新型タホに乗る前に最終チェックということで、旧型タホからの進化の具合を再確認する。基本的な違いは一目見れば分かるだろうが、ボディスタイルである。主にフロントマスクだろう。
きらびやかなクロームが効いた派手な出で立ち。旧型のスタイルももちろん嫌いじゃないが、新型の実物を見た方々のほとんどが、「いいよ〜」を連呼していることからも、いわゆるアメリカ的な派手さと個性が上手く調和されているように感じる。
さらにリアの荷室の使い勝手。旧モデルはサードシートが跳ね上げ式になっており、もちろん取り外すことはできたが、決して使い勝手の良い荷室とは言い難かった。もちろんスペースの広さ自体には問題なかったのだが、他のライバルたちと比較すると、遅れている感が確実にあった。
だが新型はサードシートも、セカンドシート同様にパワーフォールディングシートとなっており、サードシートが床下収納タイプとなったことで、フルフラットも可能になった。こういったSUVこそ荷室の使い勝手の良さが重要であり、新型はまさに世界レベルの勝手の良さを手に入れたと言っていいだろう。
使い勝手の良さが向上していることと共に、インテリア&居住性の高さも同様に変化している。見れば分かるが旧型からの違いは歴然である。インテリアの印象は、ベースとなるシルバラードの系譜を継ぐものであり、最新のGM系インテリア同様のクオリティを手に入れていると言えるだろう。とはいえ、ただ華やかな軟弱系に成り下がったわけではないので、旧モデルにあった骨太さが残っている事がタホの証である。
一方居住性は、旧モデル比において、セカンドシート以降の足下の広さが大きくなっている。もちろんサードシートスペースも同様であり、こうした室内空間の広さ拡大は9年ぶりのモデルチェンジの賜物だろう。
各部のチェックを終え、カタログ数値的なを確認すると、ボディは旧モデル比で相当の剛性アップを図り、サスペンションの精緻化とフラットライドを強調している。さらにフロントサスのレートを25%上げ、ステアリング系の反応も機敏になっているという。そして全体的に目指したものがプレミアム化という。
だが、エンジン自体の数値は、主に燃費向上に重きが置かれたようで、旧タホが搭載する5.3リッターV8エンジンは、320hpのパワーと最大トルク335lb-ftを発生させたが、新型は355hp、最大トルク383lb-ftを発生させるにとどまっている。
この後試乗するが、果たして新型タホの走りはいかに? 個人的にはタホはタホであって欲しいと願うのだが…。
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