TEST RIDE

[試乗記]

旧モデルとの違いはいかに?

2015 シボレー タホ (CHEVROLET TAHOE) vol.2

見える部分と見えない部分が共に進化

9年ぶりにフルモデルチェンジしたシボレータホに試乗した。よりプレミアム感が増したと言われる新型2015年モデルは果たしていかに? 全方位チェック開始!

更新日:2014.08.01

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL  [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

決して旧型も悪くはないが…

 新型タホに乗る前に最終チェックということで、旧型タホからの進化の具合を再確認する。基本的な違いは一目見れば分かるだろうが、ボディスタイルである。主にフロントマスクだろう。

 きらびやかなクロームが効いた派手な出で立ち。旧型のスタイルももちろん嫌いじゃないが、新型の実物を見た方々のほとんどが、「いいよ〜」を連呼していることからも、いわゆるアメリカ的な派手さと個性が上手く調和されているように感じる。

 さらにリアの荷室の使い勝手。旧モデルはサードシートが跳ね上げ式になっており、もちろん取り外すことはできたが、決して使い勝手の良い荷室とは言い難かった。もちろんスペースの広さ自体には問題なかったのだが、他のライバルたちと比較すると、遅れている感が確実にあった。

 だが新型はサードシートも、セカンドシート同様にパワーフォールディングシートとなっており、サードシートが床下収納タイプとなったことで、フルフラットも可能になった。こういったSUVこそ荷室の使い勝手の良さが重要であり、新型はまさに世界レベルの勝手の良さを手に入れたと言っていいだろう。

 使い勝手の良さが向上していることと共に、インテリア&居住性の高さも同様に変化している。見れば分かるが旧型からの違いは歴然である。インテリアの印象は、ベースとなるシルバラードの系譜を継ぐものであり、最新のGM系インテリア同様のクオリティを手に入れていると言えるだろう。とはいえ、ただ華やかな軟弱系に成り下がったわけではないので、旧モデルにあった骨太さが残っている事がタホの証である。

 一方居住性は、旧モデル比において、セカンドシート以降の足下の広さが大きくなっている。もちろんサードシートスペースも同様であり、こうした室内空間の広さ拡大は9年ぶりのモデルチェンジの賜物だろう。

 各部のチェックを終え、カタログ数値的なを確認すると、ボディは旧モデル比で相当の剛性アップを図り、サスペンションの精緻化とフラットライドを強調している。さらにフロントサスのレートを25%上げ、ステアリング系の反応も機敏になっているという。そして全体的に目指したものがプレミアム化という。

 だが、エンジン自体の数値は、主に燃費向上に重きが置かれたようで、旧タホが搭載する5.3リッターV8エンジンは、320hpのパワーと最大トルク335lb-ftを発生させたが、新型は355hp、最大トルク383lb-ftを発生させるにとどまっている。

 この後試乗するが、果たして新型タホの走りはいかに? 個人的にはタホはタホであって欲しいと願うのだが…。

直線基調の鋭角なボディスタイルが新型の特徴。新旧比較すると旧型に若干の野暮ったさを感じるのは筆者だけか。乗ると旧型もぜんぜん悪くはないので、悲観する必要はないが。

こういった使い勝手の良さが格段に向上しているのが新型。

新旧モデルの見た目の違いは一目瞭然である。

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