしては広大かつ快適。すなわち、新型クーガは数字や大きさにだまされてはいけないクルマであり、フォードの言うところのSUV = Smart Utility Vehicle の代表なのである(あえてSports Utility Vehicleとは言わないらしい)。

 なお、今回撮影させてもらったフォード新滋賀のクーガには、新滋賀オリジナルのオプションパーツが装備されていた。フォード新滋賀では、すでに発売しているエクスプローラーにもオリジナルパーツを装備しており、ディーラオプションだけに品質にも定評がある。気になる方は是非チェックすべし。

標準で装備されるタイヤは2種類。「トレンド」が235/55R17インチで「タイタニアム」が235/50R18インチとなる。

フォード新滋賀では、オリジナルのディーラーオプションを用意しており、今回の試乗車輌にもいくつかの装備が装着されていた。ヘッドライトとフォグライトのHIDキットとポジション球とナンバー灯のLED化である。ヘッドライト、22,050円(CC HIDキットSingle)、フォグライト、22,050円(CC HID キットSingle)となる。ともに6000K/35W。

また実際にあると超便利なランニングボードもオリジナルオプション。価格は48,300円となる。

乗り込んだ瞬間から違いを感じる新生クーガ。格段に高いボディ剛性と骨太な各種操作系がもたらす硬質な走り、そしてパワフルかつ低燃費のエコブーストエンジンが組み合わさることで、フォードの言うところのSmart Utility Vehicleが誕生するのである。

<スペック>
●全長×全幅×全高:4540×1840×1705ミリ
●ホイールベース:2690ミリ
●車両重量:1690kg(トレンド)1720kg(タイタニアム)
●総排気量:1600cc
●エンジン:直列4気筒直噴ターボ
●最高出力:182/5700(ps/rpm)
●最大トルク:24.5/1600-5000(kg-m/rpm)
●トランスミッション:6AT
●サスペンション:フロント/マクファーソンストラット
●サスペンション:リア/マルチリンク

<関連記事>
>> フォード フォーカス を見る

サイドビューカメラは両グレードに標準装備される。

HIDパーツの他に、ポジション球とナンバー灯のLED化も行われている。ポジション球、1260円、ナンバー灯、1680円となる。

ボディ全長が95ミリ伸びたことで、リアの荷室の広さも格段に向上している。

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