メーカー純正車輌にはあらゆる部分にマージンが残されており、それを少しずつ解放してやることをチューニングと言うが、ここで紹介するそれは、電子制御化されたスロットルをコントロールし、アクセルレスポンスのダイレクト感を上げるチューニング。
いわゆるスロットルコントローラーと呼ばれ、電子制御スロットルのアクセルレスポンスを制御するパーツである。
一昔前のクルマは、アクセルの開度に応じてスロットル弁のコントロールをワイヤーで行なうワイヤー式スロットルを採用しているのが一般的だった。
それをコンピューターが行なう方式のことを「電子制御スロットル」と呼び、アクセルの踏み込み量を電気的な信号に変え、それによってスロットルをコントロールするシステムが採用されるようになっている。
アメ車の場合、2004年、2005年あたりから採用された車輌が多い。
特徴としては、ノーマルの状態では、安全面や燃費の向上などを重視した抑制されたスロットル特性に制御されていることが多く(いわゆるマージンを取り残すため)、アクセル操作に対するレスポンスが鈍く感じてしまうことがある。
この鈍いと感じさせる反応が、発進時のもたつき=スムーズに感じない発進、また加速の足りなさ=パワー不足=クルマ自体が遅く感じるといった印象につながる。
ちなみにこういった鈍さを感じる方々の多くは、それ以前のワイヤー式スロットルを経験していたユーザーに多い。一方で免許証をとった時から電子制御スロットルしか体験していないユーザーにはほとんど見られないという。
で、ここで紹介しているスロットルコントローラーは、そんな鈍さを解消するために開発されたモノであり、ノーマルで抑えられているマージンを解き放つことにより、軽快なレスポンスを可能とする。対象はジープラングラーを中心としたジープブランド車である。
販売しているレーストラックは以前からスロットルコントローラーを使用したチューニングを行っており、かつてはダッジマグナムやチャージャー&チャレンジャーに施工し結果を出している。
今回新たにジープブランド車に対応したスロットルコントローラーを開発することで、多くのユーザーへのアピールを考えている。
「まずは価格的なメリットです。比較的安価でレスポンスの向上をもたらすことが可能です。そのレスポンスも排気量をアップしたかのような加速感が得られるモードもありますし、それらがアクセルポジションセンサーにカプラーオンするだけで得られるという手軽さもオススメです。まさに電子制御車両ならではのチューニングと言えると思います」とレーストラック高橋氏。
このパーツには「Power 1」「Power 2」「ECO」と3つのモードがある。
・「Power 1」:街中でストレスなく走れるモード
・「Power 2」:強烈な加速感を体感できるモード
・「ECO(スノーモード)」:燃費を重視したマイルドモード
※バックギアに入れると自動的に各モードがキャンセルされるリバースキャンセル付き
「ECO」に関しては、ジープラングラーのオフ走行時や雪道等の悪路走行時にも有効ということで、アクセルレスポンスを逆にマイルドにすることで走行時のアクセルの煽りすぎを抑制することが可能になるという。
また、スイッチオンしなければノーマル状態で走っているから、さほど難しく考える必要のないパーツとも言えるだろう。価格は各種モード付きで5万5000円(税込)
「我々はワイヤー式スロットルの車両にカムやヘダース等で様々なチューニングを行ってレスポンスを上げていますが、スロットルコントラーなら単体で同じような変化が得られますので・・・、痺れちゃいますよね(笑)」
スロットルコントローラーは、電子制御スロットルのメリットを最大限に活かしたパーツであり、体感度抜群のレスポンスが得られ、そのクルマの持つポテンシャルを最大限に引き出すことが可能になる。
ジープブランド車乗りでアクセルレスポンスの鈍さを感じることがあるなら、ぜひ試してみるといいだろう。
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